A/B TEST #025 住宅・不動産 #レイアウト#写真

リノベーションのバナー事例|写真1枚は表示約5.3倍、予約は3枚の方に

リノベーションの広告では、キッチンや洗面所など「こだわりの場所」をいくつも見せたくなります。写真を何枚も並べれば、施工の幅広さも伝わりそうです。では、写真1枚のバナーと、写真3枚のバナーでは、どちらが成果につながるのでしょうか。

この記事では、リノベーション会社の来場予約の広告で行ったA/Bテストの途中経過をご紹介します。結果は、写真1枚のバナーが約5.3倍表示された一方で、クリック率と来場予約は写真3枚のバナーのほうが上でした。数字によって勝ち負けが分かれた、判断の難しい事例です。

テストの概要

業種リノベーション会社(中古物件の購入+リノベーション)
目的来場予約を増やす
配信媒体Meta広告(Instagram・Facebook)
期間約2週間(配信中の途中経過)
比べたもの写真の枚数と撮り方(部屋全体の1枚/寄りのカット3枚)、コピーの向き

Aは、以前に配信して来場予約がついたバナーと同じ構成のまま、写真だけを差し替えたものです。Bは、使う写真があらかじめ決まった状態で、新しく作ったバナーです。

AとBで変えたところ

AパターンとBパターンのレイアウト比較。Aは上の約3分の2に部屋全体が見える内観写真を1枚置き、下の白地に横書きのコピーと、冊子の写真つきの資料請求の丸を置いている。Bは左上に縦書きのコピー、キッチンと洗面所とダイニングの寄りの写真3枚を並べ、右下に緑の資料請求の丸を置いている
実際のバナーをもとに、レイアウトと要素の大きさだけを再現した図です

Aパターン(写真1枚)は、天井の梁から床、キッチンまで部屋全体が見える内観写真を、バナーの上の約3分の2に大きく置いたものです。下の白地には横書きのコピーを大きく置き、右下には資料の冊子の写真を添えた「資料請求」の丸を目立たせています。

Bパターン(写真3枚)は、キッチン・洗面所・ダイニングを近くから撮った写真を3枚組み合わせたものです。コピーは左上に縦書きで置き、緑系の色でまとめています。「資料請求」の丸は右下に入れていますが、写真の枚数が多い分、Aより控えめな大きさです。

コピーの内容はAとBで同じです。写真の枚数と撮り方のほか、コピーの向きや配色も同時に変わっています。

結果:表示はA、クリック率と予約はB(途中経過)

結果のグラフ。表示回数はBを1としたときAが5.3。クリック率はAが0.88%、Bが1.40%
  • 表示回数:AはBの約5.3倍
  • クリック率(CTR):Aが0.88%、Bが1.40%(Bが約1.6倍、+0.52ポイント)
  • 来場予約:集計時点で予約がついたのはBだけ

クリック率(CTR)は、広告が表示された人のうち、クリックした人の割合です。このチームでは、表示回数を優先して勝ち負けを決めているため、今回はAを「勝ち」としています。ただし、クリック率はBのほうが約1.6倍高く、来場予約がついたのも、負けとしたBだけでした。

表示回数は「どれだけ多くの人に届いたか」、クリック率や予約は「届いた人にどれだけ響いたか」を表します。どちらを重く見るかで、勝ち負けの見え方が変わる結果です。配信はまだ続いているため、この数字は途中経過です。

写真1枚のAが多く表示された理由

Aは、部屋全体が見える写真を1枚だけ大きく使っているため、天井の高さや広さ、空間の雰囲気がひと目で伝わります。スマホの画面をすばやくスクロールする中でも目に留まりやすく、多くの人に配信されやすかったと考えられます。この広告では、最近のバナーを見ても、写真1枚のものに予約がつく傾向がありました。

また、写真が1枚なので、コピーや「資料請求」の丸を大きく置く余裕があります。「何をすればいいか」が見てすぐわかることも、Aの強みです。

写真3枚のBが伸びなかった理由と、響いた理由

寄りのカットだけでは、部屋の全体像が伝わらない

Bの3枚は、どれもキッチンや洗面所を近くから撮ったカットでした。細部のおしゃれさは伝わりますが、「どんな広さの、どんな部屋なのか」はわかりにくくなります。3枚とも同じくらいの寄りのカットなので、画面全体にメリハリが出にくかったことも、表示が伸びなかった理由と考えられます。

それでも、届いた人には強く響いた

一方で、Bはクリック率が高く、予約にもつながりました。キッチンや洗面所など、暮らしの中で毎日使う場所を具体的に見せたことで、リノベーション後の生活を想像できた人には強く響いたと考えられます。リノベーションのように「こだわり」で選ばれる商品では、内観の細部を見せたバナーが予約や資料請求で逆転することは、他の事例でもよく見られます。

次に試したいこと

  • 写真は1枚ずつにして、2パターン作る:Bの写真の中から1枚を選んで大きく使えば、Aの「届く力」とBの「響く力」を両立できるかを確かめられます
  • どうしても複数見せたいなら、カルーセルにする:1枚目で部屋全体、2枚目以降でキッチンや洗面所を見せる形にします
  • 全体の雰囲気がわかる写真を選ぶ:寄りのカットだけにせず、部屋の広さが伝わる写真を主役にします
  • 資料請求の案内は大きく、わかりやすく:写真の枚数を減らすと、案内を大きく置く余裕が生まれます

他の業種でも使えるポイント

  • 1枚のバナーに詰め込むのは、写真1枚が基本:店内・メニュー・スタッフなどを1枚に並べるより、1枚ずつ大きく見せたほうが目に留まりやすくなります。複数見せたいときはカルーセルを使います
  • 「全体」と「細部」を使い分ける:まず全体の雰囲気で興味を持ってもらい、細部で「ここがいい」と感じてもらう順番にします
  • 負けたバナーのクリック率と予約も必ず見る:表示回数で負けても、届いた人に強く響いているバナーには、次の勝ちパターンのヒントが入っています

まとめ

リノベーションの来場予約の広告で、部屋全体の写真1枚のバナーと、寄りの写真3枚のバナーを比べました。写真1枚のAが約5.3倍表示された一方、クリック率と来場予約は写真3枚のBが上回りました(途中経過)。多くの人に届けるには、全体がわかる写真1枚が強く、届いた人の心を動かすには、暮らしが想像できる細部の写真が効く、という結果です。次は、Bの写真を1枚ずつ大きく使ったバナーで、両方のよさを取り込めるかを試していきます。

アドデザインラボでは、こうしたA/Bテストを毎週続けています。「表示とクリック、どちらを優先すべきか迷っている」「来場予約を増やしたい」という方は、お気軽にご相談ください。

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WRITER アドデザインラボ編集部 アドデザインラボ編集部 毎月200件以上のバナー広告を制作する、ワンクルーズのデザインチームが運営しています。 住宅・フィットネス・クリニックなど、さまざまな業種で毎週A/Bテストを行い、「何を変えたら、どれだけ変わったか」を現場のデータとともにお届けします。