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オープンキャンパスの集客を広告で増やすコツ【実績70件以上】

専門学校のオープンキャンパスで調理の体験を楽しむ高校生と、「オープンキャンパスの集客を広告で増やす」の見出し

「オープンキャンパスの広告を出しているが、申込が思うように増えない」「Instagram広告はクリックされているが、申込につながっているのか分からない」「時期によって申込の数が変わるが、広告の問題なのか、時期の影響なのか判断できない」。広告を自社で運用している担当者の方から、こうした声をよく聞きます。

結論から言うと、オープンキャンパスの広告では、申込の多くは「学校名の検索」で入り、Instagram広告は学校を知ってもらう入口と考えたほうがうまくいくことが多くあります。そのうえで、時期ごとに目標とする獲得単価を変え、Instagram広告は16〜17歳に絞ってイベントの魅力を伝える、という組み立て方をおすすめしています。

本記事では、弊社が主に2025〜2026年に運用した専門学校・大学のオープンキャンパス関連の広告71件の実績データをもとに、成果1件あたりの広告費の目安、時期による違い、Instagram広告とGoogle検索広告の役割分担、高校生への届け方、配信前の準備を解説します。実際の事例も3件紹介しますので、広告の組み立てを見直したい方は参考にしてください。

先に結論:成果1件あたりの広告費は約1万円が目安(申込・資料請求などの合計)

  • 弊社が運用した教育分野の広告では、成果1件あたりの広告費(CPA)の中央値は約1.1万円、真ん中の半数(数字を小さい順に並べたときの下から25%〜75%の範囲)は約0.5〜2.5万円でした。オープンキャンパス申込だけで割ると、中央値は約2.6万円でした。自社の数字も、成果全体と申込だけの両方で出して、それぞれの基準のどこにあるかを確かめてください
  • 成果1件あたりの広告費は、春と夏(3〜8月)が約1万円前後、秋冬(9〜2月)が約2.3万円が目安で、時期で差があります。秋冬は春と夏と同じ目標を置かず、時期に合わせた目標を決めて比べる
  • 申込の主役は学校名での検索です。Google検索広告で学校名のキーワードを止めずに配信し、Instagram広告は「申込ボタンを押した回数」と「学校名検索の増え方」もあわせて見る
  • Instagram広告は16〜17歳に絞り、体験や食のイベントなど「行ってみたい」と思える訴求で配信する。配信は約2週間ごとのイベント単位で組む

「設定や計測まで手が回らない」「どの媒体にいくら配分すればよいか決めきれない」という場合は、弊社にお問い合わせください。広告運用を任せる場合の内容は、リスティング広告(Google検索広告など)やInstagram広告の運用サービスのページでもご覧いただけます。

目次
  1. なぜオープンキャンパスの集客に、広告が必要なのか
  2. オープンキャンパス広告の運用実績71件を集計した結果
  3. Instagram広告の立ち位置:申込を取る役か、学校を知ってもらう役か
  4. Google検索広告:学校名のキーワードは外さず、いつも表示されるようにする
  5. 届けたい相手でアプローチが変わる:高校生と保護者に、どう届けるか
  6. 配信を始める時期と準備
  7. 事例:専門学校3校のオープンキャンパス広告の取り組み
  8. まとめ
  9. 「オープンキャンパスの集客」に関するよくある質問

なぜオープンキャンパスの集客に、広告が必要なのか

オープンキャンパスは志願者との最初の接点になりやすく、高校生は参加先を複数の学校から選びます。集客の手段には、広告のほか、SNSの投稿、LINE、高校訪問などもありますが、この記事では、広告で申込を増やす方法に絞って解説します。広告には、まだ自校を知らない高校生にも情報を届けられること、学校名や学科名を検索している人にその場で申込ページを案内できること、数字で結果が見えることの3つの強みがあり、役割は媒体ごとに違います。媒体ごとの役割はTikTok広告の記事で、Instagram広告の出し方はInstagramストーリーズ広告の出し方と効果的な設定方法で解説しています。

オープンキャンパス広告の運用実績71件を集計した結果

自校の広告が「高いのか、安いのか」を判断するには、比べる基準が必要です。ここでは、弊社が運用した広告の数字を紹介します。

集計の方法

  • 対象:弊社が運用した専門学校・大学などのオープンキャンパス関連の広告71件(主に2025〜2026年)。1つの学校の1か月分の運用結果を「1件」と数えるため、同じ学校が複数の月で入っています
  • 媒体:Google検索広告、Instagram広告、TikTok広告、YouTube広告の組み合わせ(Instagram広告は47件で配信)
  • 成果(CV):オープンキャンパス申込、資料請求、授業見学会などの合計。LINEタップ(LINEのボタンを押した回数。友だち追加など)を成果に入れた案件(13件)は、時期別の集計から除いています
  • 数値:71件のうち、成果が1件以上あり、CPAを計算できた62件(LINEタップを成果に入れた案件を除くと49件)の中央値です。オープンキャンパス申込の件数が分かる案件は56件です。件数が少ない数字は、参考値として見てください

成果1件あたりの広告費は、中央値で約1万円(申込・資料請求などの合計)

集計の対象件数CPAの中央値真ん中の半数
教育分野の広告全体(専門学校が中心。大学・個別指導塾も一部)213件約1.1万円約0.5〜2.5万円

上の表の213件のうち、オープンキャンパス関連の広告62件に絞っても、中央値は約1.04万円、真ん中の半数は約0.6〜2.0万円と、ほぼ同じ水準でした。(「真ん中の半数」は、数字を小さい順に並べたとき、下から25%〜75%の位置に入る範囲です。)

この表の数字は、申込・資料請求などを合わせた「成果」1件あたりです。オープンキャンパス申込だけで割ると、中央値は約2.6万円になります(申込の件数が分かる56件で出した数字。真ん中の半数は約1.2〜10万円と幅が広く、参考値です)。まずは、自校の直近3か月のCPAを出して、この表のどこにあるかを確かめてください。自校のCPAは、「申込だけで割った数字」と「資料請求なども含めた数字」の両方を出すと、基準との差をつかめます。

教育と住宅のCPAを、Meta系の広告で並べた数字は、Instagram広告のCPAの目安は?住宅・教育の実績で解説で紹介しています。

時期で単価は大きく変わる:春と夏は約1万円前後、秋冬は約2.3万円が目安

オープンキャンパスの広告は、時期による差が大きいのも特徴です。オープンキャンパス関連の広告のうち、LINEタップ(LINEのボタンを押した回数)を成果に入れた案件を除く49件を、時期ごとに分けてみました。

時期件数CPAの中央値(成果1件あたり)
春(3〜5月)12件
約0.96万円
夏(6〜8月)20件
約1.0万円
秋冬(9〜2月)17件
約2.3万円

月別では、7月が最も安く(8件、約0.76万円)、2月(6件、約1.9万円)と12月(5件、約2.3万円)は高めでした。件数が少なく、同じ学校の複数の月を含む参考値ですが、春から夏に安く、秋から冬に高くなる傾向は、私たちの運用でも感じるところです。

現場の見立て

私たちは、夏に単価が安くなるのは、高校生がオープンキャンパスに参加する時期のためと考えています。秋冬は、すでに志望校を決めた層が増えて検索そのものが減り、広告の単価が高くなりがちです。秋冬は春と夏と同じ目標を置かず、「前年の同じ月」や「前の月」と比べて、時期の影響を除いて判断することをおすすめします。

Instagram広告の立ち位置:申込を取る役か、学校を知ってもらう役か

オープンキャンパスの広告でいちばん迷いやすいのが、Instagram広告を「申込を取る媒体」と見るか、「学校を知ってもらう入口」と見るかです。結論から言うと、Instagram広告は、申込を直接取る媒体というより、学校を知ってもらう入口として使うのがおすすめです。その根拠として、まず、Instagram広告経由の申込が、実際にどのくらい入っているかを見てみましょう。

※以下では、1つの学校の1か月分の運用結果を「1件」と数えています。同じ学校が複数の月で入っている点に留意してお読みください。

半数以上の案件は、Instagram広告経由の申込が0件

71件の配信のうち、Instagram広告を含むのは47件です。ここでは、Instagram広告の成果を、ほかの媒体と分けて記録する運用にしていた17件を取り上げます。Instagram広告経由の成果で分けると、次のとおりです。

Instagram経由の成果件数
オープンキャンパスの申込が0件
9件
オープンキャンパスの申込が1件以上
6件
オープンキャンパスの申込または資料請求などが1件以上
(複数の成果をまとめて測定している学校の案件)
2件

つまり、Instagram広告経由のオープンキャンパスの申込が1件も入らなかった案件が、半数以上ありました(件数が少ないため、参考値です)。Instagram広告は「配信すれば申込が取れる」媒体ではない、ということが、これらの数字から分かります。

現場の見立て

私たちは、Instagram広告を見た人の中には、申込の前に、まず資料請求で学校の情報を取り寄せる人もいると考えています。資料請求をした時点で、その人は学校に一定の興味を持っています。そのため、申込だけで判断せず、資料請求の件数もあわせて見てください。

他の媒体と比べた獲得単価:Instagram広告はGoogle検索広告より高め

申込の数に続いて、獲得単価でも、Instagram広告はGoogle検索広告より高めでした。

学校媒体獲得単価(成果1件あたりの広告費)
B校(事例2)Google検索広告
10,000円
B校(事例2)Instagram広告
約22,200円
C校(事例3)Google検索広告
約6,500円
C校(事例3)Instagram広告
約11,100円

※母数が小さく、1〜2件の差で数字が変わるため、参考値として見てください。B校とC校の詳しい内容は、事例2・事例3で紹介します。

では、Instagram広告は効果が薄いのか?

もちろん、Instagram広告が役に立っていないわけではありません。なぜなら、申込ボタンを押した回数を見ると、Instagram広告からも毎月押されているからです。東北の医療福祉系専門学校D校の2025年の3か月分では、Google検索広告よりは少ないものの、毎月10〜16回押されていました。

ただ、押した回数と、申込が完了した件数を並べると、押した回数あたりの申込完了率は、Instagram広告もGoogle検索広告も、どちらも半分以下でした(同じ学校の3か月分で件数も少ないため、参考値としてお考えください)。

D校(東北の医療福祉系専門学校):2025年の、申込ボタンを押した回数と、押した回数あたりの申込完了率

期間媒体申込ボタンを押した回数申込完了件数押した回数あたりの申込完了率
5月下旬〜6月下旬Google25回(完了数を媒体別に分けて見ていない時期のため割愛)
5月下旬〜6月下旬Instagram16回
6月下旬〜7月下旬Google30回8件
約27%
6月下旬〜7月下旬Instagram10回4件
約40%
7月下旬〜8月下旬Google22回1件
約5%
7月下旬〜8月下旬Instagram13回3件
約23%

なお、数字の出ている2期間では、申込完了率はInstagram広告のほうがGoogle検索広告より高く、Instagram広告から来た人が、特に完了しにくいわけではありません。完了前に止まる理由として、私たちは次の3つを考えています。

  • フォームの入力で止まる:入力項目の多さや手間でやめてしまう
  • その場では決めきれない:ほかの学校と見比べたり、保護者に相談したりして、後日、学校名で検索して申し込む
  • 申込が広告の成果として数えられていない:後日の検索からの申込は、Google検索広告の成果になる。外部フォームなどでは、申込の完了そのものが計測されないこともある

1つ目のフォームの見直しは、後述の「申込フォームを見直す」の節で扱います。

Instagram広告を止める前に見る3つの数字

Instagram広告の成果が出ていないように見えても、すぐに止めるのではなく、1〜2か月は、次の3つの数字をあわせて見ることをおすすめします。

  1. Instagram広告の申込ボタンを押した回数
  2. Googleで学校名を検索した人の数(Google検索広告の表示回数やクリック数)
  3. 全体の申込数

現場の見立て

Instagram広告単体のCPAだけを見て止めると、Google検索広告の申込も一緒に減ることがあると、私たちは考えています。Instagram広告で学校を知った人が、あとから学校名で検索して申し込むことがあるためです。

Instagram広告の「ストーリーズ」や「リール」の使い分けについては、インスタのリールとは?作り方からストーリーズとの違い、メリットなど活用のコツも参考にしてください。

Google検索広告:学校名のキーワードは外さず、いつも表示されるようにする

ここまでは、Instagram広告の役割を見てきました。ここからは、オープンキャンパスの申込で主役になるGoogle検索広告について解説します。

A校では、学校名の検索だけで申込の約8割

東京都の調理系専門学校A校(後述の事例1)では、2025年7月の1か月間に入ったオープンキャンパス申込47件のうち、学校名そのものをキーワードにした広告から入った申込が37件(約8割)でした。学校名を調べる人は、すでに「行ってみたい」と考えている人です。

学校名のキーワードは、予算の上限で止まったり、設定から外れたりしないよう、最優先で確保してください。他の媒体で認知を広げても、学校名で検索されたときに広告が出ていなければ、せっかくの申込をほかの学校の広告に取られることがあります。

学校名のキーワードを外した月は、申込が大きく減った:時期の影響も重なる例

別の専門学校E校では、2025年9月上旬に、Google検索広告から学校名の指名キーワードを除外しました。2025年7〜9月の結果は、次のとおりです。

月(2025年)オープンキャンパス申込
7月
148件
8月
67件
9月(学校名キーワードを除外)
17件

除外した9月は、オープンキャンパス申込が17件まで減りました。ただし、申込は8月から減り始めており、夏から秋への時期の影響も重なっているとも考えられますが、学校名キーワードの除外が申込を押し下げた面もあると、私たちは見ています。

現場の見立て

興味深い点として、この学校では、申込は減った反面、資料請求の数は8月の3件から9月は13件に増えました。学校名以外の検索から来た人が、まず資料請求で情報を取り寄せた可能性があると、私たちは見ています。オープンキャンパス申込を増やしたい時期に、学校名のキーワードを除外するのは、おすすめしません。

学校名以外のキーワードで、学校名を知らない高校生と出会う戦略

学校名で検索する人は、すでにその学校を知っている人です。学校名を知らない人にも検索で見つけてもらうには、学校名を含まない検索ワード(一般キーワード)を、地域・分野・資格の組み合わせで足します。ただし、広げすぎるとクリックだけが増えることがあるため、学校名のキーワードを先に確保して、一般キーワードは別の予算枠で試すのが基本です。具体的なキーワードの組み合わせと、広げすぎを防ぐ方法は、教育分野のリスティング広告の記事で解説しています。

届けたい相手でアプローチが変わる:高校生と保護者に、どう届けるか

届けたい相手によって、使う媒体も、伝える内容も変わります。私たちが運用で意識している届け方は、次の3つです。

  • 高校生には、Instagram広告で16〜17歳に絞って届ける
  • 保護者には、広告ではなく申込後の案内で届ける
  • Instagram広告の単価が高くなったときは、TikTok広告にも届け先を広げる

高校生には、Instagram広告で16〜17歳に絞って届ける

Instagram広告を含む47件の配信のうち、配信対象を16〜17歳(高校生)に絞った案件は7件ありました。そのうち6件で、Instagram広告から申込や資料請求などの獲得が出ています。

年齢の幅を広げすぎると、進学の予定がない層にも広告が出て、クリックだけが増えやすくなります。Instagram広告は、高校生に届く年齢に絞って配信することをおすすめします。ただし、絞りすぎると配信量が足りなくなることもあるため、最初は2つの年齢層(16〜17歳、18〜22歳など)に分けて、成果1件あたりの広告費を比べてください。

現場の見立て

18〜22歳も分けて見るのは、高校3年生には18歳になる人が多いことに加え、高校を卒業して就職した人や、進路を考え直している人にも届くためと、私たちは考えています。

保護者には、広告ではなく申込後の案内で届ける

結論から言うと、保護者向けの広告配信は後回しにして、保護者に伝えたい情報は、申込が済んだあとの案内に入れることをおすすめします。

D校では、2025年5〜6月に親となる年代(40〜54歳)にも広告を配信していましたが、その年代からの獲得はありませんでした。そこで7月から高校生(16〜18歳)に絞って配信したところ、クリック率が上がりました。

現場の見立て

私たちは、保護者は広告を見て自分で申し込むより、高校生が持ち帰った情報や学校のサイトを見て検討することが多いと考えています。学費・就職・通学の安心といった保護者の関心が高い情報は、申込完了のページ、確認メール、当日の案内資料に入れておきます。

Instagram広告の単価が高くなったときは、TikTok広告にも届け先を広げる

Instagram広告の単価が高くなったときは、止めるのではなく、予算の一部をTikTok広告など別の媒体へ移して、全体の成果で判断する方法があります。B校がこの方法を取った経緯は、事例2で紹介しています。TikTok広告の使い方や、10代向けの配信の注意点は、TikTok広告の記事で解説しています。

配信を始める時期と準備

開催日から逆算する:イベント単位で約2週間

私たちは、Instagram広告のイベント訴求を、1つのイベントにつき約2週間で区切って配信しています(3月や7月の案件など)。約2週間ごとにイベントを入れ替えることで、同じ広告を見続けて反応が落ちるのを防げます。

タイミングやること
開催の約2〜3週間前その回のイベント訴求の配信を開始する(約2週間で区切る)
開催の約1週間前申込が少なければ、検索広告の文面に「まだ間に合う」を足す。Instagramは、体験を伝える広告を追加する
開催後結果を確認し、次のイベントのバナーを変える

現場の見立て

私たちは、締切の時期に配信する「まだ間に合う」という訴求は、すでに学校を知っていて、参加を迷っている人に向く訴求と考えています。2026年3月のある案件では、Instagram広告でこの訴求を配信しても、申込も資料請求も入りませんでした。この結果を受けて、まだ学校を知らない人が多いInstagram広告では、どんな体験ができるかを伝える訴求を優先するほうがよい、と結論づけています。締切の訴求は、学校名を検索した人が見るGoogle検索広告の文面に入れて、結果を比べてください。

申込フォームを見直す:申込の完了を、成果として数える設定になっているか

申込フォームは、広告で興味を持った人が、最後にたどり着く場所です。申込の完了が、広告の成果として数えられる設定になっているかを、まず確認してください。外部のサービス(Googleフォームなど)で申込を受けていると、広告の管理画面で申込の完了を数えられないことがあります。

申込そのものを成果として数えるには、申込完了のページ(「お申し込みありがとうございました」と表示されるページ)に到達した回数で計測するのが、一般的な方法です。このページは、通常、申込が完了したときにだけ表示されるためです。ですので、自校のサイトにこのページがあるか、外部フォームの場合は申込後にこのページへ移動する設定ができるかを確認し、そのページに広告の計測タグ(成果を数えるための設定)を入れます。入力項目が多いと、途中でやめる人が増えるため、名前・連絡先・参加希望日の3項目程度にとどめ、ほかは申込後に聞く形にします。申込ページ全体の作りは、ランディングページとは?初心者でも簡単にできる活用法を徹底解説が参考になります。

体験を見せる広告で、「行ってみたい」を引き出す

Instagram広告全体の考え方として、「オープンキャンパスに来てください」と呼びかけるより、「当日どんな体験ができるか」を前面に出す広告を基本にしています。たとえば食を扱う学校では、マカロンづくりやパイピングなど、体験できるメニューやスイーツを写真で見せます。ブライダル系の学校では、挙式の体験など、実際のイベントの様子を見せます。「自分もやってみたい」と高校生が思えるかどうかを基準に、素材を選んでください。

イベント訴求の広告は、参加申込のボタンを押す人が多くなくても、あとの申込や資料請求につながることがあります。ボタンを押した回数だけで判断せず、オープンキャンパス全体の申込数と一緒に見てください。

事例:専門学校3校のオープンキャンパス広告の取り組み

ここからは、実際の例を3件紹介します。A校・B校・C校の取り組みのうち、成果が良かった例を中心にしています。事例の数字をそのまま自校の目標にするのではなく、前述の「成果1件あたりの広告費は、中央値で約1万円」の節で示した基準と比べて、自校の目標を設定する材料にしてください。

事例1

東京都の調理系専門学校A校
Google検索広告とInstagram広告の組み合わせで、CPAが約30%改善

この事例のポイントは、次の3つです。

  • Google検索広告を整えたうえで、予算の半分をInstagram広告に回すと、獲得が39件から55件に増えた(6月→7月)
  • 獲得単価(CPA)は、5,128円から3,636円に安くなった(約30%の改善)
  • Google検索広告では、学校名のキーワードだけで、オープンキャンパス申込47件のうち37件を取っていた

つまり、Instagram広告で学校を知ってもらう人を増やしつつ、Google検索広告で学校名の検索を取りこぼさなかったことが、全体の単価の改善につながったと私たちは考えています。詳しい内容は、次の表と本文で見ていきます。

A校の配信の概要
配信時期2025年7月に約1か月配信
媒体Google検索広告、Instagram広告
内訳(7月)オープンキャンパス申込47件、資料請求6件、授業見学会1件、平日相談会1件

この学校は、まずGoogle検索広告を整えたうえで、7月にInstagram広告へ予算を回しました。進めたことは、次の3つです。

  1. 4月:Google検索広告では年齢を18歳以上から指定するため、高校生向けの配信対象を、18〜24歳と、年齢が判別できないユーザー(年齢不明)に絞った
  2. 6月:それまで成果に数えていたLINEの友だち登録を外し、オープンキャンパス申込などを目指す形に見直した
  3. 7月:Google検索広告の予算の半分を、Instagram広告に回した

その結果、Instagram広告での表示回数とクリック数は前月の2倍以上になり、Google検索広告での獲得も増えました。8月は、通常の配信をGoogle検索広告に戻し、Instagram広告はイベント訴求に切り替える方針でした。

事例2

首都圏のブライダル系専門学校B校
媒体別の単価を比べ、2026年にInstagram広告の予算の一部をTikTok広告へ

この事例のポイントは、次の3つです。

  • 2025年6月時点では、Instagram広告の獲得単価は約22,200円で、Google検索広告より高かった
  • 2026年2月は、予算の一部をTikTok広告へ移し、1月に止めていたGoogle検索広告も再開した(広告費の総額は1月の約2倍)。獲得は19件から46件に増え、CPAは15,789円から13,043円に安くなった
  • 3月のCPAは13,542円で、前年の同じ月(25,714円)より約47%安かった

つまり、Instagram広告の単価が高かった学校で、予算の一部をTikTok広告へ移した月に、全体のCPAが安くなりました。ただし、この月は、Google検索広告の再開と広告費の総額の増加も重なっているため、TikTok広告だけの効果とは言い切れません。詳しい内容は、次の表と本文で見ていきます。

B校の配信の概要
配信時期2025年6月、2026年2〜3月
媒体Google検索広告、Instagram広告(一都三県)、TikTok広告
2025年6月の成果61件(オープンキャンパス40件、資料請求21件)、CPA 14,754円

B校では、2025年6月にInstagram広告に月20〜25万円規模の予算を使いました。この時点の媒体別の獲得単価は、次のとおりです。Instagram広告は約22,200円で、Google検索広告より高くなっていました。

B校(首都圏のブライダル系専門学校):2025年6月

媒体・エリア獲得単価獲得数
Google検索(東京エリア)
10,000円
15件
Instagram(一都三県)
約22,200円
9件
TikTok(東京・千葉エリア)
約18,750円
8件
TikTok(神奈川・埼玉エリア)
約8,300円
12件
全体(上記のほかのエリアの検索広告を含む)
14,754円
61件

※B校は1校で、エリアごとに予算を分けて配信しています(Instagram広告は東京・神奈川・埼玉・千葉の一都三県)。

2026年2月は、Instagram広告の初動から、広告を表示・クリックしてもらうまでの費用(インプレッション単価とクリック単価)が高くなっていたため、Instagram広告は続けながら、予算の一部をTikTok広告へ移しました。2026年の獲得数とCPAは、次のとおりです。

月(2026年)獲得単価(CPA)獲得数
1月(移す前。Instagram広告・TikTok広告のみ)
15,789円
19件
2月(予算の一部をTikTok広告へ移し、Google検索広告を再開)
13,043円
46件
3月(前年3月は25,714円)
13,542円
48件

※全体の数字です。1月はInstagram広告・TikTok広告の2媒体、2〜3月はGoogle検索広告を再開した3媒体の合計です。2月の広告費の総額は、1月の約2倍です(獲得数×CPAからの概算)。

事例3

東北の医療系専門学校C校
学科別に配信したInstagram広告で、鍼灸科に獲得が集まった

この事例のポイントは、次の3つです。

  • 月30〜40万円規模の予算を、Google検索広告・Instagram広告・TikTok広告に分けて配信し、獲得は40件だった
  • 獲得単価は、Google検索広告が約6,500円、Instagram広告が約11,100円で、TikTok広告は獲得なしだった
  • Instagram広告の獲得9件のうち、8件が鍼灸科だった

つまり、学科によって、広告への反応は大きく違うということです。反応が多い学科(この学校では鍼灸科)を見つけて、そこに予算を寄せつつ、ほかの学科も少額で続けて、反応を確かめるのがよいと私たちは考えています。詳しい内容は、次の表と本文で見ていきます。

C校の配信の概要
配信時期2025年7月
媒体Google検索広告、Instagram広告、TikTok広告
成果の内訳40件(体験付きオープンキャンパス19件、オープンキャンパス2件、資料請求14件、LINEタップ5件)、全体のCPA 8,750円
媒体獲得数獲得単価
Google検索広告31件約6,500円
Instagram広告9件約11,100円
TikTok広告0件―

表のとおり、獲得の中心はGoogle検索広告で、Instagram広告は9件でした。TikTok広告は獲得がありませんでしたが、10代〜20代前半の男性を中心に、学校を知ってもらう役割を果たしました。Instagram広告は、歯科衛生士科・鍼灸科・柔整科の3学科に向けて配信し、獲得9件のうち8件は鍼灸科でした。Google検索広告でも、鍼灸師のキーワードで多く獲得でき、Instagram広告とGoogle検索広告で、反応が集まった学科が同じ(鍼灸科)でした。

※弊社が運用した広告の実績をもとに、クライアントが特定されないよう一部の情報をぼかして掲載しています。成果は地域・時期・予算などの条件によって異なり、同様の結果を保証するものではありません。

「自校のオープンキャンパスでも同じように申込を増やせるのか知りたい」「どの媒体にどれだけ配分すればよいか相談したい」という場合は、お問い合わせください。現在の広告の数字を一緒に見ながら、改善の優先順位をお伝えします。

まとめ

  • 成果1件あたりの広告費は約1万円が目安(申込・資料請求などの合計。教育分野213件の中央値は約1.1万円)。オープンキャンパス申込だけで割ると約2.6万円。自校の数字も、両方で出して比べる
  • 成果1件あたり、春と夏は約1万円前後、秋冬は約2.3万円が目安。時期に合わせた目標を決め、前年の同じ月と比べて判断する
  • Instagram広告は申込を取る媒体というより、学校名検索を生む入口。申込ボタンを押した回数と学校名の検索の増え方もあわせて見る
  • Google検索広告の学校名のキーワードは、最優先で確保する
  • 高校生には、16〜17歳に絞って、体験イベントの訴求で配信する。保護者には、申込後の案内で届ける
  • 申込が伸びないときは、①学校名のキーワードが表示されているか、②申込の完了が成果としてカウントされているか(外部フォームなら、申込完了ページで計測)、③申込フォームの入力項目(名前・連絡先・参加希望日の3項目程度)、④時期、の順に見直す

オープンキャンパス以外も含めた、専門学校・大学の学生募集広告の全体像(媒体の役割と予算の配分、成果1件あたりの広告費の基準)は、専門学校・大学の学生募集広告ガイド|実績265件で見る媒体と成果で解説しています。

ここまでの見直しは、自社運用でも十分にできます。成果が管理画面で別々に確認でき、媒体が2つまでなら、自社でも回しやすいでしょう。一方で、3つ以上の媒体を使っていたり、計測の整備まで手が回らなかったりする場合は、運用を任せるのも一つの方法です。任せる場合は、毎月のレポートに、広告費・獲得数・獲得単価が、申込と資料請求に分けて届くかを確認してください。弊社では、専門学校・大学のオープンキャンパスの広告を運用してきた経験をもとに、現在の数字の確認から改善の優先順位づけまでご相談いただけます。お問い合わせはこちらからお気軽にご連絡ください。

「オープンキャンパスの集客」に関するよくある質問

オープンキャンパスの広告は、開催の何週間前から配信すればいいですか?

私たちは、1つのイベントを約2週間の配信で区切り、開催の2〜3週間前に配信を始めて、イベントごとに広告を入れ替えることをおすすめしています。Google検索広告は、学校名の検索を取りこぼさないよう、イベントがない時期も配信を続けます。

広告費はどのくらい必要ですか?(月の予算と申込数の目安)

「ほしい件数 × 1件あたりの広告費」で目安を出せます。成果(申込・資料請求などの合計)なら、弊社の中央値(約1万円)で、月に12件ほしい場合は約12万円、オープンキャンパス申込だけを12件ほしい場合は、約2.6万円で計算して約31万円です。秋冬は単価がさらに高くなる傾向があるため、時期ごとに計算し直してください(配信費だけの目安です)。

Instagram広告とGoogle検索広告、どちらを優先すべきですか?

申込を取る力は、Google検索広告(特に学校名のキーワード)のほうが高いと考えています。まず学校名の検索を確保し、そのうえでInstagram広告を足すのがおすすめです。Instagram広告の成果は、獲得単体ではなく、申込ボタンを押した回数と学校名検索の増え方もあわせて判断してください。

高校生と保護者、どちらに向けて配信すべきですか?

広告の配信は、高校生の年齢層(16〜17歳が中心)を軸にするのがおすすめです。D校(東北の医療福祉系専門学校)では、親となる年代(40〜54歳)向けの配信で獲得が出ず、高校生(16〜18歳)に絞って配信しました。保護者に伝えたい学費や就職の情報は、申込後のページや案内メールで伝える形から試してください。

秋・冬に申込が減るのは普通ですか?

弊社の数字でも、秋冬(9〜2月)の成果1件あたりの広告費(CPA)は約2.3万円と、春と夏の約1万円前後より高くなっています。前年の同じ月と比べて判断し、件数が出ない時期は、資料請求や個別相談会など、申込以外の成果もあわせて見てください。

※本記事の情報は執筆時点(2026年10月)のものです。最新の情報は必ず各公式サイト・公的機関でご確認ください。

インスタグラム広告の運用方法を徹底解説

ワンクルーズのInstagram広告の運用は、10万円/月(税別)から可能です。
「これまで獲得出来なかった層の新規顧客を獲得したい」
「今かけている広告宣伝費全体の効率をあげたい」
「サービスや商品のストーリーをもっとユーザーに知ってほしい」
という場合は、Instagram広告を始めるタイミングかもしれません。

10万円の中には、出稿費用・初期設定・バナー制作費・運用手数料まで全て含んでおりますので、乗り換え費用やアカウント構築費用等は一切かかりません!まずは効果を実感してください。契約は1ヶ月単位で、期間の縛りは一切ございません。手数料の安さをうたう業者もあると思いますが、重要なのは費用対効果!
そこに見合う信頼できる業者をお探しなら迷わずワンクルーズへご相談ください!

インスタグラム広告の基礎理解

インスタグラム広告の運用

業界別の広告運用

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運営会社:(株)ONE CRUISE

運用実績をGoogle社から高く評価され、同社と共同セミナーを開催したり、動画取材やGoogle Partnersスタートハンドブックに掲載される。また、成功事例としてFacebook Businessにも掲載(GoogleとFacebook両社に取り上げられるのは北海道では初)。ネット広告の運用には定評があるため、是非一度お問い合わせ下さい。

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