A/B TEST #019 住宅・不動産 #レイアウト#写真

住宅会社のバナー事例|エリア名を特大にした間取りバナーに配信が集中

見学会の広告で、ほとんど同じだけ表示されていた2つのバナー。片方の「エリア名」を大きくしただけで、表示がその一方に大きく偏りました。

この記事では、地方の住宅会社の平屋の見学会広告で行ったA/Bテストをご紹介します。間取り図のバナーと青空の外観写真のバナーを比べている途中で、間取り図のバナーのエリア名を特大にしたところ、クリック率が上がり、表示回数は外観写真のバナーの約20倍になりました。一方で、来場予約がついたのは外観写真のバナーの方だったという、正直な結果もあわせてお伝えします。

テストの概要

業種住宅会社(子育て世帯向けの平屋の見学会)
目的来場予約を増やす
配信媒体Meta広告(Instagram・Facebook)
期間約2週間(途中で広告セットを2回切り替え)
比べたものメインの図・写真(間取り図/青空の外観)。途中から、間取り図のバナーのエリア名を特大に変更

AとBのちがい

AパターンとBパターンのレイアウト比較。Aは白い背景に、横いっぱいの帯に特大のエリア名を入れ、その下に間取り図を大きく置いている。Bは青空を背景に平屋の外観写真を下半分に置き、エリア名は右の白い丸の中に小さく入れている
実際のバナーをもとに、レイアウトと要素の大きさだけを再現した図です。Aはエリア名を大きくした改善後の形です

Aパターン(間取り図)は、平屋の間取り図を主役にしたバナーです。部屋の名前と広さが入った間取り図で、「どんな暮らしができる家か」を伝えます。

Bパターン(外観)は、青空を背景に平屋の外観写真を使ったバナーです。コピーと開催期間を空の部分にまとめ、エリア名は右の白い丸の中に入れています。

途中で、Aのエリア名を特大にした

Aの改善前と改善後のレイアウト比較。改善前はエリア名を開催期間と同じ行に小さく入れている。改善後はエリア名を横いっぱいの帯に特大の文字で入れ、開催期間は右上の丸いアイコンに移している
Aの改善前と改善後。変えたのは主にエリア名の大きさと、開催期間の置き方です

配信を始めてしばらくは、AとBの表示はほぼ半々で、はっきりした差がつきませんでした。そこで、Aのバナーを次のように作り直しました。

  • エリア名を特大にする:開催期間の横に小さく入れていたエリア名を、横いっぱいの帯を敷いて、バナーの中でいちばん大きな文字にしました
  • 開催期間をアイコンにする:開催期間は右上の丸いアイコンに入れ、エリア名と離してメリハリをつけました
  • 遷移先ページの雰囲気に寄せる:背景を白にして、クリックした先のページ(遷移先ページ)のシンプルな雰囲気に合わせました

結果:作り直した後、表示の95%がAに

結果のグラフ。AとBの表示回数の割合は、1回目がA58%・B42%、2回目がA40%・B60%、Aのエリア名を特大にした3回目がA95%・B5%。クリック率は、Aの改善前が約1.5%、改善後が2.23%、Bが2.08%

このテストは、配信の途中で広告セットを2回切り替えています。わかりやすく整理すると、次のとおりです。

配信Aのバナー表示回数の割合
1回目(数日)改善前A 58%・B 42%
2回目(数日)改善前A 40%・B 60%
3回目(残りの期間)エリア名を特大にA 95%・B 5%(AはBの約20倍)

改善前のAは、1回目はやや多く、2回目はやや少なく表示され、Bとほぼ互角でした。エリア名を特大にした3回目は、表示の95%がAに集まり、表示回数はBの約20倍になりました。このテストでは、勝ち負けを「どれだけ表示されたか」を第一に判断しているため、Aの勝ちとしています。

クリック率(CTR)は、広告が表示された人のうち、クリックした人の割合です。改善前のAは1.5%前後でしたが、改善後は2.23%に上がり、Bの2.08%も上回りました。

ただし、来場予約がついたのはBの外観写真のバナーだけでした。予約がついた後も、表示の割り振りはそれほど変わらず、Aに集まったままでした。

エリア名を大きくして表示が伸びた理由

「自分の住む地域の話だ」と目が止まる

見学会は、通える範囲に住む人にしか関係がありません。エリア名がいちばん大きな文字になったことで、近くに住む人が「近所でやっている」と気づきやすくなり、目を止める人が増えたと考えられます。

情報にメリハリがつき、読みやすくなった

改善前は、エリア名と開催期間が同じ行に同じくらいの大きさで並んでいました。改善後は、エリア名の下に帯を敷き、開催期間をアイコンに入れたことで、見る順番がはっきりしました。スマホで一瞬見たときにも、情報が入ってきやすくなったと考えられます。

クリック率が上がり、「よい広告」と判断された

Meta広告は、反応のよい広告に表示を多く割り当てる仕組みです。クリック率が1.5%前後から2.23%に上がったことで、Aが「よい広告」と判断され、表示が一気に集まったとみています。遷移先ページの雰囲気に寄せたことも、評価を上げる助けになったと考えられます。

予約がBについたことをどう見るか

Aは多く表示されましたが、予約にはつながりませんでした。間取り図は、すでに家づくりを考えている人には中身がよく伝わる一方で、外観写真の方が「実際に見に行きたい」という気持ちを後押ししやすい面もあると考えられます。今回の予約は1回の配信の中での結果なので、どちらが予約に強いかまでは言い切れません。表示の伸びやすさと予約のつきやすさは、分けて見ていく必要があります。

次に試したい改善案

  • 青空の外観写真のバナーでも、エリア名を大きくする:予約がついた外観写真のバナーにも同じ工夫を入れ、表示の伸びと予約の両方を狙います
  • サブコピーは控えめでよい:エリア名を主役にしても成果が出たので、説明のコピーは小さめに入れる形で十分と考えています

他の業種でも使えるポイント

  • 地域に根ざしたサービスは、地名をいちばん大きく:店舗・教室・クリニックなど、来てもらう必要があるサービスは、エリア名を大きく見せるだけで「自分ごと」として目に留まりやすくなります
  • 日付や条件はアイコンに逃がして、メリハリをつける:すべての情報を同じ大きさで並べず、いちばん伝えたいもの以外は小さくまとめます
  • 表示の多さと、予約の数は分けて見る:たくさん表示された広告が、いちばん予約を取るとは限りません。両方の数字を確かめてから、次の手を決めます

まとめ

平屋の見学会の広告では、間取り図のバナーのエリア名を特大にしたことで、クリック率が1.5%前後から2.23%に上がり、表示の95%がそのバナーに集まりました。一方で、来場予約は外観写真のバナーについたため、次は外観写真のバナーでもエリア名を大きく見せる工夫を試していきます。

アドデザインラボでは、こうしたA/Bテストを毎週続けています。「今のバナーのどこを変えればいいか知りたい」「見学会の予約を増やしたい」という方は、お気軽にご相談ください。

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WRITER アドデザインラボ編集部 アドデザインラボ編集部 毎月200件以上のバナー広告を制作する、ワンクルーズのデザインチームが運営しています。 住宅・フィットネス・クリニックなど、さまざまな業種で毎週A/Bテストを行い、「何を変えたら、どれだけ変わったか」を現場のデータとともにお届けします。