A/B TEST #009 住宅・不動産 #コピー#レイアウト#写真

住宅会社のバナー事例|サーファー向けは海の写真を足して表示約3.4倍

趣味やライフスタイルで絞った人に向けて家を売り出すとき、バナーで何を見せればいいのでしょうか。今回は、地方の住宅会社が海の近くに建つ家を、サーフィンをする人に向けて販売した広告のA/Bテストをご紹介します。

同じ外観写真に、サーフィン中の写真と海までの近さを伝えるコピーを足したバナーが、外観写真だけのバナーの約3.4倍表示され、来場予約にもつながりました。

テストの概要

業種住宅会社(海の近くに建つ家の販売)
目的来場予約
配信媒体Meta広告(Instagram・Facebook)
期間約1週間
ターゲットサーフィンをする人
比べたものサーフィン中の写真と海までの近さを伝えるコピーの有無、バナーのサイズ(縦長/正方形)

ご要望は「サーファーの方に刺さるクリエイティブにしたい」というものでした。外観写真には、家の前にサーフボードを積んだ車と家族が写っていて、A・Bとも上半分はほぼ同じです。

AとBで変えたところ

AパターンとBパターンのレイアウト比較。Aは縦長のサイズで、上に外観写真とメインコピー、下にサーフィン中の写真と海までの近さを伝えるコピーを置いている。Bは正方形のサイズで、外観写真とメインコピー、右端に縦書きのエリア名とヤシの木のイラスト、下に来場特典の帯を置いている
実際のバナーをもとに、レイアウトと要素の大きさだけを再現した図です

Aパターン(海の写真あり)は、縦長のサイズにして、外観写真の下にサーフィン中の写真を足したバナーです。海の写真の上には、家から海までの近さを伝えるコピーを丸で囲んで置きました。エリア名と販売期間は、メインコピーの下に小さくまとめています。

Bパターン(外観のみ)は、正方形のサイズで、外観写真だけを使ったバナーです。サーフィンの要素は、英字のあしらいとサーフボード・ヤシの木のイラストで表現しました。エリア名は右端に縦書きで置き、下には来場特典の帯を入れています。

写真とコピーだけでなく、バナーのサイズも同時に変わっています。縦長のバナーはスマホの画面を広く使えるため、その差も結果に影響している可能性がある点はご了承ください。

結果:海の写真を足したAが約3.4倍表示

結果のグラフ。クリック率はAが2.39%、Bが1.83%。表示回数はBを1としたときAが約3.4倍
  • 表示回数:AはBの約3.4倍
  • クリック率(CTR):Aが2.39%、Bが1.83%(+0.56ポイント、約1.3倍)
  • 来場予約:予約がついたのはAだけ

クリック率(CTR)は、広告が表示された人のうち、クリックした人の割合です。Aは表示回数・クリック率・来場予約のすべてでBを上回りました。

もう1つ目立った違いが、表示された相手です。Aは男性に、Bは女性に多く表示されていました。サーフィンをする人は男性の方が多いといわれており、ターゲットに近い人にAが多く届いたことも、予約につながった一因と考えられます。

Aが勝った理由

「この家に住めば海に行ける」が、写真でわかる

Bにもサーフボードは写っていますが、それだけでは家と海がどのくらい近いのかはわかりません。Aはサーフィン中の写真と、海までの近さを伝えるコピーを組み合わせたことで、「ここに住めば、気軽に海に行ける」という暮らしを具体的にイメージできるようになりました。ターゲットが自分ごととして受け取れる情報が入っていたことが、クリック率の差につながったと考えられます。

イラストより写真の方が、趣味の世界観が伝わる

Bはサーフィンの雰囲気をイラストで表現していましたが、実際に波に乗っている写真の方が、サーフィンをする人にとっては「自分たちのための家だ」と感じやすかったと考えられます。写真の力強さが、男性に多く表示されたことにも関係している可能性があります。

Bは地名が目立たなかった

この家が建つ地域は、地元の人なら「海が近い」とすぐに思い浮かぶ場所です。Bは地名を右端に縦書きで置いていたため、読み飛ばされやすく、その連想が働きにくかったと考えられます。

次に試したいこと

  • 近さを数字で伝える:「海まで車で何分」のように、具体的な数字を入れます
  • 地名を目立たせる:海が近いと連想しやすい地名は、大きく読みやすい位置に置きます
  • ターゲットに合わせたフォントやあしらい:サーフィンをする人は男性が多いといわれることを踏まえ、フォントや飾りの雰囲気をターゲットに寄せます
  • サーフィンの要素を写真で増やす:イラスト以外にも、サーフィンのある暮らしが伝わる写真を加えます

他の業種でも使えるポイント

  • ターゲットの趣味は、写真で見せる:ゴルフ、キャンプ、ペットなど、趣味で絞った広告では、その趣味を楽しんでいる写真があると「自分のことだ」と感じてもらいやすくなります
  • 「近い」「すぐ」は数字にする:駅から近い、すぐ通える、などは「徒歩何分」「車で何分」と数字にすると、具体的に伝わります
  • 誰に表示されているかも確認する:同じ広告でも、デザインによって表示される人の性別や年代が変わることがあります。ターゲットに届いているかを、数字と合わせて見ておきます

まとめ

サーフィンをする人に向けた住宅の販売広告で、外観写真にサーフィン中の写真と海までの近さを伝えるコピーを足したバナーが、外観写真だけのバナーの約3.4倍表示され、クリック率も約1.3倍、来場予約にもつながりました。趣味で絞った広告では、「この家ならその趣味を楽しめる」ことを、写真と具体的な言葉で見せることが大切です。

アドデザインラボでは、こうしたA/Bテストを毎週続けています。「ターゲットを絞った広告で、何を見せればいいかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。

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WRITER アドデザインラボ編集部 アドデザインラボ編集部 毎月200件以上のバナー広告を制作する、ワンクルーズのデザインチームが運営しています。 住宅・フィットネス・クリニックなど、さまざまな業種で毎週A/Bテストを行い、「何を変えたら、どれだけ変わったか」を現場のデータとともにお届けします。