A/B TEST #017 住宅・不動産 #レイアウト#写真

住宅会社のバナー事例|2棟同時公開は外観を並べたバナーが約4.6倍表示

平屋と二階建て、2棟のモデルハウスを同時に公開するイベント。1枚のバナーで2棟の魅力を伝えようとすると、写真も文字もどうしても多くなります。外観を見せるか、暮らしのイメージが湧く内観を見せるか、悩むところです。

今回は、地方の住宅会社の2棟同時公開イベントで、2棟の外観を大きく並べたバナーと、2棟の内観写真を並べ、外観を小さく添えたバナーを比べました。結果は、外観を大きく並べたバナーが約4.6倍表示され、クリック率も上回りました。

テストの概要

業種住宅会社(モデルハウス2棟の同時公開イベント)
目的来場予約を増やす
配信媒体Meta広告(Instagram・Facebook)
期間約2週間半
ターゲット20代半ば〜40代の男女
比べたものメインの写真(外観2棟/内観2枚)と、エリア名・開催日の置き方、背景の色

配信は「来場予約がいちばん多く取れるように」自動で調整する設定(コンバージョンを最大化する設定)で行いました。

AとBで変えたところ

AパターンとBパターンのレイアウト比較。Aはベージュとグレーの斜めの背景に、2棟の外観を切り抜いて大きく置き、エリア名と開催日を右の丸にまとめている。Bは上に緑の文字のタイトルとエリア名・開催日の帯、下半分に内観写真を2枚並べ、外観は丸の中に小さく入れている
実際のバナーをもとに、レイアウトと要素の大きさだけを再現した図です

Aパターン(外観2棟)は、平屋と二階建ての外観を切り抜き、上下にずらして大きく置いたバナーです。背景はベージュとグレーの2色を斜めに分け、それぞれの家に「平屋」「二階建て」のラベルを付けました。エリア名と開催日は、右側の濃い色の丸にまとめています。

Bパターン(内観2枚)は、上にタイトルとエリア名・開催日の帯を置き、下の半分以上を2棟の内観写真(ダイニングとリビング)に使ったバナーです。外観は、それぞれの内観写真の上に丸く切り抜いて、小さく添えました。全体はくすんだ緑でまとめています。

今回は写真だけでなく、背景の色やエリア名・開催日の置き方も同時に変わっています。そのため「写真だけの差」とは言い切れない点はご了承ください。

結果:初日から差がつき、表示回数は約4.6倍に

結果のグラフ。表示回数はBを1としたときAが約4.6。クリック率はAが1.06%、Bが0.84%
バナー表示回数(Bを1とした比)クリック率(CTR)来場予約
A 外観2棟約4.61.06%あり
B 内観2枚10.84%なし

クリック率(CTR)は、広告が表示された人のうち、クリックした人の割合です。AはBより0.22ポイント高く、約1.3倍でした。表示回数はAがBの約4.6倍で、勝ち負けは表示回数を第一に判断しています。

配信の初日から、表示回数には10倍以上の差がついていました。2日目にはAで来場予約が入り、その後も表示はAに集まり続けました。Bは配信の最終日の朝に止めています。来場予約がついたのはAだけでした。

外観2棟のバナーが勝った理由

「2棟見られる」ことが、写真だけで伝わった

Aは、形の違う2棟の外観が大きく並んでいるので、文字を読まなくても「平屋と二階建てを見比べられるイベントだ」とわかります。Bは内観写真が主役で、外観は丸の中に小さく入っているだけでした。リビングやダイニングの写真は、それだけでは2棟の違いが伝わりにくく、イベントの中身がひと目でわかりにくかったと考えられます。

Bは要素が多く、メリハリが少なかった

Bは、タイトル・家の種類・エリア名と開催日の帯・内観写真2枚・小さな外観2つ・特典の帯と、1枚の中に要素がたくさん入っていました。さらに文字の部分がすべて同じ緑系でそろっていたため、どこから見ればよいかがわかりにくくなっていました。スマホの画面で一瞬見たときに、情報が入ってきにくかったと考えられます。

最初の反応の差が、そのまま配信の差になった

Meta広告は、反応のよい広告に表示を多く割り当てる仕組みです。今回は来場予約を最大化する設定だったため、過去に予約した人と似た人に向けて、予約につながりやすい広告が優先されたと考えられます。初日の反応の差と、2日目に入った予約が重なり、表示がAに大きく偏ったとみています。

次に試したい改善案

  • いちばん伝えたいこと以外は、下にまとめる:イベント名を主役にするなら、エリア名や補足のコピーは下に回し、エリア名と日付は見やすい大きさにします
  • 外観をもっと大きく見せる:上の帯をなくすなどして余白を作り、外観写真の面積を増やします
  • 要素が多いときは、縦長のサイズも検討する:2棟を並べるなど情報が多いときは、スマホで大きく表示される縦長の形にできないか、広告の運用担当と相談します

他の業種でも使えるポイント

  • 「何が見比べられるか」を写真で見せる:2つの店舗、2つのコース、2つのプランなど、選べることが魅力なら、その違いが写真だけで伝わる見せ方にします
  • 要素を詰め込みすぎない:伝えたいことが多いほど、1つずつが小さくなり、何も伝わらなくなります。主役を1つ決め、ほかは控えめにします
  • 配信の最初の数日を注意して見る:反応の差は初日からつき、そのまま配信の量の差になりがちです。早い段階で差が大きければ、負けた方を作り直す判断も早めにできます

まとめ

モデルハウス2棟の同時公開イベントの広告では、2棟の外観を大きく並べたバナーが、内観写真を並べたバナーの約4.6倍表示され、クリック率も約1.3倍、来場予約にもつながりました。2棟を見比べられるというイベントの魅力が、外観だけでひと目で伝わったことが勝因と考えられます。

アドデザインラボでは、こうしたA/Bテストを毎週続けています。「伝えたいことが多くて、バナーがごちゃごちゃしてしまう」「来場予約を増やしたい」という方は、お気軽にご相談ください。

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WRITER アドデザインラボ編集部 アドデザインラボ編集部 毎月200件以上のバナー広告を制作する、ワンクルーズのデザインチームが運営しています。 住宅・フィットネス・クリニックなど、さまざまな業種で毎週A/Bテストを行い、「何を変えたら、どれだけ変わったか」を現場のデータとともにお届けします。