A/B TEST #026 住宅・不動産 #レイアウト#写真

住宅会社のバナー事例|定番の青空外観に内観が勝ち、表示約7.8倍

住宅の広告では、「青空を背景にした外観写真」がよく表示される定番のパターンです。私たちのテストでも、青空の外観が勝つ事例が数多くあります。ところが今回は、その定番の青空の外観が、キッチン越しにLDKを写した内観写真に大きく負けました。

この記事では、住宅会社の平屋の建売住宅の広告で行ったA/Bテストの途中経過をご紹介します。内観写真のバナーは青空の外観のバナーの約7.8倍表示され、クリック率も上回り、来場予約もついています。定番が負けた理由と、この結果をどう読むかをまとめます。

テストの概要

業種住宅会社(平屋の建売住宅の販売)
目的来場予約を増やす
配信媒体Meta広告(Instagram・Facebook)
期間約10日(配信中の途中経過)
配信先過去にサイトを訪れた人と、その人たちに似た人
比べたものメインの写真(内観/青空と外観)と、物件情報の置き方

AとBで変えたところ

AパターンとBパターンのレイアウト比較。Aはキッチン越しにLDKまで見える内観写真を全面に使い、左下にコピー、右に白い丸、写真の下の黒い帯に物件情報を3つ並べている。Bは青空を背景に、上にコピーとエリア名、中ほどに物件情報の丸を3つ、下に白い平屋の外観写真を置いている。いちばん下の来場特典の帯はAとBで同じ
実際のバナーをもとに、レイアウトと要素の大きさだけを再現した図です

Aパターン(内観)は、キッチン越しに、LDK・ロフト・寝室まで見渡せる内観写真を全面に使ったバナーです。照明の明かりが映える、落ち着いた暖色系の写真です。コピーは写真の左下に重ね、価格・駐車場・購入特典の3つの物件情報は、写真の下の黒い帯に並べています。

Bパターン(青空と外観)は、青空を背景に、白い平屋の外観写真を下半分に置いたバナーです。コピーとエリア名を上にまとめ、3つの物件情報は空の部分に丸を3つ並べて見せています。住宅の広告でよく勝つ「青空・外観・情報は上」の形を押さえた作りです。

コピー・物件情報・来場特典の中身は、AとBで同じです。変わったのは、メインの写真と、情報の置き方です。

結果:内観写真が約7.8倍表示された(途中経過)

結果のグラフ。表示回数はBを1としたときAが7.8。クリック率はAが1.49%、Bが1.03%
  • 表示回数:AはBの約7.8倍
  • クリック率(CTR):Aが1.49%、Bが1.03%(Aが約1.4倍、+0.46ポイント)
  • 来場予約:集計時点で予約がついたのはAだけ

クリック率(CTR)は、広告が表示された人のうち、クリックした人の割合です。今回は、表示回数・クリック率・来場予約のすべてで、内観写真のAが上回りました。配信はまだ続いているため、この数字は途中経過です。

ただし、この比較は「過去にサイトを訪れた人と、その人たちに似た人」に絞った配信での結果です。同じ時期に行っていた他の配信では、どれも青空の外観のほうが多く表示されていました。「どんな配信でも内観が勝つ」という結果ではない点にご注意ください。

定番の青空外観が負けた理由

配信の最初の2日で、内観に予約がついた

今回、内観のAには配信を始めて1〜2日目に来場予約がつきました。Meta広告は、成果が出た広告を優先して配信する仕組みのため、早い段階で予約がついたAに配信が寄り、そのまま差が広がったと考えられます。配信の最初に結果が出たバナーが、その後も有利になりやすいのは、Meta広告でよく見られる動きです。

外観がシンプルすぎて、魅力が伝わりにくかった

Bは、青空・外観・情報を上にまとめるという、表示されやすい形を押さえていました。クリックした先のページとの見た目のつながりもありました。それでも予約につながらなかったのは、白い箱型の外観がシンプルすぎて、「住んでみたい」と感じるほどの魅力が伝わらなかったためと考えられます。

すでに興味を持っている人には、中の様子が響いた

今回の配信先は、過去にサイトを訪れた人と、その人たちに似た人です。すでに物件に興味を持っている人にとっては、外から見た姿より、「中でどんな暮らしができるか」のほうが知りたい情報だったと考えられます。キッチンに立った目線からLDKやロフトまで見渡せるAの写真は、暮らしの様子を想像しやすいカットでした。私たちが担当した他の住宅会社の事例でも、来場予約や資料請求を目的にした広告では、土間やキッチンなど内観の一部を見せたバナーが成果で上回ったことがあります。

次に試したいこと

  • 外観と内観を1枚に組み合わせる:表示されやすい外観に、暮らしが想像できる内観を添えて、両方のよさを狙います
  • カルーセルで内観を見せる:1枚目は外観、2枚目以降で内観を見せる形にします
  • 外観を使うときは、家のよさをコピーで伝える:外観がシンプルな家ほど、間取りを暮らしに合わせて変えられるといった、この家ならではのメリットをコピーで補います

他の業種でも使えるポイント

  • 「定番」も、配信先によっては負ける:はじめて見る人向けの配信と、すでに興味を持っている人向けの配信では、響く写真が変わります。配信先ごとにバナーを比べます
  • 興味を持っている人には「中の様子」を見せる:店内の席、施術室、教室の様子など、利用したときの場面がわかる写真が効きやすくなります
  • 配信の最初の数日の結果をよく見る:Meta広告では、最初に成果が出たバナーに配信が寄りやすいため、初日・2日目の動きが最終結果を左右することがあります

まとめ

平屋の建売住宅の広告で、定番の青空の外観と、キッチン越しの内観写真を比べたところ、内観のバナーが約7.8倍表示され、クリック率と来場予約でも上回りました(途中経過)。すでにサイトを訪れた人に向けた配信だったこと、配信の初めに予約がついたことが、結果を大きく動かしたと考えられます。青空の外観は今でも強い定番ですが、「誰に見せるか」によっては、暮らしが見える内観が勝つこともあります。

アドデザインラボでは、こうしたA/Bテストを毎週続けています。「定番のバナーで伸び悩んでいる」「来場予約を増やしたい」という方は、お気軽にご相談ください。

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WRITER アドデザインラボ編集部 アドデザインラボ編集部 毎月200件以上のバナー広告を制作する、ワンクルーズのデザインチームが運営しています。 住宅・フィットネス・クリニックなど、さまざまな業種で毎週A/Bテストを行い、「何を変えたら、どれだけ変わったか」を現場のデータとともにお届けします。