今回の事例は秋田県の介護系求人サイトの事例です。A社は求人情報サイトの運営をしています。他にもIndeed等の媒体でも集客をしていましたが、もっと転職者を集客したいとの事でしたので弊社にて広告を配信することとなりました。
クライアントの情報ですと秋田県の介護業界では20代前半女性の転職者が多いとの事でした。しかし転職は何歳でもあり得ます、さらに介護業界は転職回数がとても多く、比較的年齢を気にせず転職を考えられる業界です。
上記の理由により、今回の事例では事前に年齢や性別等のターゲットを絞ることや単価調整などを行う事なく配信いたしました。
配信設定
検索広告とディスプレイ広告の２つを使用して配信しました。広告設定当初の想定ではCV獲得までの流れとして２パターン考えていました。
- ディスプレイ広告を配信しリマーケティングリストを溜め、リマーケティング配信によりCVを獲得
- ディスプレイ広告で認知度を高め、指名検索増加させCVにつなげる。
という２パターンを想定していました。ディスプレイ広告は検索広告に比べ流入ユーザーのモチベーションが低く、一度の流入では中々CVに繋がりませんので、リマーケティングにより再度アプローチをかけてあげる事でCVへつなげることができます。
こちらの２パターンは多くの広告に共通するセオリー的なCVへの経路となっています。もちろんこれがすべての業界や地域に共通するわけではありません。
ターゲティング
今回の事例では予算が潤沢にあるわけではありませんので、ディスプレイ広告は設定した配信ターゲティング候補をいくつかに分けて配信しました。２つのターゲティングを走らせて、結果の悪い設定を止めて別の配信に切り替える。という流れでいくつか試していきました。
検索広告は広告配信当初は知名度があまりなかった、一般系キーワードに予算を多く寄せる結果となりました。「介護 転職」などの幅広いキーワードで検索クエリを集めて、キーワードの傾向を掴みながら精査していきました。
配信結果
１ヶ月配信した結果としては当初の目標CPAはクリアしていました。しかし検索広告のCPAが少し高めに推移していたので、予算をディスプレイ広告に多く寄せて配信することにしました。
ちなみに、ディスプレイ広告ターゲティングで一番反応が良い設定は、カスタムアフィニティで介護転職お悩み系サイトURLを設定したグループでした。リマーケティング配信ではほとんどCVに繋がらなかったので配信は停止しました。
2ヶ月目にはデイスプレイ広告で過去30日間のCVが30件を上回ったので、「目標コンバージョン単価」に設定し配信しました。
目標コンバージョン単価とは
目標コンバージョン単価制とは、自動入札機能の１つです。自動入札機能とはキャンペーンの過去の情報をもとに、広告が表示されるたびに最適なクリック単価が自動的に算出される仕組みのことです。
目標コンバージョン単価制では過去のコンバージョン情報をもとに、最適なクリック単価が自動的に算出され、設定単価内でCVを獲得できるように働いてくれる機能です。
コンバージョン情報が少なすぎると適切なクリック単価に調整されませんので注意が必要です。目安としては過去30日間で30回以上のコンバージョンがあること。とされています。
目標コンバージョン単価に設定してからCV単価が約30%低下いたしました。
まとめ
今回は秋田県の求人広告を配信致しました。記事のはじめにCVまでのセオリーの一つが『ディスプレイ広告を配信しリマーケティングリストを溜め、リマーケティング配信によりCVを獲得』と書きました。
しかし、今回はリマーケティング広告ではCVに繋がりませんでした。
実はリマーケティング広告は年々CVが取れづらい傾向になっていています。ユーザーが広告に追っかけられていることが認知されてきており、警戒心が強くなってきているなどの理由が色々考えられます。
もちろん取れるような商品やイベント等はたくさんありますので一概には言えません。ですので、リマーケティング広告を妄信せず費用対効果の面から見て冷静に判断してください！
GoogleのAIはどんどん性格ににってきています。目標コンバージョン単価をはじめとした自動化設定の制度が高まってきていますので、うまく使いこなしてCPAをガンガン下げていきましょう！
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