TikTok(運用)

TikTokの著作権とは?著作権侵害になるケース・ならないケース

世界的に利用者が急増している、新しいSNS「TikTok」。

最近は個人だけでなく企業アカウントの参入も始まっています。

一方で、音楽や動画の著作権侵害にあたる投稿も見られ、TikTok参入企業は著作権に関する正しい知識と運用が求められています。

そこで本記事では、著作権の基本とTikTokの著作権について解説します。

合わせてTikTok広告配信の流れも説明していますので、代理店に依頼しようとしている方はぜひ最後までご覧ください。

著作権の基本事項

そもそも著作権とは、知的財産のひとつです。

著作権は申請や登録を必要とせず、著作物が作られたと同時に与えられる権利です。

著作権には、以下の目的があります。

この法律は、著作物並びに実演、レコード、放送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意しつつ、著作者等の権利の保護を図り、もつて文化の発展に寄与することを目的とする。

著作権法より引用

著作者が創作、その著作物を利用するために使用料が払われ、結果著作者は利益を得て新しい著作物を生み出すことができます。

著作権は、創作を促し、文化の発展を促す制度とも言えるのです。

著作権の対象は、以下の通りです。

  • 言語:講演・小説など
  • 音楽:楽曲・曲の歌詞など
  • 舞踊・無言劇:日本舞踊など
  • 美術:絵画・漫画・刀剣などの美術工芸品など
  • 建築:芸術的な建築物
  • 地図・図形:地図・設計図・地球儀など
  • 映画:劇場用映画・ゲームソフトの映像部分などの「録画している動く影像」など
  • 写真:肖像写真・風景写真・記録写真など
  • プログラム:コンピュータ・プロトグラム

誰が作っても同じものになるものは創造的ではないとされ、著作権が発生しません。

「言語化されていない・表現されていないアイディア」も著作権を持ちません。

TikTokで著作権侵害となってしまうケース

1.CD音源やカラオケ音源を使用した場合

許可なくCD音源やカラオケ音源を使用すると、著作権侵害になります。

TikTokで許可なく使用できる音源は、以下の3つです。

  • TikTok公式音源
  • ユーザー投稿音源
  • Auriostock音源

ただし、カラオケ音源の使用には例外もあります。

それはTikTokのキャンペーンに参加する場合です。

キャンペーン「歌うま」の参加は著作権を侵害せずに投稿できますので、キャンペーンに準じて認知度向上を狙いたい場合はうまく活用すると良いでしょう。

2.アニメやドラマを無断掲載した場合

アニメやドラマを無断で掲載した場合も、著作権侵害となります。

著作権法第98条(複製権)では、録音や録画にも著作権が働くことが明記されています。

実際にTikTokは、公式サイトでテレビ番組掲載の著作権侵害について解説しています。

ゲーム画面やスポーツ中継を含むテレビ番組は、著作物として保護されます。そのため、権利者に無断でスポーツ実況やゲーム実況などをライブ配信したり投稿したりすることは、著作権の侵害に当たります。

TikTok公式サイト「著作権侵害のケース紹介」より引用

音楽だけでなく、アニメやドラマ、テレビ番組の動画を使ったモノマネ動画等も著作権的にNGということになります。

2.一部の海外の楽曲を使用した場合

TikTokには、動画で使えるTikTok公式音源があります。

これは、一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)と利用許諾契約を締結しているためです。

しかし、JASRACがすべての楽曲を管理しているわけではないため、一部の海外の楽曲は含まれないなど例外もあります。

どうしても使いたい楽曲がある場合は、JASRAC公式サイトで調べましょう。

TikTokで著作権侵害した場合の処分

企業アカウントの著作権侵害は、TikTokアカウントへの影響だけにとどまりません。

企業の評判を大きく落とすきっかけになるため、最新の注意を払って運用する必要があるのです。

ここでは、意図的か意図的でないかに関わらず、著作権侵害をしてしまった場合の処分について見ていきましょう。

1.アカウントが凍結される

著作権侵害などのルール違反をした場合、TikTokには以下のペナルティがあります。

  • 違反コンテンツの削除を待っている間、違反コンテンツを非表示にする
  • 違反コンテンツを削除する、または削除を要求する
  • 広告を拒否する
  • 広告アカウントを一時停止する
  • TikTokの広告機能へのアクセスを一時停止または永久に取り消す

さらに、上記のペナルティを繰り返した場合、TikTokは違反宣告を行います。

この違反宣告を3回受けると、アカウントは凍結され、二度と使うことができません。

2.法的責任を問われる

著作権を侵害すると、刑事裁判で訴えられる可能性があります。

著作権法という法律に違反したことになるため、法的責任が問われるのです。

例え意図的でなくても法的責任を問われることもあるため、注意が必要です。

個人の罰則は「10 年以下の懲役」又は「1000 万円以下の罰金」、法人の罰則は「3 億円以下の罰金」とされています。

TikTokで著作権侵害を防ぐためのポイント

著作権侵害の概要が分かったところで、次に企業のTikTokアカウント運用のポイントを解説します。

日々の投稿はもちろん、広告を配信したり、代理店に広告依頼をする際にも役立つ内容です。

1.著作権者に使用許可を得て使用する

1つ目の方法は「使用許可を得ること」です。

投稿する動画の素材はもちろんのこと、曲や振り付け、画像を使用するためには、著作権者に許諾を得る必要があります。

著作権の許諾を得る方法は、以下の4つです。

  • 著作権者から著作物の利用について許諾を受ける
  • 出版権の設定を受ける
  • 著作権の譲渡を受ける
  • 文化庁長官の裁定を受ける

方法によっては口頭の承諾でも問題ありませんが、トラブルを未然に防ぐという点で書面で残すことを推奨します。

不安がある場合は、著作権情報センターへ連絡しましょう。

TikTokの広告配信は、以下の手順で進めましょう。

管理画面上部の「プロモーション」から「新規キャンペーン」を選択。

「広告」から「1本の動画」を選択、動画をアップロードし作成します。この際に使用する動画や音源に著作権の使用許可を得ておきましょう。

2.フリー素材を使用する

2つ目の方法は「フリー素材を使用すること」です。

動画に使用する動画素材、曲、写真などは、TikTok公式音源やフリー素材を使いましょう。

フリー画像には、一度購入すれば使用できる「ロイヤリティフリー」と、著作権がない「著作権フリー」の2種類があります。

使用に関するルールは事前に確認しましょう。

フリー素材の使用に関しては、TikTok For Businessのサポートツールを使いましょう。

このツールは、広告動画をアップロードする「動画を作成」画面にあります。

「スマートマイクロムービー」は半自動的に静止画や動画を生成するツールです。

「動画テンプレート」は提供されるテンプレートとBGMを用い、自分で作成するツールです。

37種類のテンプレートに必要な情報を埋め込み、提供される302曲を組み合わせるだけで広告を作成できます。

また、TikTokの無料アプリケーション「TikTok AdStudio」でも広告作成が可能です。

3.音楽や映像作品を引用しない

3つ目の方法は「音楽や映像作品を引用しないこと」です。

他社の音楽や映像作品を引用・使用しなければ、著作権侵害に問われることはありません。

音源は自社で作った音楽を使用する、映像は自社スタッフで撮影した素材を使用するなど、これらを徹底できれば著作権を心配せずに投稿できます。

音源を作るスキルや映像撮影のための機材、人材などに課題はありますが、それがクリアできる企業にとっては最も安心できる方法と言えるでしょう。

まとめ

著作権は、文章・映像・音楽といったあらゆる創造物にある知的財産のひとつです。

使用には著作権の許諾を受ける必要があり、無断使用は著作権侵害になります。

法人の場合、TikTokのアカウントの凍結・刑事裁判にて罰金が課される可能性もあります。

TikTok公式から提供される動画や楽曲を用いることで、著作権侵害のリスクを回避することができます。

それ以外の著作物を使用する際は、著作権の所持者に連絡を取る、または適切な機関へ問い合わせるなど、事前に確かめておきましょう。

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