A/B TEST #008 住宅・不動産 #レイアウト#写真

不動産のバナー事例|モデルハウス販売、間取り図の案が約13倍表示

住宅の広告では「青空の下の外観写真」が強い、というのが私たちのテストでもよく見られる傾向です。ところが、モデルハウスとして使っていた家を販売する広告では、その定番が通用しませんでした。

地方の住宅会社が、家具付きの平屋のモデルハウスを販売する広告で、間取り図を主役にしたバナーと青空の外観写真を主役にしたバナーを比べたところ、間取り図のバナーが表示回数で約13倍になりました。配信中の途中経過の数字ですが、差がはっきり出たためご紹介します。

テストの概要

業種住宅会社(家具付き平屋モデルハウスの販売)
目的成果(問い合わせ・来場予約などの行動)をできるだけ多く集める
配信媒体Meta広告(Instagram・Facebook)
期間約2週間(配信終了の直前に集計した途中経過)
比べたもの主役にした画像(間取り図/外観写真)と、「家具付き」の見せ方

見学会のように「家を見に来てもらう」広告ではなく、その家を買って住んでもらうための広告です。家具が付いていて、すぐに住み始められることが大きな売りでした。

AとBで変えたところ

AパターンとBパターンのレイアウト比較。Aはグレー系の背景に間取り図を大きく置き、外観写真を右下に小さく添え、家具付きであることを色の帯で目立たせている。Bは青空と平屋の外観写真を大きく使い、家具のイラストを散らし、家具付きであることは文字だけで入れている
実際のバナーをもとに、レイアウトと要素の大きさだけを再現した図です

Aパターン(間取り図)は、落ち着いたグレー系の背景に、間取り図を大きく置いたバナーです。外観写真は右下に小さく添えました。家具付きであることを伝えるサブコピーは、メインコピーの上の色の帯に入れて目立たせています。

Bパターン(外観)は、青空と平屋の外観写真をバナーの下半分に大きく使ったバナーです。上には家具の線画イラストを散らし、「家具付き」であることは帯を使わず文字だけで入れました。

メインコピー・販売期間・エリア名・来場特典の帯は、A・Bでほぼ同じ内容です。

結果:間取り図のAが表示回数で約13倍

結果のグラフ。クリック率はAが1.96%、Bが1.35%。表示回数はBを1としたときAが約13倍
  • 表示回数:AはBの約13倍
  • クリック率(CTR):Aが1.96%、Bが1.35%(+0.61ポイント、約1.5倍)
  • 成果の数:AはBの約20倍

クリック率(CTR)は、広告が表示された人のうち、クリックした人の割合です。Aはクリック率でもBの約1.5倍で、表示回数・クリック率・成果の数のすべてでBを大きく上回りました。今回の判定は表示回数を第一にしていますが、どの数字で見てもAの勝ちです。

間取り図のAが勝った理由

「買う人」が知りたいのは、外観より暮らしの中身

販売する家は、買った人にとって「自分の家」になります。外観写真だけでは、部屋がいくつあるのか、リビングがどのくらい広いのかがわからず、そこで暮らす姿を想像しにくくなります。間取り図なら、部屋の数や配置、LDKの広さがひと目でわかり、「家族で住めるか」をその場で考えられます。

別の住宅広告のテストでも、土地や物件を具体的に検討している人に向けた広告では、地図や区画図、間取りのように「中身がわかる図」を主役にしたバナーが、イメージ写真を主役にしたバナーより良い結果になる例がありました。見学会の広告とは、響くものが違うと考えられます。

一番の売りが、帯で目に入った

家具が付いていてすぐに住み始められることは、この家ならではの強みです。Aはそれを色の帯に入れて最初に目に入る位置に置いた一方、Bでは文字だけで、家具のイラストにまぎれて目立ちませんでした。

次に試したいこと

  • 外観以外の特徴を入れる:完成見学会ではないので、間取り(○LDK)・広さ・日当たりの向きなど、住む人が知りたい情報を入れます
  • 「家具付き」をさらに目立たせる:帯やアイコンにして、読まなくても伝わるようにします
  • イラストを減らして要素を絞る:飾りのイラストは控えめにし、伝えたい情報を目立たせます
  • 「販売」であることをはっきり:見学会と間違われないよう、売り出している家であることを伝える言葉を目立たせます

他の業種でも使えるポイント

  • 「見に来てほしい」のか「買ってほしい」のかで、主役を変える:来てもらう広告は雰囲気、決めてもらう広告は中身。同じ商品でも、目的によって効く画像は変わります
  • 中身は図で見せる:店内の席の配置、コースの流れ、料金プランの違いなど、写真では伝わりにくいことは図にするとひと目で伝わります
  • 一番の強みは帯やアイコンで:「すぐ使える」「初回無料」など、決め手になる条件は文字の中に埋もれさせず、目に入る形にします

まとめ

家具付きの平屋モデルハウスを販売する広告で、間取り図を主役にしたバナーが、青空の外観写真のバナーに比べて表示回数で約13倍、クリック率で約1.5倍、成果の数で約20倍になりました(途中経過)。住宅の広告の定番である外観写真も、「買って住む人」に向けた広告では、間取りのような暮らしの中身にかなわないことがあります。

アドデザインラボでは、こうしたA/Bテストを毎週続けています。「物件の販売広告で、何を主役にすればいいか迷っている」という方は、お気軽にご相談ください。

CONSULTATION

今の素材で、どこまで
改善できるか知りたい方へ

配信中のバナーをもとに、変えると良さそうなところを無料でお伝えします。

WRITER アドデザインラボ編集部 アドデザインラボ編集部 毎月200件以上のバナー広告を制作する、ワンクルーズのデザインチームが運営しています。 住宅・フィットネス・クリニックなど、さまざまな業種で毎週A/Bテストを行い、「何を変えたら、どれだけ変わったか」を現場のデータとともにお届けします。