A/B TEST #015 住宅・不動産 #コピー#レイアウト#色

住宅会社のバナー事例|地名よりオープン告知を大きくして表示約2.5倍

新しいモデルハウスのオープンを広告で知らせるとき、いちばん大きく見せるべきなのは「どこにできたか(エリア名)」か、「オープンしたこと」そのものか。今回は、地方の住宅会社のモデルハウスのオープン告知で、この2つのどちらを主役にするかを比べたA/Bテストをご紹介します。

途中経過の時点で、オープン告知を横幅いっぱいの大見出しにしたバナーが、エリア名を主役にした青空のバナーの約2.5倍表示され、見学予約もこちらにだけつきました。一方で、クリック率は負けた青空のバナーの方が少し高いという結果も出ています。

テストの概要

業種住宅会社(モデルハウスのオープン)
目的モデルハウスの見学予約
配信媒体Meta広告(Instagram・Facebook)
期間約3週間(配信中の途中経過)
ターゲット25〜49歳の男女(同じ条件の広告セット2つの合計)
比べたもの主役にする情報(オープン告知/エリア名)、背景(紙の質感/青空)、会期の見せ方

AとBで変えたところ

AパターンとBパターンのレイアウト比較。Aは暖色系の紙の質感の背景に、オープン告知の英字見出しを横幅いっぱいに特大で置き、その下に切り抜いた外観写真、写真の上に会期を大きく、写真の下にエリア名とコピー、いちばん下に濃い茶色の特典の帯を置いている。Bは青空の背景に、オープン告知の英字見出しを中くらいで置き、エリア名を特大で主役にし、会期は右の六角形に入れ、下に外観写真と白い特典の帯を置いている
実際のバナーをもとに、レイアウトと要素の大きさだけを再現した図です

どちらも同じモデルハウスの外観写真を使い、コピーと来場特典の内容も同じです。

Aパターン(オープン告知が主役)は、暖色系の紙のような質感の背景に、オープンを知らせる英字の見出しを横幅いっぱいに大きく置いたバナーです。その下に建物を切り抜いた外観写真を置き、写真の上に会期を大きく重ねました。エリア名は写真の下、コピーはさらにその下に小さめに入れています。特典は濃い茶色の帯です。

Bパターン(エリア名が主役)は、住宅の広告で王道の青空を背景にしたバナーです。オープンを知らせる英字の見出しは中くらいの大きさにとどめ、その下のエリア名を特大にして主役にしました。会期は右側の六角形の中に入れ、特典は白い帯にしています。

主役にする情報だけでなく、背景や会期の見せ方も同時に変わっているため、「どれが効いたか」を1つに絞ることはできない点はご了承ください。

結果:表示回数は約2.5倍、クリック率はBが少し上

結果のグラフ。表示回数はBを1としたときAが2.45。クリック率はAが0.91%、Bが0.99%
  • 表示回数:AはBの約2.5倍
  • クリック率(CTR):Aが0.91%、Bが0.99%(Bが0.08ポイント高い)
  • 見学予約:予約がついたのはAだけでした(主に25〜34歳から)

クリック率(CTR)は、広告が表示された人のうち、クリックした人の割合です。今回はクリック率だけを見るとBの方がわずかに高い結果でした。ただし、このチームでは表示回数を優先して勝ち負けを決めており、さらに見学予約につながったのはAだけだったため、Aの勝ちとしています。

クリック率が高くても、表示される回数が少なければ、届く人の数は増えません。また、クリックした人が予約まで進むかどうかは、また別の話です。「どの数字で勝ち負けを決めるか」を、配信の前に決めておくことが大切だとわかる結果です。

Aが勝った理由

「新しくオープンした」ことが、いちばんの関心ごとだった

今回の広告では、エリア名よりも「新しいモデルハウスができた」という知らせの方が、見る人の関心を引いたと考えられます。新しくできた場所は「今しか見られない」「まだ誰も見ていない」という特別感があり、横幅いっぱいの大見出しがそれをひと目で伝えていました。

「いつか」が、写真の上で大きく見えた

Aは会期を写真の上に大きく重ねていたため、オープンの知らせとあわせて「いつ行けるか」がすぐにわかります。Bは会期が右側の六角形の中に小さく入っていて、オープンがいつなのかがわかりにくい印象でした。

配信3日目までについた差が、予約で広がった

表示回数の差は、配信を始めて3日の時点ですでに2倍以上ついていました。さらに配信7日目にAに見学予約が続けて入ったことで、Meta広告がより反応のよいAに表示を寄せ、差が広がったと考えられます。

次に試したい改善案

  • 王道の青空は生かしたまま、オープン告知を主役にする:青空の外観は住宅の広告で表示が伸びやすい見せ方です。Bの青空にAのような大きなオープン告知を組み合わせた案で、さらに伸びるかを確かめます
  • 日付をもっとわかりやすく書く:オープンの日や会期を、ひと目で読める大きさ・位置に置きます

他の業種でも使えるポイント

  • 「新しくできた」は、それだけで強い見出しになる:新店舗、新しい教室、リニューアルなど、オープンの知らせは大きく見せる価値があります
  • コピーの文章より「タイトル・場所・日付」を優先する:今回のチームの振り返りでも、説明の文章は下の方に小さく置いてよく、タイトル・エリア名・日付の方が大事だという結論になりました。情報が多いときに文章をタイトルの近くに置くと、ごちゃごちゃした印象になります
  • クリック率と表示回数・予約数は、セットで見る:今回のように、クリック率が高い方が負けることもあります。どの数字で勝ち負けを決めるかを、配信前に決めておきます

まとめ

モデルハウスのオープン告知の広告では、途中経過の時点で、オープンを知らせる見出しを横幅いっぱいに大きくしたバナーが、エリア名を主役にした青空のバナーの約2.5倍表示され、見学予約もこちらにだけつきました。クリック率は青空のバナーの方がわずかに高く、王道の青空にも見どころは残っています。次は、青空とオープン告知を組み合わせた案で検証を続けます。

アドデザインラボでは、こうしたA/Bテストを毎週続けています。「オープンやイベントの告知で、何を大きく見せればいいか迷っている」「モデルハウスの見学予約を増やしたい」という方は、お気軽にご相談ください。

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WRITER アドデザインラボ編集部 アドデザインラボ編集部 毎月200件以上のバナー広告を制作する、ワンクルーズのデザインチームが運営しています。 住宅・フィットネス・クリニックなど、さまざまな業種で毎週A/Bテストを行い、「何を変えたら、どれだけ変わったか」を現場のデータとともにお届けします。