Facebook(運用)

FacebookのコンバージョンAPIのメリット・デメリット・設定方法を解説

広告運用者なら一度は聞いたことのある「コンバージョンAPI」

気になるけど難しそう・・・そんなあなたに簡単に解説します!

FacebookのコンバージョンAPIとは

iOSのITPによる3rd・1st party Cookie制限などCookieの利用がどんどんと制限されトラッキングへの規制が厳しくなってきました。

この流れを受けFacebookやInstagram広告において、Cookieを使わない広告計測・最適化の手段としてFacebookが推奨しているのがコンバージョンAPIです。

広告主自身のサーバーからFacebookへデータ送信することで、Cookie制限の影響を受けずに広告を配信することが可能になります。

また、手段の置き換えだけでなく、コンバージョンAPIにより計測したデータと、Facebook社の持つデータとでマッチングし取りこぼしなく集計できるので広告効果自体の改善の報告も上がっています。

FacebookのコンバージョンAPIを活用するメリット

コンバージョンAPIの概要について説明しましたが、本章では具体的なメリットを解説します。

コンバージョンAPIを活用すると次のようなメリットがあります。

  1. 顧客獲得単価を削減できる
  2. 広告を最適化できる
  3. 効果測定が容易になる
  4. データ管理を強化できる

それぞれ順番に解説します。

顧客獲得単価を削減できる

以下2つの理由から、顧客獲得単価を削減することができます。

データの接続性を改善

データの接続において、ブラウザの読み込みエラーや広告ブロッカーなどが障害となりがちです。しかし、コンバージョンAPIのデータはMetaピクセルと比べるとこれらの影響を受けにくくなっています。

そのため、コンバージョンAPIをMetaピクセルと組み合わせて使用すると、接続の信頼性が高まり、配信システムによる顧客獲得単価の削減に役立ちます。

Metaピクセル(Facebookピクセル)についてはこちらの記事もご覧ください。

『Facebook 社外研修編』ピクセルイベントは5つ設定すべし

イベントマッチングの増加

コンバージョンAPIを活用することでイベントのマッチングを増やすことができ、これも顧客獲得単価の削減につながります。

マーケティングデータが最も効果を発揮するのは、Metaテクノロジーのアカウントとマッチングできたときです。

コンバージョンAPIでは、顧客情報パラメーターを追加することで、イベントのマッチングを増やしてマッチングクオリティを高めることができます。

《イベントのマッチングクオリティを確認する方法》

  1. イベントマネージャでサーバーイベントの詳細を表示する。
  2. イベントマネージャを開く。
  3. コンバージョンAPIと関連付けるMetaピクセルIDを選択する。
  4. 詳細を確認するイベントを探し、[詳細を見る]をクリックする。
  5. タブを選択してイベントの詳細情報を表示する。

また、サーバーイベントの詳細を以下の目的で利用することで、コンバージョンAPIの設定を改善できます。

  1. イベントボリュームをモニタリングし、イベントを重複して送信していることを確認する([イベント概要]タブ)
  2. イベントのマッチングクオリティを改善する([イベントのマッチング]タブ)
  3. 重複除外を改善する([イベントの重複除外]タブ)
  4. イベントをMetaとリアルタイムで共有する([データの鮮度]タブ)

イベントのマッチングクオリティを向上させる方法

  1. Metaピクセルに加えてコンバージョンAPIも利用し、両方のツールを使って同じイベントを共有します。
  2. 重複しているイベントを重複除外します。
  3. イベントのマッチングクオリティ
  4. 使用する顧客情報パラメーターを増やします。
  5. イベントのマッチングクオリティを向上させる可能性が最も高い顧客情報パラメーターの優先度を高く設定します。

その他のベストプラクティス

1.イベントはリアルタイムで、またはできるだけリアルタイムに近い方法で共有します。
2.リンクするピクセル数と共有するイベント数を増やして連携を拡大します。
3.コンバージョンAPIを設定したら、引き続き定期的に接続をモニタリングします。

広告を最適化できる

コンバージョンAPIによって、オンライン・オフラインそれぞれの効果測定が可能となり、広告をより最適化することが可能となります。

具体的に計測できるものとしては、購入後に発生するアクション(サブスクリプションなど)や、オフラインの店舗で発生するアクションなどがあります。また、顧客スコアも対象となります。

これらの情報を利用することで、より成果につながりやすい顧客に広告が表示されるようになります。

効果測定が容易になる

コンバージョンAPIは、広告の発見から購入や予約などの各最終コンバージョンまでのカスタマージャーニー全体で、広告のパフォーマンスの測定とアトリビューションの測定を改善します。

これにより、デジタル広告がオンラインとオフラインの両方への影響を把握しやすくなります。

データ管理を強化できる

コンバージョンAPIをピクセルとは別に実装した場合、共有するデータと共有するタイミングをより詳細に管理することができます。

コンバージョンAPIの設定オプション

コマースプラットフォームを利用したパートナー統合

「Shopify」「WooCommerc」「Wix」「BigCommerce」などのコマースプラットフォームを使用すると、わずか数回のクリックでコンバージョンAPIを設定でき、追加のコストもかかりません。

プラットフォームを選択すると、フローが画像付きで表示され、手順に沿うだけで簡単に導入できます。

《コンバージョンAPI向けのパートナー連携手順》

1.イベントマネージャの[データソース]タブに移動します。

2.[設定]を選択します

3.下にスクロールして[パートナーを選択]を選択します。

4.パートナーを選択し、設定手順に従います。

コンバージョンAPIゲートウェイ

コンバージョンAPIゲートウェイは、コーディング不要のセルフサービスによる設定方法でイベントマネージャで利用できます。

クラウドサービスのサーバーインスタンスにパッケージをインストールすることによりウェブサイトをFacebookにリンクできます。

ノーコードで実装可能ですが、技術的知識やメンテナンスが必要になります。

《コンバージョンAPIゲートウェイで実現するさらなるメリット》

  • 連携スピード: コンバージョンAPIの連携にかかる時間を数週間から数時間に短縮することができます。
  • コスト: コンバージョンAPIゲートウェイは必要なテクニカルリソースや要件が少ないため、コスト削減につながる可能性があります。
  • コンバージョンAPIゲートウェイの利用に伴うコストはオンラインストレージ料金のみです。
  • 技術的難易度が低い: 一定の技術的知識があれば、コンバージョンAPIは自分で設定および構成が可能であり、ITチームや開発者チームによるサポートが最小限で済みます。
  • メンテナンスコストの低減: 手動での直接連携とは異なり、コンバージョンAPIゲートウェイは新機能が利用可能になるたびに自動的にアップデートされるため、長期的なメンテナンスコストが削減されます。

その他のパートナー統合

GoogleタグマネージャやTealiumなど、Facebookのパートナープラットフォームでウェブサイトを運用している場合は、パートナー統合を使ってコンバージョンAPIを設定できる場合があります。

コードを使った直接統合

統合プロセスをより細かく管理するために、コンバージョンAPIとの直接統合を構築することもできます。これには開発者が必要です。

推奨手順

  1. 利用を開始する: 最適な統合方法を選択します。APIを使用する前提条件を確認し、どこから始めればよいかを理解しましょう。
  2. APIを実装してリクエストの送信を開始する: POSTリクエストの送信を開始し、ドロップされたイベント、バッチリクエスト、イベントトランザクション時間の詳細について確認します。
  3. 設定を認証する: Facebookがイベントを受信し、そのイベントが複製されて正しくマッチしていることを確認します。

直接統合についてさらにカスタマイズしたい場合は、イベントマネージャで個別の設定手順を作成して、ご自身か開発者に送信することもできます。

コンバージョンAPIの具体的な活用法

・顧客獲得単価を削減する
└データの接続性を改善する
└イベントのマッチングを増やす

・広告を最適化する
・効果測定を改善する
・データ管理を強化する

ことが可能なコンバージョンAPIですが、具体的な事例をご紹介します。

Love Your Melon は 2020年10月のキャンペーンで、Facebookのコンバージョンリフト調査を使用し、コンバージョン API を統合した後の Facebook 広告の影響を調査しました。

さらに、このブランドは、コンバージョン API を統合して結果を測定する前後で、Facebook 広告マネージャーからの貢献コンバージョンを追跡しました。

・$230,000 増加した増分収益 (コンバージョンAPIを統合する前の 1 か月と比較して、コンバージョンAPI と Facebook ピクセルから)
・3,289 の増分コンバージョン (コンバージョンAPIおよび Facebook ピクセルから)
・コンバージョンAPIの統合後、帰属収益が 17% 増加
・コンバージョンAPI の統合後、Facebook が追跡するイベントが 1 か月前と比べて 5% 増加

まとめ

コンバージョンAPIをコンバージョン計測を補ってくれるツールとして紹介しました。

正確さが重要なWEB広告出稿をおこなっている場合には、Cookieに頼らず安定した計測を行える環境を整えておくことはとても重要なこと。

パートナー連携が利用できる環境であれば数クリックで設定が行えるので、ぜひ導入を検討し、広告計測の精度を高めましょう。

FacebookおよびInstagram広告では、今すぐコンバージョンAPIの導入をすることを勧めます。

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運用実績をGoogle社から高く評価され、同社と共同セミナーを開催したり、動画取材やGoogle Partnersスタートハンドブックに掲載される。また、成功事例としてFacebook Businessにも掲載(GoogleとFacebook両社に取り上げられるのは北海道では初)。ネット広告の運用には定評があるため、是非一度お問い合わせ下さい。

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