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住宅広告のターゲティング|年齢・性別の見方と見直し方

モデルハウスのリビングを楽しそうに眺める家族の後ろ姿と「広告は誰に出す? 年齢別の傾向を解説」の見出し

「広告の年齢設定を何歳から何歳にすればいいのか、自信を持って決められない」

「クリックは多い年齢層なのに、来場予約や資料請求がなかなか入らない」

「女性に絞ったほうがいいのか、広げたままでいいのか判断できない」

住宅会社で広告を担当していて、このようなお悩みはありませんか?

住宅広告のターゲティングは、設定した直後の数字よりも、配信したあとに年齢別・性別の数字を「獲得」で見直せるかどうかで差がつきます。弊社が運用してきた案件でも、クリックが最も多い年齢層と、獲得が最も多い年齢層が違う案件が約半数ありました。クリックの数だけで配信を調整すると、獲得につながりにくい層に予算を寄せてしまうおそれがあります。

本記事では、弊社が運用した工務店・ハウスメーカーなど住宅会社のMeta広告(FacebookとInstagram)の実績から、年齢別・性別の傾向と事例3件を紹介し、自社の配信を見直す手順まで解説します。

先に結論:年齢は25〜49歳前後の広めで始め、獲得で見直す

  • 配信後は、年齢別・性別の内訳を「クリック」ではなく「獲得」で見る。クリックが最多の層と獲得が最多の層が違う案件は、獲得が同数の案件を除く86件のうち41件(約48%)と、約半数ありました。自社の内訳でも、まず獲得を並べて確かめてください
  • 年齢の初期値は「25〜49歳前後」の広めから始める。弊社が設定した案件でも最も多い設定です。獲得が出る層を最初から外さないための初期値で、この範囲が成果の良い範囲というデータではありません。45〜54歳からも獲得の約16%が出ているため、上限は狭めすぎず、商品によっては50代前半まで広げてください。配信後の獲得を見て調整してください
  • 性別は最初から絞らず、男女の費用の配分をそろえたうえで獲得単価を比べる
  • 獲得が数件のうちは配分を変えず、件数がたまってから、変更は1つずつ行う

「ほかの住宅会社はどんな広告を出していて、どんな成果が出ているのか、先に事例を見てみたい」という人は、住宅会社様の広告事例をまとめた資料を、無料でダウンロードできます。自社の配信と見比べてみてください。

目次
  1. 住宅広告のターゲティングで決めること
  2. 弊社の住宅広告で見えた年齢別の傾向
  3. 住宅広告の年齢設定は何歳から何歳?弊社の設定例
  4. 性別の傾向
  5. 事例:年齢・性別の数字から見えたこと
  6. ターゲティングを見直すときのポイント
  7. まとめ
  8. 「住宅広告のターゲティング」に関するよくある質問
  9. 集計の詳細

住宅広告のターゲティングで決めること

配信エリア・年齢・性別・オーディエンスの4つ

住宅広告のターゲティングで決める項目は、大きく4つあります。

項目決めること住宅広告での考え方
配信エリアどの市区町村・半径に配信するか施工できる範囲(商圏)が決まっているため、最初に決める。見学会の場合は会場への通いやすさも関係する
年齢何歳から何歳に配信するか弊社が設定した案件では25〜49歳前後が多い(後述)
性別男女どちらに配信するか男女とも配信し、配信後の数字で見直す案件が多い
オーディエンスどんな人に配信するか興味関心、リマーケティング、類似オーディエンスなどを組み合わせる

年齢・性別・エリア・興味関心のように、広告側で条件を指定する方法を、Metaでは「コアオーディエンス」と呼びます。このほか、自社サイトの訪問者や顧客リストをもとにする「カスタムオーディエンス」、それに似た層に広げる「類似オーディエンス」があります。それぞれの違いは、Instagram広告のターゲティングの種類と考え方の記事で解説しています。

設定の細かい手順は公式ヘルプで確認する

オーディエンスの作り方や設定画面は、Metaの仕様変更で変わることがあります。カスタムオーディエンスの種類はFacebook広告のカスタムオーディエンスの記事で紹介していますが、画面の名称や手順は変更される場合があるため、最新の情報はMetaの公式ヘルプで確認してください(2026年10月時点。Meta for Business ヘルプ:https://www.facebook.com/business/help)。

本記事では設定の手順ではなく、設定したあとの数字の見方に絞って解説します。

弊社の住宅広告で見えた年齢別の傾向

弊社が運用した住宅会社の広告のうち、年齢別の数字を確認できた100件を集計しました。

集計の方法

  • 対象:弊社が運用した住宅会社の広告の運用レポート927件のうち、FacebookまたはInstagramに配信した822件の中で、年齢層ごとのクリック数と獲得数を2つ以上の年齢層で確認でき、獲得が合計1件以上ある100件(2025年49件、2026年24件、2024年1件、配信年が不明26件)。配信全体の約12%にあたり、弊社の配信全体を代表する数字ではありません
  • 数値:案件ごとの年齢層別のクリック数・獲得数を合計して構成比を出した。獲得単価は、費用も確認できた87件の合計費用を合計獲得数で割った。案件ごとのCPAの中央値(弊社のほかの記事の出し方)とは算出方法が違うため、数字を直接比べられない。費用や獲得の大きい案件の影響を受ける
  • 獲得の定義:案件ごとに異なる。来場予約が中心だが、資料請求、問合せ、イベント予約を合わせて数えている案件がある
  • 偏り:獲得が合計1件以上ある配信だけを対象にしているため、獲得がなかった配信は含まれず、成果が出た側に偏った集計です
  • 詳しい集計の条件:年齢の区切り、性別・年齢設定の対象、比べる基準は、記事の最後の「集計の詳細」に記載
  • 参考値:1案件あたりの獲得は数件にとどまる案件が多く、年齢層別・性別の数字は参考値。配信エリア・予算・クリエイティブも案件ごとに違う

クリックが最も多いのは25〜34歳が多数

100件で、クリックが最も多い年齢層は次のとおりでした。

クリックが最も多い年齢層案件数割合
25〜34歳79件79%
35〜44歳15件15%
45〜54歳5件5%
55〜64歳1件1%

配信設定が25〜49歳前後の案件が多く、費用の配分も25〜34歳に厚い案件が多いため、クリックが25〜34歳に集まりやすい面があります。層の反応の良さそのものとは限りません。自社の配信でも、年齢別のクリックの割合と費用の割合を並べて見てください。

クリックが最多の層と獲得が最多の層は、約半数の案件で一致しない

次に、各案件で獲得数が最も多かった年齢層を見ました。単独で最多だったのは、25〜34歳が43件、35〜44歳が36件、45〜54歳が6件、55〜64歳が1件で、ほかの14件は複数の年齢層が同数でした。獲得でも25〜34歳が最多の案件がいちばん多いものの、クリック(79件)ほどの差はなく、35〜44歳が最多の案件と近い数です。

クリックが最も多い層と、獲得が最も多い層が一致したのは45件でした。獲得が複数の層で同数だった14件を除いた86件で見ると、41件(約48%)と約半数で、クリックが最多の層と獲得が最多の層が一致しませんでした。獲得が数件の案件が多いため、偶然のずれも含む数字ですが、クリックの多さだけでは獲得の多い層を決められないことが分かります。

年齢層ごとにクリック数と獲得数を合計した構成比は、次のとおりです。

年齢登場した案件数クリックの構成比獲得の構成比クリックに対する獲得の割合
25〜34歳95件45%44%約1.0%
35〜44歳97件35%38%約1.1%
45〜54歳82件18%16%約0.9%
55〜64歳11件2%1%約0.9%

「クリックに対する獲得の割合」は、獲得数をクリック数で割った簡易的な指標で、広告の管理画面に出るCVR(コンバージョン率)とは別のものです。35〜44歳の構成比の差は小さく、圧倒的に良いと言える差ではありません。クリックと獲得で、年齢層の割合が少しずつずれる、という程度に見てください。自社の内訳でも、年齢層ごとに「獲得数÷クリック数」を並べて確かめてみましょう。

年齢層別の獲得単価は35〜44歳が低い傾向(参考値)

費用も確認できた87件の合計で、年齢層ごとの獲得単価(獲得1件あたりの広告費)を計算しました。

年齢獲得単価(合計費用÷合計獲得数)
25〜34歳約2.9万円
35〜44歳約2.0万円
45〜54歳約2.1万円
55〜64歳約6万円台(獲得4件と少なく参考外)

25〜34歳と35〜44歳の両方で獲得があった42件に絞ると、35〜44歳の獲得単価のほうが低かった案件が29件、25〜34歳のほうが低かった案件が13件でした。

クリックに対する獲得の割合は年齢層で大きく違わないのに、獲得単価に差が出るのは、クリック1回あたりの費用も違うためです。費用も確認できた87件で見ると、25〜34歳はクリック1回あたり約270円と35〜44歳(約230円)より高く、クリックに対する獲得の割合も約0.9%と35〜44歳(約1.1%)より低めでした。この2つが重なって、獲得単価の差が大きくなっています。

現場の見立て

35〜44歳は、住宅の検討が進んだ人が多い層ではないか、と私たちは見ています。ただし、25〜34歳に費用が多く配分された案件が多く、配分は運用者の設定だけでなく、Metaの自動の最適化の結果としても偏ります。そのため、層の優劣とまでは考えていません。自社で確かめるときは、同じ期間・同じ予算配分で2回以上配信し、年齢別の獲得単価を見比べてください。

住宅広告の年齢設定は何歳から何歳?弊社の設定例

広告の配信では、案件ごとに「何歳から何歳まで」という年齢の範囲(年齢設定)を1つ決めます。この設定を確認できた46件は、「25〜49歳」が18件で最も多く、次いで「23〜45歳」が5件、「30〜60歳」が4件でした。案件ごとに決めた範囲なので、これらの範囲は年齢が重なっています(1件の案件が複数の範囲で配信しているわけではありません)。残りの19件は、25〜44歳、25〜54歳、20〜30歳など、さまざまな範囲でした。

現場の見立て

私たちが年齢設定を案件ごとに変えるのは、商品とエリアによって、狙う世帯像が変わるためです。たとえば、子育て世帯に向けた見学会なら20代後半から40代前半を中心にし、二世帯住宅や建て替えの検討層も狙うなら50代まで広げます。過去の配信で獲得が出た年齢層があれば、その層が入る範囲にします。自社で範囲を決めるときは、自社の商品を検討する世帯の年代と、過去の配信の年齢別の獲得の2つをもとに決め、配信後に獲得を見て調整してください。

年齢の設定は、狭くするほど配信できる人数が減り、配信が安定しにくくなります。私たちは、まず広めに設定し、獲得の少ない層への配分を後から調整します。オーディエンスは、興味関心・類似オーディエンス・リマーケティングを併用する案件が多くあります。設定の手順や名称は変わることがあるため、最新の情報はMetaの公式ヘルプで確認してください。

性別の傾向

男女の両方のクリック数・獲得数を確認できた123件を集計しました(獲得の定義は年齢別と同じです)。

性別クリック数の合計獲得数の合計
女性約52,600(約65%)501(約62%)
男性約28,500(約35%)309(約38%)

配信1件ずつ見ると、女性のクリックが男性より多かった配信が119件、男性のほうが多かった配信が4件でした。獲得は、女性が多かった配信が75件、男性が多かった配信が31件、同数が17件です。

一方で、獲得の構成比(約62%)は、クリックの構成比(約65%)とほぼ同じか、やや低い程度です。女性のほうが獲得につながりやすいとは言えず、女性の数字が大きいのは、女性に配信の配分が寄っている案件が多いためとも考えられます。

性別で判断する前に、まず自社の配信で男女の費用の配分がどうなっているかを確認してください。配分が女性に偏っていれば、女性の数字が大きく見えるのは自然です。男女の配分がそろっているときに、獲得単価に差があるかどうかを見ましょう。

現場の見立て

女性の獲得が多い案件では、私たちは女性への配分を少し増やして様子を見ます。ただし、最初から女性だけに絞ることはしません。獲得の少ない層を外すより、配分を調整するほうが、獲得できる人を取りこぼしにくいためです。配分を増やす前後の獲得単価を、同じ期間で比べてください。

事例:年齢・性別の数字から見えたこと

事例の読み方

  • いずれもFacebook・Instagramを含む広告の事例で、クライアントが特定されないよう、地域・予算・時期をぼかしています
  • 3件とも成果が良い側の事例です。獲得単価は、Meta広告を配信した住宅案件の中央値(約4万円、真ん中の半数は約2.4〜8.7万円)より低く出ています。自社の数字と比べるときは、この中央値と幅を基準にしてください
  • 予算は広告の配信費だけの金額です(運用の手数料や制作費は含みません)
  • 獲得の中身(来場予約・資料請求など)は案件ごとに違います
  • 年齢別・性別の数字は、1案件の中の少ない件数です。「この年齢が良い」という結論ではなく、配信後に内訳を確認する理由として読んでください

事例1:住宅会社D社(予算75〜85万円・約3週間)

2026年6月に約3週間、FacebookとInstagramで配信した事例です。獲得は合計27件で、来場予約、資料請求、分譲地の来場予約、問合せの4種類を合わせた数です。全体の獲得単価は、後述の35〜44歳の約2.4倍でした。

年齢クリック数費用の割合獲得数獲得単価
25〜34歳1,733(約54%)約60%8件約6万円
35〜44歳1,052(約33%)約29%19件約1.2万円

表の2つの年齢層で、費用の約9割と獲得の全27件を占めます。ほかの年齢層は獲得0件でした。

25〜34歳は、クリック数も費用も最も多い層でした。しかし獲得は35〜44歳のほうが約2倍以上多く、獲得単価は約5倍の差がありました。クリックの数だけを見ていると、この差には気づけません。自社でも、年齢別の内訳を開いて、費用の多い層の獲得単価を確認してください。

性別では、女性が獲得20件で獲得単価は約2.5万円、男性が獲得7件で約4.5万円でした。ただし、費用も女性に多く配分されており(約6割)、女性のほうが獲得につながりやすいとは言い切れません。

現場の見立て

事例1のように獲得の多い層がはっきりしていても、私たちは一度に大きく配分を変えません。配分を変えると、Metaの配信の最適化が学び直されて、数字が動くことがあるためです。獲得の多かった層への配分を少しずつ増やし、変えるたびに前後の獲得単価を比べてください。

事例2:東海地方の住宅会社E社(Meta予算10〜15万円・約1か月)

2025年9月に約1か月、広い範囲(県全域)に配信した事例です。Meta広告の獲得は8件(資料請求7件、イベント予約1件)で、獲得単価は約1.5万円でした。この会社は検索広告も併用していますが、本記事の範囲外のため、Meta広告の数字だけを紹介します。

年齢別では、35〜44歳の獲得が4件(Metaの獲得の半分)で、獲得単価は約1万円と、全体より低く出ました。性別では、女性のクリック数が多く出ていました。

獲得は8件と少なく、年齢層の優劣を決められる件数ではありません。それでも、少額の配信で年齢別・性別の内訳を見ておくと、次の配信で気にする層が分かります。獲得が出た層を、次の配信でも続けて見てください。

事例3:九州地方の住宅会社F社(予算8〜12万円・約10日間・参考値)

2026年3月に約10日間、FacebookとInstagramで配信した事例です。獲得は4件で、年齢別の内訳は次のとおりでした。

年齢クリック数費用の割合獲得数
25〜34歳152約62%0件
35〜44歳72約31%1件
45〜54歳25約7%3件

費用の約6割が25〜34歳に配分されましたが、獲得は0件でした。費用が約7%の45〜54歳から3件の獲得が出ています。

45〜54歳の獲得率は約12%と、ほかの年齢層より極端に高く出ています。獲得の数え方の違いが影響している可能性もあるため、この数字をそのまま信じず、次の配信でも同じ傾向が出るか確かめてください。

期間が約10日と短く、獲得も4件しかないため、45〜54歳が良い層だと決めつけるのは早すぎます。この事例が教えてくれるのは、「クリックが少なくても獲得する層がある」ことと、「件数が少ないうちは判断を急がない」ことです。自社の配信でも、獲得が数件のうちは配分を変えず、期間を延ばして数字をためましょう。

※弊社が運用した広告の実績をもとに、クライアントが特定されないよう一部の情報をぼかして掲載しています。成果は地域・時期・予算などの条件によって異なり、同様の結果を保証するものではありません。

「自社の配信で、年齢別・性別の数字がどうなっているか見直したい」「何から確認すればよいか分からない」という人は、ほかの住宅会社の事例もあわせて見てみるのがおすすめです。住宅会社様の広告事例をまとめた資料を、無料でダウンロードできます。

ターゲティングを見直すときのポイント

年齢別・性別を「クリック」ではなく「獲得」で見る

広告の管理画面では、年齢別・性別の内訳でクリック数や獲得数を確認できます(画面や名称は変わることがあるため、Metaの公式ヘルプで確認してください)。クリックが多い層に予算を寄せる前に、獲得数と獲得単価が同じ傾向かどうかを確認してください。事例1のように、クリックが多い層と獲得が多い層が違うことがあります。

内訳を見るときは、年齢層ごとのクリックと獲得の組み合わせで、次のように考えると整理しやすくなります。

数字の組み合わせ私たちの見方次の一手
クリックが多く、獲得も多い今の配信が合っている層配分を維持し、獲得単価の推移を見る
クリックが多いが、獲得が少ない広告には反応するが、予約や資料請求まで進んでいない層。理由はバナーの訴求やLPとの食い違いが多いすぐに外さず、バナーの訴求とLPの内容が合っているか、獲得の定義をそろえているかを確認する。そのうえで件数がたまってから配分を下げるか決める
クリックは少ないが、獲得がある配分が少なくても申し込みにつながっている層(偶然の場合もある)件数が少ないうちは判断を急がず、配分を少し増やして様子を見る
クリックも獲得も少ない配信が十分に届いていない可能性まず配信量(費用・表示回数)が足りているかを確認する

事例1は2行目、事例3は3行目に近い例です。自社の内訳を、まずこの4つに分けてみてください。

配信後の見直しの手順

  1. 見直す期間を決める(配信を始めてすぐではなく、獲得がある程度たまってから)
  2. 年齢別・性別の内訳で、費用・クリック数・獲得数を並べる
  3. 獲得数と獲得単価を、クリックの多さと見比べる
  4. 獲得の定義(来場予約・資料請求など)がそろっているか確認する
  5. 配分の変更は一度に1つにとどめ、前後の数字を比べる

絞りすぎない・件数がたまってから判断する

年齢別・性別の数字は、獲得が数件のうちは偶然で順位が入れ替わります。事例3のように、10日間・獲得4件のデータで層を絞ると、獲得できる人を外してしまうおそれがあります。ある程度の件数がたまるまでは、広めの設定で配信し、数字を見て少しずつ配分を調整してください。

現場の見立て

配分を変えるかどうかを判断するのは、獲得が20件前後たまってからをおすすめしています。数件のうちは順位が入れ替わりやすく、変更が裏目に出ることが多いためです。獲得単価が2〜4万円なら、20件には40〜80万円の広告費がかかる計算です。予算が少ない場合は、1回の配信で20件を目指さず、同じ設定の配信を何回か続けて、獲得を合算して数えてください。事例2・3のように20件に届かない配信では、配分の変更は少しずつにとどめ、事例の数字は参考として見てください。

配信エリアも同じです。エリア指定の考え方はFacebook広告のエリア指定の記事で解説しています。

獲得の定義をそろえてから比べる

来場予約、資料請求、問合せを合わせて「獲得」と数えると、年齢層ごとの比較が見えにくくなります。事例1のように複数の種類を合算している場合は、種類ごとに年齢別の数字を分けて見直してください。

見学会の来場予約と資料請求、それぞれの広告の組み立て方は、住宅見学会の集客を増やすInstagram広告のコツと住宅の資料請求を広告で増やす方法で解説しています。

私たちが見直すときの順番

私たちが配信を見直すときは、次の順番で進めます。

  1. 獲得が出た年齢層・性別への配分を、少し増やす
  2. クリックは多いが獲得がないバナーの配信比率を下げる
  3. 獲得が出ていない年齢層への配分を減らす
  4. リマーケティング・類似・興味関心の配信タイプごとに、獲得単価を比べる

一度に変えるのは1つだけにして、前後の獲得単価を同じ期間で比べてください。

バナーの比べ方と差し替え方は、住宅広告のバナー|反応が良い画像・動画の傾向と比べ方の記事で解説しています。

まとめ

住宅広告のターゲティングについて、弊社の実績から見えたことをまとめます。

  • 年齢別の数字を確認できた100件のうち、獲得が同数の案件を除く86件では、クリックが最多の層と獲得が最多の層が違う案件が41件(約48%)。自社でも、年齢別の内訳で獲得を並べて確かめる
  • 獲得単価は35〜44歳が低い傾向。ただし費用の配分の偏りの影響があるため、同じ配分で2回以上配信して見比べる
  • 性別は、クリックも獲得も女性のほうが多い配信が多いが、クリックに対する獲得の割合は男女で大きな差がない。配分をそろえて獲得単価を比べる
  • 年齢は25〜49歳前後の広めから始め、獲得が20件前後たまってから、配分を1つずつ調整する

まずは、自社の配信の年齢別・性別の内訳を開き、クリックと獲得を並べるところから始めてみてください。配分の見直しや配信の設計まで手が回らない場合は、Instagram広告の運用サービスのように、運用を任せる方法もあります。

住宅のWEB広告全体の獲得単価の目安や、テーマごとの見直し方は、工務店のWEB広告ガイドでまとめています。

「自社の広告の年齢別・性別の数字を、実績をもとに見直したい」という人は、住宅会社様の広告事例をまとめた資料(無料)をダウンロードして、自社の配信を見直す材料にしてください。

「住宅広告のターゲティング」に関するよくある質問

住宅広告の年齢設定は何歳から何歳にすればよいですか?

まずは25〜49歳前後の広めから始めるのがおすすめです。弊社が設定した案件でも、年齢設定を確認できた46件のうち18件が25〜49歳でした。ただし、最適な年齢はエリアや商品によって変わります。45〜54歳からも獲得の約16%が出ているため、上限は狭めすぎないでください。配信後の年齢別の獲得数を見て、獲得の少ない層への配分を調整してください。

女性だけに絞って配信したほうがよいですか?

最初から絞らず、男女に配信するのがおすすめです。弊社の案件では、クリックは女性のほうが多い配信が123件中119件、獲得は女性のほうが多い配信が約6割(75件)でしたが、クリックに対する獲得の割合は男女で大きな差がありませんでした(女性 約1.0%、男性 約1.1%)。まず男女の費用の配分をそろえ、獲得単価に差が出るかを見てから判断してください。

クリックは多いのに予約が入らない年齢層はどう見分けますか?

広告の管理画面で、年齢別の内訳に「クリック数」と「獲得数(来場予約など)」を並べて確認します。クリックが多いのに獲得が少ない層は、配分を減らす候補です。ただし獲得が数件のうちは偶然の場合もあるため、件数がたまってから判断してください。

興味関心・類似・リマーケティングはどう使い分けますか?

私たちは、興味関心、リマーケティング+類似オーディエンスなど、複数の配信タイプを並べて配信することが多くあります。そのうえで、獲得が出た配信タイプに配分を寄せます。自社で確かめる場合は、配信タイプごとの獲得単価を同じ期間で比べてください。設定の手順や名称は変わることがあるため、最新の情報はMetaの公式ヘルプで確認してください。

年齢別・性別の数字は、どのくらいたまってから見直すべきですか?

目安として、獲得が20件前後たまってから配分を変えることをおすすめしています。事例3のように10日間・獲得4件では判断できない一方、事例1のように約3週間・獲得27件あると差が見えやすくなります。数件のうちは配分を変えず、期間を延ばして数字をためてください。自社の配信の年齢別・性別の数字をどう見直すか迷う場合は、ほかの住宅会社の事例を見比べられる住宅会社様の広告事例をまとめた資料(無料)もご活用ください。

集計の詳細

集計の詳細

  • 年齢の区切り:Metaの標準(25〜34歳、35〜44歳、45〜54歳、55〜64歳)。一部の案件の「45〜49歳」「50〜54歳」は45〜54歳に合算
  • 性別:男女の両方のクリック数・獲得数を確認でき、獲得が合計1件以上ある123件
  • 年齢の設定:レポートに年齢の設定が書かれていた46件。設定変更の前後を比べた集計ではない。配信タイプ(手動のコアオーディエンスか、自動の最適化か)の記載がない案件が多く、設定どおりに配信されたかは断定できない
  • 比べる基準:Meta広告を配信した住宅案件のうちCPA(獲得1件あたりの広告費)の記載がある554件の中央値は約4万円で、真ん中の半数は約2.4〜8.7万円(見学会の記事では見学会向けの配信に絞った数字を使っているため、中央値が少し異なります)
  • 集計時点:2026年10月時点で一覧化できた運用レポート

※本記事の情報は執筆時点のものです。最新の情報は必ず各公式サイト・公的機関でご確認ください。

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運用実績をGoogle社から高く評価され、同社と共同セミナーを開催したり、動画取材やGoogle Partnersスタートハンドブックに掲載される。また、成功事例としてFacebook Businessにも掲載(GoogleとFacebook両社に取り上げられるのは北海道では初)。ネット広告の運用には定評があるため、是非一度お問い合わせ下さい。

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