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Instagram広告のCPAの目安は?住宅・教育の実績で解説

明るい会議室で、スーツ姿の2人が棒グラフの資料を見ている様子と、住宅の模型・ノートが並ぶ机、「CPAの目安を 住宅・教育の実績で」の見出し

Instagram広告を自社で運用していると、CPA(成果1件あたりの広告費)が高いのか安いのか、判断に迷うことがあります。広告の相談を受ける中で、担当者の方から、同じような悩みをよくいただきます。

  • 自社のCPAが、同じ業種の広告として高いのか安いのか、比べる基準がない
  • ネットで見つかる「業界平均のCPA」は、出典も対象も分からず、自社に当てはまるのか判断できない
  • 住宅と教育のように、業種によってCPAが数倍違う理由が分からず、目標を決められない

まずは、自社のCPAを、同じ業種で同じ成果を数えた実績の数字(この記事では「基準」と呼びます)と見比べてみてください。基準となる金額は、すぐ下にまとめています。

この記事では、弊社が運用した住宅会社と学校(専門学校・大学など)のInstagram・Facebook広告の実績から、次のことをお伝えします。

  • 住宅と教育のCPAの目安(中央値と、真ん中の半数の範囲)
  • 2業種でCPAが違う理由と、同じ業種でも何を成果とするかで数字が変わる点
  • 自社のCPAを基準と並べる手順と、月の予算の出し方
  • 住宅・教育それぞれの詳しい記事への案内

先に結論:CPAの目安は、住宅が約4万円、教育が約1.5万円

  • 弊社が運用したInstagram・Facebookを含む広告(以下、Meta系)で、CPAの中央値は、住宅が約4.0万円(554件)、教育が約1.5万円(142件)でした。真ん中の半数は、住宅が約2.4〜8.7万円、教育が約0.7〜2.6万円です。自社の直近3か月のCPAを、自社の業種の範囲と並べてください
  • 2業種の差の主な理由は、成果の定義と、商品の検討のしかたの違いです。同じ業種でも、何を成果とするかで、CPAは約2倍変わります。成果の種類が同じ基準の金額と、並べて比べてください
  • 「基準より高い=失敗」とは限りません。住宅は検討期間が長い商品のため、CPAが高く出やすいと見ています。範囲の外にあるときは、業種ごとの記事にある見直しの順番から、変更を1つずつ行ってください

「自社のCPAが基準のどこにあるか確かめたい」「成果の数え方をそろえて比べたい」という場合は、弊社にお問い合わせください。現在の数字を一緒に確認しながら、見直す順番をご提案します。

目次
  1. CPAとは?この記事で並べる数字の範囲
  2. 住宅と教育のCPAの目安:住宅は約4万円、教育は約1.5万円
  3. CPAは、成果の定義で大きく変わる
  4. CPAの差には、商品の検討のしかたも関わる
  5. 自社のCPAを基準と並べる手順
  6. 業種ごとの見直し方と事例は、各まとめ記事で
  7. まとめ
  8. 「Instagram広告のCPA」に関するよくある質問

CPAとは?この記事で並べる数字の範囲

CPAは、成果1件あたりの広告費

CPA(Cost Per Acquisition)は、広告費を、成果(広告をきっかけにした申込などの行動。CV)の件数で割った数字です。たとえば、広告に14万円使って来場予約が4件入れば、CPAは3.5万円です。クリック1回あたりの広告費(CPC)や、表示1,000回あたりの広告費(CPM)は、成果が出る前の段階の数字なのに対して、CPAは、成果まで含めて「いくらかかったか」を見る数字です。

広告費そのものの相場は、Instagram広告の費用相場とは?コストを抑えながら効果を最大化するための戦略の記事で整理されています。この記事では、CPAに絞って、弊社の実績の数字を紹介します。

この記事のCPAは、Instagram・Facebookを含む広告(Meta系)の数字

この記事で紹介するCPAは、住宅も教育も、Instagram・Facebook・Metaを含む配信(Meta系)の案件の数字です。教育では、Meta系のほかに、Google検索広告やTikTok広告を使う学校も多くあります。そのため、この記事では、住宅と同じMeta系の案件だけを取り出して、2つの業種を同じ条件で比べています。

なお、弊社の教育の記事で基準にしている約1.1万円は、Meta系だけでなく、検索広告なども含めた全媒体の数字です。Meta系の案件だけで分けて見ると、教育のCPAの中央値は約1.5万円です。自社の数字と比べるときは、検索広告などを含めた数字ではなく、InstagramとFacebookの数字だけを取り出して比べてください。InstagramとFacebookのどちらに広告を出せばよいか、それぞれの使い分けは、住宅広告はInstagramとFacebookどちら?実績で比較の記事で解説しています。

他社メディアが載せている「業種別CPAの平均」は、自社の基準にしてよいか

Instagram広告の費用を解説する他社の記事には、業種ごとのCPAの平均を表にしているものがあります。ただ、同じ業種でも記事によって数字が数倍違い、出典や集計の条件が書かれていないことも多く、どの数字を信じればよいのか、困惑することもあるでしょう。数字が違ってくる理由は、次の3つです。

  1. 成果の定義の違い:資料請求・来場予約・購入では、同じ業種でもCPAの桁が変わります
  2. 対象の媒体と期間の違い:Instagramだけの数字か、検索広告なども含む数字か、いつの配信かで変わります
  3. 集計の件数と、業種の範囲の違い:数件の平均なのか、数百件の中央値なのか。同じ業種名でも、扱う商品や地域で変わります

そのため、他社の平均は参考にとどめて、自社の数字は、成果の定義・媒体・期間が同じ数字と並べることをおすすめします。そこで、この記事では、件数と対象(成果の定義・媒体・期間)を明記した、弊社の運用実績を基準にしています。

住宅と教育のCPAの目安:住宅は約4万円、教育は約1.5万円

ここからは、弊社が運用した住宅と教育の広告の数字をお見せします。数字の見方を間違えないよう、先に、集計の範囲を説明します。

集計の方法

  • 対象:弊社が運用した広告のうち、Instagram・Facebook・Metaを含む配信(Meta系)の案件です。住宅は927件のうち822件、教育は265件のうち172件がMeta系でした
  • 集計に使った案件:Meta系の案件のうち、成果が1件以上あり、CPAを計算できた案件です(住宅554件、教育142件)。成果が0件の案件(Meta系のうち、住宅は約3割、教育は約2割)はCPAを計算できず含まれていないため、実際の傾向よりCPAが低めに出ている可能性があります
  • 「件」の数え方:弊社では、1つの会社・学校について、ある期間に配信した運用を1件と数えています。同じ会社・学校の運用が複数あるため、件数は会社や学校の数ではありません
  • 期間:集計に使った案件のうち、2025〜2026年に配信したものが、住宅は約8割、教育は約97%です
  • 成果の定義:住宅は来場予約・資料請求・問い合わせ・電話など、教育はオープンキャンパス申込・資料請求・申込ボタンのタップ・LINEのタップなどが、案件ごとに混ざっています。成果の区分ごとの数字は、本文で対象を添えて紹介します
  • ほかの記事との違い:住宅の数字は、住宅の連載と同じ基準(Meta系554件)です。教育の連載の基準(約1.1万円)は全媒体の213件のため、この記事のMeta系(142件)の数字とは少し違います
  • 地域:弊社が札幌の会社のため、北海道の案件が多い傾向があります。ほかの地域でも同じ傾向になるとは限らないため、自社のエリアの数字と見比べる基準として使ってください。成果は地域・時期・予算などの条件によって異なり、同様の結果を保証するものではありません

Meta系のCPAの中央値と、真ん中の半数の範囲

Meta系の広告で、成果1件あたりの広告費(CPA)の中央値は、住宅が約4.0万円、教育が約1.5万円でした。中央値とは、数字を小さい順に並べたときに、ちょうど真ん中にくる値のことです。一部の極端に高い数字や低い数字に引っ張られにくいため、平均値ではなく中央値を採用しています。

業種集計した件数(Meta系の案件のうち)CPAの中央値真ん中の半数
住宅554件
約4.0万円
約2.4〜8.7万円
教育142件
約1.5万円
約0.7〜2.6万円

※真ん中の半数は、数字を小さい順に並べたときの、下から25%〜75%の範囲です。

住宅の中央値は、教育の約2.7倍です。ただし、住宅の中、教育の中でも、案件ごとの差は大きくなっています。真ん中の半数の範囲だけで見ても、住宅は約3.6倍、教育も3倍以上の開きがあります。同じ住宅会社・学校の広告でも、会社や配信の条件によってCPAはかなり変わるため、中央値は、自社の位置を確かめる目安として使ってください。

この数字は、必ずしも広告の良し悪しを決める線ではありません。ですので、自社の直近3か月のCPAが、自社の業種の範囲の中か外かを確かめる物差しとして使ってください。

自社のCPAを、弊社の実績(真ん中の半数の範囲)と比べて判断する

自社のCPAの位置判断の目安・チェックポイント次にすること
弊社の実績の範囲(真ん中の半数)の中同じ業種の中では、よくある水準です。成果の区分が基準と同じかを確かめますさらに下げたいときは、配信の時期やバナーを1つずつ見直す
弊社の実績の範囲の上限より高い成果の数え方の違いか、配信の条件に見直す余地がある状態です。まず、成果の区分が基準と同じかを確かめます区分がそろっていれば、変更を1つずつ見直す
弊社の実績の範囲の下限より安い資料請求やボタンのタップなど、ハードルの低い行動を成果に含めている可能性があります。成果の区分が基準と同じかを確かめます来場予約だけ(申込だけ)を成果とした数字も出して、基準と比べ直す

下限より安いときも、すぐに「うまくいっている」とは考えず、成果の中身を確かめてください。成果の数え方が基準と違うだけで、見かけのCPAが安くなっていることがあるためです。

配信した年や、Instagramの有無でCPAは変わるか

まず、弊社の実績を、配信した年で分けてみます。Meta系のCPAの中央値は、住宅が2025年の配信で約4.2万円(248件)、2026年の配信で約4.0万円(212件)と、ほとんど変わりませんでした。教育も、2025年の配信で約1.6万円(90件)、2026年の配信で約1.3万円(48件)と、近い水準でした(2026年は件数が少ないため、参考値です)。弊社の実績では、年による違いが小さいため、この記事の数字は、直近の基準として使えると考えています。

次に、弊社のMeta系の案件のうち、Instagramを含む配信(Facebookとの併用を含む)に絞ってみます。CPAの中央値は、住宅が約4.3万円(485件)、教育が約1.5万円(135件)で、Meta系全体の約4.0万円・約1.5万円とほぼ同じでした。Instagramを含む配信の数字と比べたいときも、この記事の数字を目安にできます。

教育では、Meta系のほかに、TikTok広告やGoogle検索広告も組み合わせる学校が多くあります。これらを含めた媒体ごとの役割とCPAの違いは、TikTok広告は学生募集に効く?Instagramと比べた実績の記事で詳しく解説しています。

CPAは、成果の定義で大きく変わる

何を成果として数えるか:住宅と教育の例

CPAは、何を1件と数えるかで大きく変わります。住宅と教育では、成果として数える行動が違い、同じ業種の中でも、案件ごとに混ざっています。

業種成果として数えることが多い行動数える段階
住宅来場予約(見学会・モデルハウス)来場の約束まで進む行動
住宅資料請求・問い合わせ・電話来場より前の、ハードルの低い行動
教育オープンキャンパスの申込学校に行く約束まで進む行動
教育資料請求・申込ボタンのタップ・LINEのタップ申込より前の、ハードルの低い行動

どの行動を成果としているかを、自社の広告の管理画面で確かめてください。住宅も教育も、複数の行動を合算して報告している案件があります。

CPAは、成果の種類ごとに分けて出す

基準と比べるときは、成果を種類ごとに分けて、それぞれのCPAを出してください。分ける種類の例は、次のとおりです。

  • 住宅:来場予約/資料請求/問い合わせ・電話
  • 教育:オープンキャンパス申込/資料請求/申込ボタンのタップ(申込の完了とは別に数える)

広告費は同じ金額を使い、種類ごとの件数でそれぞれ割ります。管理画面に成果の合計しか出ていないときは、広告マネージャで成果の内訳を開いて、種類ごとの件数を確認してください。

同じ業種でも、何を成果にするかでCPAは約2倍変わる

成果の区分を変えると、同じ業種でもCPAの中央値は変わります。次の表は、弊社の住宅と教育の記事で紹介している数字を、対象つきで並べたものです。

業種何を成果にしたか対象CPAの中央値
住宅見学会の来場予約Meta広告の見学会向け配信464件約4.1万円
住宅資料請求だけを成果にした案件全媒体28件(参考値)約2.3万円
教育申込・資料請求などの合計全媒体213件約1.1万円
教育オープンキャンパス申込だけ全媒体56件(参考値)約2.6万円

※対象の媒体と件数は、各行で違います。同じ表の数字どうしを、厳密に比べるものではありません。住宅の来場予約はMeta広告、そのほかの3行は検索広告なども含む全媒体の数字です。

住宅では、来場予約を成果とすると約4.1万円、資料請求だけを成果とした案件では約2.3万円でした。教育では、申込・資料請求などの合計を成果とすると約1.1万円、オープンキャンパス申込だけを成果とすると約2.6万円です。資料請求やボタンのタップのような、ハードルの低い行動を成果に含めるほど、CPAは安く出ます。反対に、来場や申込の完了のような、ハードルの高い行動だけを成果とすると、CPAは高くなりやすいと言えます。

そのため、基準と比べるときは、自社のCPAを、成果の種類が同じ基準の金額と並べてください。たとえば、来場予約の基準(約4.1万円)と比べるなら、自社でも、来場予約だけを成果としたCPAを出します(教育は、オープンキャンパス申込だけを成果としたCPAです)。来場予約と資料請求を合算して管理している場合も、来場予約だけを成果としたCPAを別に出しておくと、基準の金額との差をつかみやすくなります。

たとえば、広告に22万円使って、来場予約が4件、資料請求が12件入ったとします(計算のための例で、実績ではありません)。合算の16件を成果とすると、CPAは約1.4万円です。来場予約だけを成果とすると、CPAは5.5万円になります。合算のCPA(約1.4万円)を、来場予約の基準(約4.1万円)と比べると「安い」と見えますが、来場予約だけを成果としたCPA(5.5万円)を並べると、基準より高く見えます。

現場の見立て

成果は、配信を始める前に、来場予約・資料請求など、行動ごとに分けて登録しておくことをおすすめしています。合算で登録すると、あとから内訳を分けにくく、基準と比べたときに、CPAが高いのか、成果の数え方が違うだけなのかを判断できないためです。すでに合算で登録している場合は、行動ごとに分けて登録し直してください。

来場予約のCPAの見方や配信の時期は、住宅見学会の集客を増やすInstagram広告のコツ【実績】で、オープンキャンパス申込の数え方は、オープンキャンパスの集客を広告で増やすコツ【実績70件以上】で詳しく解説しています。

CPAの差には、商品の検討のしかたも関わる

住宅と教育のCPAの差には、成果の定義のほかに、商品の検討のしかたも関わっていると、私たちは見ています。数字で測れるものではなく、広告を見る人の心理から考えた見立てです。

住宅:金額が大きく、来場予約までのハードルが高い

住宅は、金額が大きいぶん、検討する期間も長くなります。広告を見て興味を持っても、見学会の予約までには、予定を合わせて会場へ行くという、大きな決断が必要です。そのため、来場予約を成果とする広告は、CPAが高く出やすいと見ています。

教育:最初の接点となる資料請求やタップを、成果にしやすい

教育は、高校生が動画やSNSで学校を知り、まず資料請求や申込ボタンのタップのような、ハードルの低い行動から入ることが多くあります。こうした行動も成果に含めるため、CPAは低く出ます。ただし、前述の「同じ業種でも、何を成果にするかでCPAは約2倍変わる」の節で見たとおり、オープンキャンパス申込だけを成果とすると、約2.6万円(全媒体56件の参考値)になります。教育のCPAが低く出るのは、学校との最初の接点となる、資料請求やボタンのタップを、成果にしやすい業種の特徴だと見ています。広告の目的に合わせて、どの行動を成果にするかを決めてください。

時期によって、CPAが変わることもある:教育の例

教育では、時期によってCPAが変わることもあります。オープンキャンパス関連の広告のうち、LINEのタップを成果に入れた案件を除く49件(全媒体)では、CPAの中央値は、春(3〜5月)が約0.96万円、夏(6〜8月)が約1.0万円、秋冬(9〜2月)が約2.3万円でした。同じ学校の複数の月を含み、件数も少ないため、参考値です。

秋冬は、すでに志望校を決めた高校生が増え、検索そのものも減るため、広告のCPAが高くなりがちだと見ています。この記事の数字は「年間の目安」として使い、秋冬のCPAは、前年の同じ月と比べて判断してください。住宅でも、見学会に合わせて配信の時期を決め、毎月続けて配信している案件で、獲得単価が低い傾向があると見ています。

現場の見立て

住宅と教育のように、業種が違えば、CPAの水準も大きく違います。自社のCPAが高いか安いかは、他業種や他社の平均ではなく、自社と同じ業種で、同じ成果の数字と比べて判断してください。成果のハードルや検討期間が違う数字どうしでは、比べても判断の材料になりにくいためです。

「高い」と感じたときは、成果の数え方、配信の時期、クリエイティブの順に見直すのが私たちの基本です。業種ごとの見直しの順番は、各記事で紹介しています。住宅では、資料請求で接点を作る方法を住宅の資料請求を広告で増やす方法|獲得単価の目安も解説で、学校では、資料請求を検索広告で増やす見直しの順番を学校の資料請求を検索広告で増やすには?見直す順番を実績で解説で紹介しています。

「自社のCPAが高いのか、成果の数え方が違うだけなのか、判断がつかない」という場合は、弊社にお問い合わせください。現在の数字を、成果の区分ごとに一緒に確認し、見直す順番をご提案します。

自社のCPAを基準と並べる手順

直近3か月のCPAを出して、同じ成果の区分と並べる

自社の数字を基準と並べるときは、次の順で進めてください。見る順番を間違えると、CPAが高いのか安いのかを読み取れなくなるため、最初に計測を確かめます。

  1. 成果の計測がずれていないかを確かめる:広告の管理画面の成果の数と、実際に受け付けた件数(来場予約や申込の数)を並べて、大きくずれていないかを見ます。ずれが大きいときは、広告の設定を変える前に、計測の設定を直します
  2. 直近3か月の広告費と、成果の件数を、成果の種類ごとに出す:広告マネージャで、来場予約・資料請求・オープンキャンパス申込など、種類ごとに件数を分けて出します
  3. 広告費を件数で割り、成果の種類ごとのCPAを出す:3か月分の広告費の合計を、3か月分の件数の合計で割ります。月ごとに出すと、獲得が数件の月は、1件の違いでCPAが大きく変わるためです
  4. 自社の業種の基準と、同じ成果の種類で並べる:Meta系なら、住宅は約2.4〜8.7万円、教育は約0.7〜2.6万円(真ん中の半数)の中か外かを見ます。成果を合算しているなら、前述の「同じ業種でも、何を成果にするかでCPAは約2倍変わる」の節の、来場予約だけ・申込だけを成果とした数字とも並べます

3か月分を合計しても、成果が数件しかないときは、1件の増減でCPAが大きく変わります。そのときは、期間を6か月に伸ばすか、申込ボタンのタップのような、手前の行動の件数もあわせて見てください。

また、基準の範囲の外にあったときも、原因を決めつけないでください。変更は1つずつ行い、前後の2週間でCPAを比べると、どの変更が効いたかが分かります。

月の予算の目安は、目標CPAから出す

予算は、「月にほしい成果の件数」に「目標のCPA」をかけると、数字の根拠が持てます。自社のCPAがまだ分からないときは、Meta系の中央値で仮に置いてみてください。

業種と、月にほしい成果中央値で計算真ん中の半数で計算
住宅・月5件約20万円約12〜44万円
住宅・月10件約40万円約24〜87万円
教育・月5件約7.5万円約3.5〜13万円
教育・月10件約15万円約7〜26万円

※実績の中央値と真ん中の半数を、そのまま当てはめた配信費だけの計算です。成果の件数を保証するものではありません。教育は、申込・資料請求などを合わせた成果の数字で計算しています。

この表で例えると、CPAが範囲の下限に近ければ、同じ予算で件数を増やせますが、上限に近いと、件数は大きく減ります(住宅は半分以下、教育は6割程度)。表の金額は、あくまでも参考値で、実際の結果とはずれる可能性があります。そのため、最初の目標の件数は低めに設定し、最初の1か月は、配分や設定を変えず、数字をためる期間にすると、読み取りやすくなります。

目標CPAを先に決める考え方は、まず目標CPAを決めよ!~予算ありきで考えると間違えてしまうかもしれない話~で、CPAから改善の手がかりを見つける方法は、CPAから改善策を見つけ出す為に~改善のアクションを導き出せない指標に意味はない~で解説しています。

自社で進められる作業と、運用を任せたほうがよい場面

ここまでの作業は、①成果を行動ごとに分けて登録する、②成果の計測を確かめる、③成果の種類ごとのCPAを3か月分出す、④基準と並べる、の4つで、自社運用でも進められます。一方で、計測の整備(広告とページをまたいだ成果の計測)や、複数の媒体の配分まで手が回らない場合は、運用を任せるのも一つの方法です。任せる場合は、広告費・獲得数・CPAが、成果の種類ごとに毎月届くかを確認してください。

業種ごとの見直し方と事例は、各まとめ記事で

ここまでは、2業種のCPAを並べて比べました。業種ごとの見直し方と事例は、各まとめ記事で詳しく解説しています。

住宅の広告

  • Meta広告(InstagramとFacebook)を配信した案件が約9割(927件のうち822件)。まずMeta広告で、成果ごとのCPAを測る
  • CPAの中央値は約4万円。成果の数え方で変わり、見学会の来場予約では約4.1万円
  • 見直しは、成果の数え方→予算→配信の時期→バナー→年齢・性別→配置の順に、変更を1つずつ行う

来場予約を集めるときは、開催の約1か月前から配信を始めるのを、目安にしています。見学会・資料請求・ターゲティング・バナー・配置の詳しい手順と事例は、工務店のWEB広告ガイド|住宅900件超の実績で見る目安で案内しています。

学校の広告(専門学校・大学など)

  • 入口(Instagram・TikTok・YouTube)と、受け皿(学校名のGoogle検索広告)を分けて組み立てる
  • CPAは時期で変わり、オープンキャンパス関連の広告では、春と夏が約1万円前後、秋冬が約2.3万円(49件の参考値)。秋冬は前年の同じ月と比べる
  • InstagramとTikTokは、同じ額・同じ期間で並べて、同じ成果で比べる

事例では、学校名のGoogle検索広告を整えたうえで、予算の半分をInstagram広告に回した調理系の専門学校が、獲得(申込・資料請求などの合計)を、2025年7月に前月の39件から55件に増やしました。媒体の役割・時期・予算の配分と事例の詳しい内容は、専門学校・大学の学生募集広告ガイド|実績265件で見る媒体と成果で案内しています。

ほかの業種を含め、自社の広告のCPAが基準と比べてどうか、見直す順番をどうするか、といったご相談は、お問い合わせからお受けしています。現在の配信の数字を一緒に確認しながら、ご提案します。

まとめ

本記事では、「Instagram広告のCPAの目安」というテーマで、弊社が運用した住宅と教育のMeta系の広告の実績をもとに、次の内容を解説しました。

  • Meta系のCPAの中央値は、住宅が約4.0万円(554件)、教育が約1.5万円(142件)。真ん中の半数は、約2.4〜8.7万円と約0.7〜2.6万円
  • 同じ業種でも、何を成果とするかでCPAは約2倍変わる。自社が数えている成果と同じ区分の数字で比べる
  • 住宅と教育の差は、成果の定義と、検討の重さの違いが大きいと見ている。他業種や他社の平均より、同じ成果の数字と比べる
  • 自社の直近3か月のCPAを成果ごとに出し、範囲の中か外かを見る。外にあるときは、変更を1つずつ行う

広告のCPAは、同じ業種・同じ成果の基準と並べると、課題が見えてきます。まず、自社の直近3か月のCPAを、成果ごとに出してみてください。基準との比べ方や、見直す順番について相談したい場合は、お問い合わせからご連絡ください。

「Instagram広告のCPA」に関するよくある質問

Instagram広告のCPAは、いくらが目安ですか?

業種と成果の数え方で変わります。弊社が運用したMeta系の広告では、CPAの中央値は、住宅が約4.0万円(554件)、教育が約1.5万円(142件)でした。自社の数字は、自社の業種と、同じ成果の区分の数字と比べてください。成果を合算しているときは、来場予約だけ(申込だけ)を成果とした数字も出すと、比べやすくなります。自社の数字がこの範囲の外にあっても、成果の区分が違うだけのことがあるため、他業種や他社の平均とは見比べすぎないでください。

住宅と教育で、CPAが違うのはなぜですか?

①成果の定義、②検討の重さ、の2つが大きいと見ています。住宅は、来場予約という重い行動を成果にすることが多く、検討期間も長いため、CPAが高く出ます。教育は、資料請求や申込ボタンのタップなど、ハードルの低い行動も成果に数えることが多く、低く出ます。ただし、教育でもオープンキャンパス申込だけを成果とすると、約2.6万円(全媒体56件の参考値)になります。

自社の業種が載っていない場合は、どの数字と比べればよいですか?

この記事の住宅・教育の数字は、その業種の基準としてお使いください。ほかの業種は、この記事の数字をそのまま当てはめず、自社の過去3か月のCPAと、成果の数え方が近い区分の数字(来場や申込の完了なのか、資料請求のようなハードルの低い行動なのか)を見比べるのがおすすめです。基準がないときは、まず自社の直近3か月のCPAを、成果ごとに出してください。

CPAが基準より高いときは、広告をやめたほうがよいですか?

すぐにやめる必要はありません。次の順に見直してください。①成果の計測がずれていないかを確かめます。②自社の成果の種類が、基準と同じかを確かめます。種類が違うだけなら、CPAが高いのではなく、数え方の違いです。③種類が同じで範囲の外にあるときは、配信の時期、クリエイティブの順に、変更を1つずつ行い、前後の2週間でCPAを比べます。

Instagramを含む配信に絞ると、数字は違いますか?

大きくは変わりませんでした。Meta系のうち、Instagramを含む案件(Facebookとの併用を含む)に絞ると、CPAの中央値は、住宅が約4.3万円(485件)、教育が約1.5万円(135件)です。Meta系全体(住宅554件・教育142件)の約4.0万円・約1.5万円と近いため、Instagramを使う場合の目安にも、この記事の数字を使えます。

※成果は地域・時期・予算などの条件によって異なり、同様の結果を保証するものではありません。

※本記事の情報は執筆時点(2026年10月)のものです。最新の情報は必ず各公式サイト・公的機関でご確認ください。

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運用実績をGoogle社から高く評価され、同社と共同セミナーを開催したり、動画取材やGoogle Partnersスタートハンドブックに掲載される。また、成功事例としてFacebook Businessにも掲載(GoogleとFacebook両社に取り上げられるのは北海道では初)。ネット広告の運用には定評があるため、是非一度お問い合わせ下さい。

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