A/B TEST #014 住宅・不動産 #レイアウト#色

住宅会社のバナー事例|地名と特典を目立たせて表示回数が約14倍に

同じ外観写真、同じコピーを使っていても、文字の書体や帯の色を変えるだけで、広告の届き方は大きく変わります。今回は、地方の住宅会社の見学会の広告で、写真とコピーはそのままに、エリア名と来場特典の見せ方、全体の配色を変えた2案を比べました。

結果は、エリア名を帯の上に大きく置き、特典を明るい色の帯で目立たせたバナーが、もう一方の約14倍表示されました。来場予約がついたのも、このバナーだけです。

テストの概要

業種住宅会社(キッチンにこだわった家の見学会)
目的見学会への来場予約
配信媒体Meta広告(Instagram・Facebook)
期間約2週間
比べたものタイトルの書体、エリア名と来場特典の見せ方、全体の配色(外観写真とコピーの内容は同じ)

AとBで変えたところ

AパターンとBパターンのレイアウト比較。Aは明るい青空に、太いゴシック体のタイトル、明るい帯の上のエリア名と会期、外観写真、下に明るい色の特典の帯を置いている。Bは濃いめの青空に、細い明朝体のタイトル、帯のない小さなエリア名、右に会期の丸、外観写真、左下に小さなキッチンの写真、右下に暗いグレーの特典の帯を置いている
実際のバナーをもとに、レイアウトと要素の大きさだけを再現した図です

どちらも、青空を背景に濃い色の外壁の家の外観写真を置き、上部に、デザイン性と使い勝手の両立を伝えるコピーとタイトルを入れたバナーです。違いは次の4つです。

A(勝ち)B(負け)
タイトルの書体太いゴシック体細い明朝体
エリア名明るい帯の上に大きく。会期も同じ帯に小さく、帯なし。会期は右の丸
来場特典明るい色の帯に、太い文字暗いグレーの帯(写真の地面と同じような色)
その他明るい青空濃いめの青空で全体に暗め。左下にキッチンの写真を小さく追加

結果:表示回数に約14倍の差

結果のグラフ。表示回数はBを1としたときAが14.2。クリック率はAが1.44%、Bが1.26%
  • 表示回数:AはBの約14倍
  • クリック率(CTR):Aが1.44%、Bが1.26%(差は0.18ポイント)
  • 来場予約:予約がついたのはAだけでした

クリック率(CTR)は、広告が表示された人のうち、クリックした人の割合です。全体のクリック率の差は0.18ポイントですが、表示回数には約14倍という大きな差がつきました。

配信初日の差が、そのまま広がった

配信の様子をさかのぼると、差は初日からついていました。初日の表示回数はAがBの約4倍、クリック率はAが2.75%、Bが1.93%です。Meta広告は、配信を始めてすぐの反応がよい広告に、より多くの表示を割り当てる仕組みになっています。初日にクリック率の高かったAに表示が寄り、その流れが最後まで続いたと考えられます。

なお、どちらも25〜44歳に多く表示されていて、女性への表示が男性より多い点も同じでした(Aは女性が男性の約2倍、Bは約3倍)。見る人の層に大きな違いはなく、バナーそのものの見え方の差が結果を分けたと見ています。

Aが勝った理由

エリア名が帯の上で、すぐ目に入った

見学会の広告で、見る人が最初に確かめたいのは「自分が行ける場所かどうか」です。Aはエリア名を明るい帯の上に大きく置いたため、タイトルのすぐ下で自然に目に入ります。Bはエリア名が小さく、帯もないため、青空の背景とコピーの中に埋もれていました。

特典が「特典」として見えていた

Aの来場特典は、明るい色の帯に太い文字で書かれ、バナーのいちばん下でしっかり目立っています。Bは暗いグレーの帯で、外観写真の地面の色と同じような色合いだったため、帯が地面と一体に見え、特典があることに気づきにくかったと考えられます。

全体が明るく、文字が読みやすかった

Bは青空の色が濃く、細い明朝体のタイトルや暗い特典の帯と合わせて、全体に暗い印象でした。明朝体は上品に見える一方、スマホの小さな画面では線が細く、読みにくくなりがちです。Aの太いゴシック体と明るい配色の方が、流し見する人にも内容が伝わりやすかったと考えられます。

次に試したい改善案

  • 家のコンセプトに合う、やさしい配色にする:おしゃれさを打ち出した家なので、全体をナチュラルでやわらかい色にまとめる案も試す価値があります
  • 勝ったAに、キッチンの写真を足してみる:コピーはキッチンにこだわった家であることを伝えているため、Aの見せ方のまま内観写真を加えた案で反応を確かめます
  • コピーに合った写真を選ぶ:キッチンのよさを伝えるなら、シンク側が見える写真や、内観を主役にした案も考えられます。小さく入れる場合は、どこを写した写真かがひと目でわかるものを選びます

他の業種でも使えるポイント

  • 場所の情報は、帯や枠で「読ませる」:店舗やクリニックの広告でも、エリア名や最寄り駅は、背景に直接置くより帯の上に置く方が目に入りやすくなります
  • 特典の帯は、背景や写真と違う色にする:帯の色が写真の一部と似ていると、特典そのものが見落とされます。背景と区別できる明るい色を選びます
  • 配信の初日の数字を見ておく:Meta広告では、初日の反応の差がそのまま最終的な表示回数の差になることがあります。初日のクリック率は、勝ち負けを早めに読むヒントになります

まとめ

同じ外観写真・同じコピーの見学会の広告で、エリア名を帯の上に大きく置き、特典を明るい帯で目立たせたバナーが、もう一方の約14倍表示され、来場予約にもつながりました。写真やコピーを変えなくても、場所と特典が「すぐ読めるか」を見直すだけで、結果が大きく変わることがあります。

アドデザインラボでは、こうしたA/Bテストを毎週続けています。「今のバナーのどこを直せばいいか知りたい」「同じ素材のまま反応を上げたい」という方は、お気軽にご相談ください。

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WRITER アドデザインラボ編集部 アドデザインラボ編集部 毎月200件以上のバナー広告を制作する、ワンクルーズのデザインチームが運営しています。 住宅・フィットネス・クリニックなど、さまざまな業種で毎週A/Bテストを行い、「何を変えたら、どれだけ変わったか」を現場のデータとともにお届けします。