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住宅広告のバナー|反応が良い画像・動画の傾向と比べ方

モデルハウスを撮影するスーツと作業着のスタッフ2人の後ろ姿と「外観か内観か?反応が良いバナー」の見出し

「どのバナーが来場予約につながっているのか、正直よく分からない」

「外観写真に文字を載せたバナーばかり作っているが、このままでいいのか自信がない」

「動画やカルーセルも作ったほうがいいのか、何本用意して、いつ差し替えればいいのか判断できない」

住宅会社で広告を担当していて、このようなお悩みはありませんか?

住宅広告のバナーは、「どんなデザインが正解か」を探すよりも、外観と内観など性格の違う素材を並べて配信し、来場予約につながった数で比べられるかどうかで差がつきます。弊社が運用した住宅案件でも、外観が良かった会社もあれば、内観が良かった会社もありました。同じ住宅の広告でも、効く素材は会社や物件によって変わります。

本記事では、弊社が運用した工務店・ハウスメーカーなど住宅会社のMeta広告(FacebookとInstagram)で、成果が良かったクリエイティブ(広告の画像・動画)499件の傾向と事例3件を紹介し、自社でバナーを比べて差し替える手順まで解説します。

この記事の結論:バナーは外観と内観の2パターンから始め、来場予約で比べる

  • 最初は外観と内観の2パターンを用意する。どちらが効くかは会社や物件で変わるため、両方を出して来場予約につながった数で比べてください
  • クリック率ではなく、来場予約の数と1件あたりの広告費で比べる。あわせて、費用がどちらにどれだけ使われたかも確認してください
  • 動画は静止画の代わりではなく「追加の1本」として試す。手元に動画素材があれば、まずそれを1本足してみてください
  • 差し替えは、成果の良いバナーを残して1本ずつ。どれを替えたら数字が動いたのかが分かるようにしてください

「ほかの住宅会社はどんなバナーで広告を出していて、どんな成果が出ているのか、先に事例を見てみたい」という人は、住宅会社様の広告事例をまとめた資料を、無料でダウンロードできます。自社のバナーと見比べてみてください。

目次
  1. 住宅広告のバナーで決めること
  2. 弊社の住宅広告で成果が良かった素材の傾向
  3. 動画・カルーセルは静止画より良いのか
  4. 事例:外観・内観・動画を比べた住宅会社
  5. バナーを比べて差し替えるときのポイント
  6. まとめ
  7. 「住宅広告のバナー」に関するよくある質問

住宅広告のバナーで決めること

素材・載せる情報・形式の3つ

住宅広告のバナーを作るときに決めることは、大きく3つあります。

項目決めること住宅広告での例
素材何の写真・映像を主役にするか外観、内観(リビング・キッチンなど)、間取り図、完成前のパース、施工中の様子
載せる情報画像の中に何を文字で入れるか見学会の名前と日程、エリア名、価格、間取り(3LDKなど)、来場特典
形式どの形で配信するか静止画(1枚の画像)、動画、カルーセル(複数の画像を横にめくる形式)

デザインのテイスト(高級感・ナチュラルなど)は、会社のブランドに合わせて決まっていることが多いはずです。本記事では、テイストではなくどの素材を、どの情報と組み合わせ、どの形式で出すかに絞って、来場予約につながったものの傾向を紹介します。

サイズや文字の位置は公式のガイドで確認する

画像のサイズや縦横の比率、文字を入れてよい範囲などの仕様は、配置(フィード・ストーリーズ・リールなど)ごとに決まっていて、Metaの仕様変更で変わることがあります。作る前に、Metaの広告ガイドで最新の仕様を確認してください(2026年10月時点。Meta広告ガイド:https://www.facebook.com/business/ads-guide)。

Instagram広告で反応を得やすいクリエイティブの考え方は、インスタグラム広告で支持されるクリエイティブのポイントの記事で解説しています。ただし、この記事にある動画の長さなどの仕様は執筆当時のものなので、仕様は上のMetaの広告ガイドで確かめてください。

弊社の住宅広告で成果が良かった素材の傾向

弊社が運用した住宅会社の広告のうち、配信後に「成果が良かったクリエイティブ」を振り返った499件をまとめました。

集計の方法

  • 対象:弊社が運用した住宅会社の広告の運用レポート927件のうち、FacebookまたはInstagramに配信した822件の中で、成果が良かったクリエイティブの説明がある499件(2025年227件、2026年212件、2024年以前43件、配信年が不明17件)
  • 数え方:成果が良かったクリエイティブの説明に出てくる語(「外観」「内観」「動画」など)で分類した件数。1件で複数の特徴が挙がることがある
  • 注意:件数は「成果が良かったものとして挙がった回数」で、クリック率や獲得単価を同じ条件で比べた数字ではありません。配信した本数が多い素材ほど挙がりやすくなります
  • 獲得の定義:来場予約が中心だが、資料請求、問合せ、分譲地の見学予約を合わせて数えている案件がある
  • ほかの記事との違い:Meta広告の住宅案件全体が対象です。見学会向けの配信に絞った弊社の見学会の記事とは件数が異なります。動画にはリール・スライドショー・GIFなどを含めています
  • 集計時点:2026年10月時点で一覧化できた運用レポート

外観が挙がる回数が最も多いが、両方を出した案件では約半数が「両方」

499件で、成果が良かった素材を外観・内観で分けると、次のようになりました。

成果が良かった素材件数
外観127件
内観35件
外観と内観の両方(別々のバナー)37件
外観と内観を1枚に組み合わせたバナー21件
外観・内観以外(間取り、価格、エリア名、動画など)279件

外観が挙がる回数が最も多い結果です。ただし、住宅の広告はモデルハウスや完成見学会の告知が中心で、もともと外観写真を主役にしたバナーが多く配信されています。そこで、外観と内観の両方を配信した123件に絞って見ると、次のようになりました。

成果が良かった素材(両方を配信した123件)件数割合
外観39件32%
内観15件12%
外観と内観の両方37件30%
外観と内観を組み合わせたバナー21件17%
そのほかの特徴11件9%

両方を出した案件では、「両方とも良かった」「組み合わせたバナーが良かった」が合わせて58件(約47%)あり、外観だけが良かった案件(39件)を上回ります。「住宅広告は外観を出せばよい」とは言い切れず、外観と内観を並べて出してみる価値は十分にあります。

現場の見立て

外観と内観は、伝える役割が違うと私たちは考えています。外観は「この家を見に行ってみたい」という来場のきっかけを、内観は「ここに住んだらどんな暮らしになるか」というイメージを伝えます。どちらが響くかは、物件の特徴や見る人の検討段階で変わります。だからこそ、最初から1つに決めず、2パターンを同じ期間に出して、来場予約につながった数で比べてください。

よく挙がる要素:コピー、空や季節感、エリア名

素材の種類とは別に、成果が良かったバナーの特徴としてよく挙がった要素は次のとおりです(499件。1件で複数挙がる場合があります)。

要素件数例
テキスト・コピー63件見学会の名前や、暮らしのイメージを伝える短いキャッチコピー
空・季節感56件青空や夕焼けを背景にした外観、季節を感じる写真
エリア名・立地37件「〇〇市」などの地名を目立たせた表示
切り抜き26件建物だけを切り抜いて背景をシンプルにしたデザイン
価格20件価格帯や月々の支払いの目安
LP(広告のリンク先のページ)と見た目をそろえる20件LPの最初の画面と同じ写真・色を使ったバナー
シンプルなデザイン19件文字を減らし、写真を大きく見せたデザイン
間取り18件間取り図や「3LDK」などの表示
平屋12件平屋であることを打ち出した表示
来場特典11件来場予約の特典を大きく見せた表示

多く挙がるのは、写真そのものよりも「何の見学会で、どこで開くのか」がひと目で分かる情報です。エリア名は、見る人が「自分の住む地域の話だ」と気づくきっかけになります。自社のバナーでも、見学会の名前とエリア名が、スマートフォンの小さな画面で読めるかを確かめてください。

現場の見立て

LPと見た目をそろえる工夫は、件数は多くありませんが、私たちが特に大事にしている点です。バナーで見た写真や色がLPの最初の画面にもあると、見る人は「さっきの広告のページだ」と安心して読み進められます。バナーを新しく作るときは、LPの最初の画面に同じ写真を使えるかもあわせて確認してください。

動画・カルーセルは静止画より良いのか

動画と静止画の両方を出した58件では、ほぼ同数

499件のうち、成果が良かったクリエイティブに動画(リール、スライドショー、GIFなどの動く素材を含む)が挙がったのは78件でした。動画と静止画の両方を配信した58件に絞ると、次のとおりです。

成果が良かった形式(両方を配信した58件)件数
動画と静止画の両方25件
動画12件
静止画10件
形式が分からないもの11件

※「形式が分からないもの」は、成果が良かった素材を「外観のバナー」「間取りを見せたもの」「カルーセル」のように内容だけで振り返っていて、動画か静止画かを区別できなかった案件です。

動画だけが良かった案件(12件)と、静止画だけが良かった案件(10件)は、ほぼ同数です。動画にすれば成果が上がる、とは言えません。一方で、両方が良かった案件が最も多く、動画を足したことで成果のある広告の数が増えた案件もあります。動画は、静止画に加える選択肢の1つとして考えてください。

費用をそろえて比べると、動画が上回った例もある

弊社が運用した案件から、動画と静止画それぞれの費用と来場予約の数が分かる例を2つ紹介します(後ほど紹介する事例のI社とは別の案件です)。

配信の時期費用の配分(動画:静止画)来場予約(動画:静止画)
2026年1月に約10日間ほぼ半々3件:1件
2026年9月に約1週間約7割:約3割2件:0件

費用がほぼ半々だった1件目では、動画の来場予約が静止画の3倍でした。2件目は費用の約7割が動画に回っていて、予約も動画からだけです。後ほど紹介するI社は逆に費用の約8割が静止画に回り、予約も静止画に集まりました。どちらの形式が良いかは、費用の配分をそろえて比べるまで決められません。どちらの例も予約は数件なので、自社で試すときは、同じ配信を続けて件数をためてから判断してください。

また、成果が良かった動画78件のうち16件は、写真を何枚かつないだスライドショーでした。新しく撮影した動画でなくても、手元の写真から作った動画で成果が出ています。

動画を配信する場所の1つに、縦長の短い動画を見せるリールがあります。リールの特徴や作り方は、インスタのリールの作り方と活用のコツの記事で解説しています。

カルーセルは「クリック率」と「来場予約」を分けて見る

カルーセルを配信した66件のうち、カルーセルが成果の良かったクリエイティブとして挙がったのは35件でした。外観・内観・間取りを1つの広告で順に見せられるため、住宅と相性の良い形式です。

ただし、弊社が運用した案件の中には、カルーセルのクリック率が最も高かったのに、来場予約はほとんど1枚のバナーから入ったケースもありました。めくって見る楽しさでクリックは集まっても、来場予約につながるとは限りません。カルーセルを使うときは、クリック率だけでなく、カルーセルから入った来場予約の数も、別に確かめてください。カルーセルの作り方は、Instagramのカルーセル広告の特徴と作り方の記事で解説しています。

フィード・ストーリーズ・リールなど、配置ごとの数字の見方は、住宅広告はInstagramとFacebookどちら?の記事で解説しています。

現場の見立て

動画を新しく撮影するのは、費用も時間もかかります。私たちは、まず手元にある素材から試すことをおすすめしています。たとえば、会社のSNSに投稿したルームツアーの動画や、施工事例の写真を何枚かつないだスライドショーです。静止画2パターンに動画1本を足す形で配信し、動画からの来場予約が静止画と比べてどうかを見てから、本格的な撮影に進むかを決めてください。

事例:外観・内観・動画を比べた住宅会社

弊社が運用した住宅会社の広告から、性格の違う素材を同時に配信して比べた事例を3つ紹介します。

事例の読み方

  • 比べる基準:Meta広告を配信した住宅案件のうち、獲得単価(獲得1件あたりの広告費)の記載がある554件の中央値は約4万円、真ん中の半数は約2.4〜8.7万円です。G社は真ん中の半数より低く、I社は中央値より低く、H社は中央値より高い事例です
  • 予算は広告の配信費だけの金額です(運用の手数料や制作費は含みません)
  • 素材ごとの来場予約は数件の差です。「この素材が良い」という結論ではなく、自社で比べ方を考えるための例として読んでください

事例1:愛知県の住宅会社G社(内観の来場予約が外観の約2倍)

2026年1月に約10日間、FacebookとInstagramで、モデルハウスの来場予約を目的に配信した事例です。バナーは、内観写真と外観写真の2パターンを用意しました。

項目結果
予算15〜25万円
バナー内観写真・外観写真の2パターン
クリック率(CTR)約4.3%
獲得数14件(来場予約9件、資料請求1件、問合せ4件)
獲得単価約1.4万円(資料請求・問合せを含む。来場予約だけで割ると約2.2万円)
素材別の来場予約内観6件、外観3件

内観写真のバナーから来場予約が6件入り、外観写真の約2倍になりました。クリック率も内観のほうが高く出ています。住んだあとの暮らしを思い描きやすい内観写真が、見学会への関心につながったと考えています。

この事例では、住宅に興味のある人への配信に加えて、サイトを訪れた人と、その人たちに似た人(類似オーディエンス)への配信も組み合わせていました。素材の違いだけでなく、配信する相手が広がったことも成果に影響している点には注意が必要です。自社で比べるときは、配信先の設定をそろえたうえで、素材だけを変えてください。

事例2:福島県の住宅会社H社(G社と逆に、外観から予約)

2025年8〜9月に約3週間、FacebookとInstagramで、モデルハウスの来場予約を目的に配信した事例です。G社と同じく、外観バナーと内観バナーの2パターンで配信しました。

項目結果
予算15〜25万円
バナー外観・内観の2パターン(外観は1週目にコピーを追加、内観は2週目に写真の変更とコピーの追加)
クリック率(CTR)約0.8%
来場予約4件(実際の来場は5組。予約せずに来場した方なども含む)
獲得単価約5万円
素材別の来場予約1週目・2週目とも外観から

H社では、G社とは逆に、来場予約はすべて外観バナーから入りました。2週目に内観の写真を変え、コピーを追加したところ、内観のクリック率は1週目と同じ水準を保ちましたが、予約にはつながりませんでした。一方、外観バナーは1週目にコピーを足してクリック率が下がったものの、予約は1週目・2週目とも外観から入っています。

同じ「外観と内観の2パターン」でも、G社とH社で結果が逆になっています。どちらが効くかは、配信してみるまで分からないということです。H社では、次の配信に向けて外観の素材を数パターン用意し、外観の中で比べる方針にしました。成果の良かった素材が見えたら、その素材の中で写真やコピーを変えて比べる、という順番で進めてください。

事例3:鹿児島県の住宅会社I社(費用の約8割が静止画に)

2026年7月に約3週間、FacebookとInstagramで、モデルハウスの来場予約を目的に配信した事例です。静止画のバナー1本と動画1本で配信しました。

形式費用の割合クリック率来場予約来場予約1件あたりの広告費
静止画約79%約0.48%7件約3.4万円
動画約21%約0.44%1件(ほかに分譲地の見学予約1件)約6.3万円(1件のため参考値)

全体では、予算25〜35万円で来場予約8件と分譲地の見学予約1件、獲得単価は約3.3万円でした。来場予約は静止画から7件と、数では静止画が上回っています。

ただし、費用の約8割が静止画に使われていた点に注意が必要です。Meta広告は、成果が出やすいと判断した広告に自動で費用を寄せる仕組みがあり、配信が進むほど1本に費用が偏ることがあります。クリック率は静止画と動画でほぼ同じで、動画は費用が少ない分、来場予約の件数も少なくなっています。I社の数字だけで「動画は効かない」と決めるのは早く、件数は費用の配分とセットで見る必要があります。

※弊社が運用した広告の実績をもとに、クライアントが特定されないよう一部の情報をぼかして掲載しています。成果は地域・時期・予算などの条件によって異なり、同様の結果を保証するものではありません。

3社とも、外観と内観、静止画と動画のように性格の違う素材を同じ期間に出したことで、自社の見込み客に合う素材が見えてきました。自社のバナーをどう組み合わせればよいか、ほかの住宅会社の広告と見比べて考えたい場合は、資料もあわせてご覧ください。

ほかの住宅会社の広告の取り組みは、住宅会社様の広告事例をまとめた資料で確かめられます。無料でダウンロードできますので、社内でバナーの方針を検討するときの参考資料としてお使いください。

バナーを比べて差し替えるときのポイント

最初は2パターンでよい

私たちは、バナーを比べるために2パターン以上で配信を始めるのを基本にしています。弊社が運用した住宅案件で、配信したバナーの本数と獲得単価が分かる216件を見ても、最も多いのは2パターンでの配信でした。

配信したバナーの本数案件数獲得単価の中央値
2パターン100件約4.0万円
3〜4パターン84件約4.9万円
5パターン以上27件約4.5万円

※獲得が1件以上あり、獲得単価の記載がある案件だけの数字です。予算や配信期間が案件ごとに違うため、参考値として見てください。
※1パターンだけの配信は、制作が間に合わない短期の配信や差し替えの途中など例外的な場合に限られ、件数も5件と少ないため表から外しています。

本数を増やすほど獲得単価が下がる、という傾向は見られません。月10〜30万円ほどの予算では、本数を増やすと1本あたりの費用が少なくなり、どのバナーが良いのか判断できるだけの数字がたまりにくくなります。まずは外観と内観の2パターンから始め、差が見えてから3本目を足してください。

現場の見立て

本数と獲得単価の関係は、「本数が少ないから安い」「多いから高い」という向きだけでは読めないと考えています。成果の良いバナーが早く見つかった配信は、本数を増やさずにそのまま続けることが多く、反対に、成果が伸びない配信ほど途中でバナーを足して立て直そうとするためです。実際、5パターン以上の案件の約半数は、配信の途中でバナーを追加したり差し替えたりしていました(2パターン・3〜4パターンでは3割ほど)。本数は、成果の結果として増えている面もあります。本数を決めるときは表の金額ではなく、1本あたりに判断できるだけの費用が回るかどうかで考えてください。

クリック率ではなく来場予約で比べる

バナーの良し悪しは、クリック率ではなく、来場予約の数と1件あたりの広告費で決めてください。カルーセルの例のように、クリック率が高いバナーが来場予約も多いとは限りません。あわせて、I社のように費用が1本に偏っていないかも確認します。広告マネージャで広告ごとの「消化金額」「結果」「結果の単価」を並べると、費用の偏りと1件あたりの広告費を同時に見られます(画面の名称は変わることがあります)。

比べるときは、バナーごとに次の5つの数字を表に並べてください。上から順に見ると、「クリックは多いが予約につながらないバナー」や「費用が少なくて判断できないバナー」を見分けられます。

並べる数字見ること
費用(消化金額)と、その割合費用が1本に偏っていないか。偏っていれば、件数の差は費用の差かもしれない
来場予約の数どのバナーから予約が入っているか。資料請求や問合せと分けて数える
来場予約1件あたりの広告費同じ費用でどれだけ予約が取れているか。件数が少ないバナーは参考にとどめる
クリック率見た人の関心を引けているか。高いのに予約がない場合は、LPとのずれを疑う
フリークエンシー(1人あたりの表示回数)同じ人に何度も出ていないか。上がってきたら差し替えを考える

現場の見立て

私たちは、バナーごとの来場予約が合わせて10件を超えるあたりから、どちらを残すかの判断を始めることが多いです。それより少ないうちは、1件の差で順位が入れ替わるためです。年齢層の配分のように4つ以上の層を見比べる場合は、もっと多くの件数(獲得20件前後)がたまるまで待ちますが、2本のバナーを比べるだけなら、少ない件数でも差が見えやすくなります。予算が少なく10件に届かない場合は、同じ2パターンで見学会2〜3回分を配信し、合計で比べてください。

来場予約が数件のうちは、1件の差で順位が入れ替わります。判断を急がず、同じバナーの組み合わせで配信を続けて数字をためてください。見学会ごとに配信している場合は、2〜3回分を合わせて見ると判断しやすくなります。

年齢・性別の数字も同じ考え方で見ます。詳しくは住宅広告のターゲティング|年齢・性別の見方と見直し方の記事で解説しています。

差し替えは成果の良いバナーを残して1本ずつ

クリック率が下がってきた、同じ人に何度も表示されている(フリークエンシーが高い)といったときは、バナーの差し替えを考えます。このときは、全部を一度に入れ替えず、成果の良いバナーを残したまま、成果の悪いバナーを1本ずつ替えてください。一度に全部を替えると、数字が動いたときに、どのバナーが原因か分からなくなります。

現場の見立て

新しいバナーを作るだけが差し替えではありません。私たちは、以前に成果が良かったのに止めていたバナーを、もう一度配信することもあります。時間がたつと見る人の顔ぶれが変わるため、過去の良いバナーが再び成果を出すことがあるからです。止めたバナーは消さずに残しておき、新しいバナーを作る前に、再開して試す候補に入れてください。

広告とLPの写真・情報をそろえる

バナーで見せた写真や見学会の名前、日程、エリア名が、LPの最初の画面にもあるかを確認してください。バナーとLPの内容がずれていると、クリックしてもすぐにページを閉じられてしまいます。バナーを差し替えたときは、LPの最初の画面もあわせて見直すのがおすすめです。

見学会の予約ページの整え方は、住宅見学会の集客を増やすInstagram広告のコツで解説しています。

価格や特典を載せるときは、不動産の表示のルールを確認する

住宅の広告には、不動産の表示に関する業界のルールがあります。価格の表示のしかたや、「最高」「完全」などの特定の用語の使い方には決まりがあり、来場特典などの景品にも別のルールがあります。価格や特典をバナーに入れるときは、不動産公正取引協議会連合会の公正競争規約で確認してください(2026年10月時点。公正競争規約の紹介:https://www.rftc.jp/koseikyosokiyaku/)。

ここまでの比べ方と差し替えは、自社で運用していても十分にできます。一方で、素材の撮影や複数のバナーの制作、配信の比べ方の設計まで手が回らない場合は、制作と運用をまとめて任せるのも一つの方法です。弊社のInstagram広告の運用については、Instagram広告の運用サービスで紹介しています。

まとめ

住宅広告のバナーは、デザインの正解を探すより、性格の違う素材を並べて来場予約で比べることが大切です。

  • 成果が良かった素材は外観が最も多く挙がるが、外観と内観の両方を出した123件では、約半数(58件)で「両方」または「組み合わせ」が良かった。まずは外観と内観の2パターンを出して比べる
  • 動画と静止画の両方を出した案件では、動画だけが良かった案件と静止画だけが良かった案件がほぼ同数。動画は静止画に加える1本として試す
  • バナーの本数を増やしても獲得単価は下がっていない。最初は2パターンで始め、差が見えてから足す
  • 比べるときは、クリック率ではなく来場予約の数と1件あたりの広告費で見る。費用が1本に偏っていないかも確認する
  • 差し替えは成果の良いバナーを残して1本ずつ。止めたバナーの再開も候補に入れる

自社のバナーの組み合わせや差し替えの進め方を考えるときは、ほかの住宅会社の事例と見比べると、次に試すことが具体的になります。

住宅のWEB広告全体の獲得単価の目安や、テーマごとの見直し方は、工務店のWEB広告ガイドでまとめています。

自社で運用を続けるか、制作や運用を任せるかを検討するときは、住宅会社様の広告事例をまとめた資料(無料)も材料としてお使いください。ほかの住宅会社の広告の取り組みと見比べられます。

「住宅広告のバナー」に関するよくある質問

住宅広告のバナーは外観と内観のどちらを使うべきですか?

最初は両方を用意し、来場予約につながった数で比べることをおすすめします。弊社の住宅案件では、成果が良かった素材として外観が最も多く挙がりますが、外観と内観の両方を出した123件では、約半数で「両方」または「組み合わせ」が良い結果でした。事例のG社では内観が、H社では外観が良かったように、会社や物件によって結果が変わります。

動画広告は静止画より効果がありますか?

動画にすれば効果が上がる、とは言えません。弊社の住宅案件で動画と静止画の両方を出した58件では、動画だけが良かった案件が12件、静止画だけが良かった案件が10件でした。動画は静止画の代わりではなく、追加の1本として試し、来場予約につながった数と、1件あたりの広告費で比べてください。手元のルームツアーの動画や、写真をつないだスライドショーから始めると、費用をかけずに試せます。

バナーは何パターン用意すればよいですか?

月10〜30万円ほどの予算なら、まずは2パターンで十分です。弊社の住宅案件でも2パターンでの配信が最も多く、本数を増やすほど獲得単価が下がる傾向は見られませんでした。本数が多いと1本あたりの費用が減り、どれが良いか判断しにくくなります。2本で差が見えてから、成果の良かった素材の別パターンを足してください。

バナーはどのくらいの期間で差し替えるべきですか?

期間で決めるより、数字を見て決めることをおすすめします。クリック率が配信を始めた頃より下がってきた、同じ人への表示回数(フリークエンシー)が増えてきた、来場予約が入りにくくなった、といった変化が目安です。差し替えるときは、成果の良いバナーを残したまま、成果の悪いバナーを1本ずつ替えてください。以前に成果が良かったバナーの再開も選択肢になります。

バナーに価格や特典を入れても大丈夫ですか?

入れることはできますが、不動産の表示に関する業界のルールに沿う必要があります。価格の表示のしかた、「最高」などの特定の用語、来場特典などの景品には、それぞれ決まりがあります。不動産公正取引協議会連合会の公正競争規約(https://www.rftc.jp/koseikyosokiyaku/)を確認したうえで入れてください。弊社の住宅案件でも、価格(20件)や来場特典(11件)は成果が良かったバナーの特徴として挙がっていますが、まずはルールに沿った表示になっているかを確かめてから試してください。

※本記事の情報は執筆時点のものです。最新の情報は必ず各公式サイト・公的機関でご確認ください。

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運用実績をGoogle社から高く評価され、同社と共同セミナーを開催したり、動画取材やGoogle Partnersスタートハンドブックに掲載される。また、成功事例としてFacebook Businessにも掲載(GoogleとFacebook両社に取り上げられるのは北海道では初)。ネット広告の運用には定評があるため、是非一度お問い合わせ下さい。

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