A/B TEST #022 住宅・不動産 #レイアウト#写真

住宅会社のバナー事例|抽選会は1等の景品を大きく見せて表示約2.6倍

見学会の広告に、豪華な景品が当たる抽選会をつけることがあります。せっかく用意した景品なので、バナーでも大きく見せたくなりますが、景品の見せ方しだいで、広告の届き方は大きく変わります。

この記事では、地方の住宅会社が複数の会場で同時に開いた見学会の広告で、特典の打ち出し方が違う2つのバナーを比べたA/Bテストをご紹介します。1等の景品と家の写真を大きく見せたバナーが、景品を一覧にしたバナーの約2.6倍表示されました。配信中の途中経過の数字です。

テストの概要

業種住宅会社(複数会場での同時見学会)
目的見学会の来場予約を増やす
配信媒体Meta広告(Instagram・Facebook)
期間約10日間(配信中の途中経過)
比べたもの家の写真の種類と大きさ、抽選会の景品の見せ方

見学会に来場した人が、抽選で1等〜3等の景品をもらえるキャンペーンつきの広告です。A・Bとも、特典(抽選会)の情報がバナーのおよそ半分を占めています。勝ち負けは、表示回数を第一に判断しました。

AとBで変えたところ

AパターンとBパターンのレイアウト比較。Aは上半分に室内写真を大きく置き、下半分で1等の景品を写真つきで大きく見せている。Bは暖色の背景に外観2棟の切り抜きをやや小さく置き、下半分で1〜3等の景品を同じ大きさの一覧にしている
実際のバナーをもとに、レイアウトと要素の大きさだけを再現した図です

Aパターンは、上半分いっぱいに吹き抜けのある室内の写真を使い、その上にイベント名と会場をのせたバナーです。下半分の抽選会の欄では、1等の景品を写真つきで大きく見せ、2等・3等はカードにして並べています。

Bパターンは、暖色の背景に、外観2棟の切り抜き写真をやや小さめに置いたバナーです。下半分の抽選会の欄では、1等〜3等を同じ大きさの一覧にまとめています。文字が整理されていて、読みやすさではBの方が上でした。

結果:表示回数はAがBの約2.6倍

クリック率と表示回数のグラフ。クリック率はAが0.52%、Bが0.63%、参考の改善案(外観の動画)が0.64%。表示回数はBを1とするとAが約2.6倍
バナークリック率(CTR)表示回数来場予約
A 室内写真+1等を大きく0.52%Bの約2.6倍あり
B 外観2棟+景品を一覧に0.63%—なし

クリック率(CTR)は、広告が表示された人のうち、クリックした人の割合です。表示回数はAがBの約2.6倍で、来場予約がついたのもAだけでした。一方、クリック率はBの方が0.11ポイント高く、見た人の反応はBもけっして悪くありませんでした。

Meta広告は、反応が良さそうな広告に表示を寄せていく仕組みです。AとBの差は「見た人が押したかどうか」よりも、「どれだけ多くの人に届けてもらえたか」に出たと言えます。なお、配信中の途中経過の数字のため、最終的な結果とは変わる可能性があります。

Aが多く表示された理由

1等の景品が目に飛び込んでくる

Bは1等〜3等を同じ大きさで並べたため、整理されている反面、どれも同じ重さに見え、景品の豪華さというインパクトが弱くなりました。Aは一番の目玉である1等だけを写真つきで大きくしたので、スクロール中でも景品の豪華さが一目で伝わったと考えられます。景品が3つあるなら、全部を平等に見せるより、主役を1つ決めて大きくする方が目に留まりやすくなります。

「家の広告」だとすぐにわかる

Aは上半分すべてを家の写真にしていたため、景品が目立つバナーでも「住宅会社の広告」だとすぐにわかります。Bは外観2棟を並べたぶん、1棟ずつが小さくなり、家の写真としての存在感が弱くなりました。景品の情報が半分を占めるバナーでは、家の写真が小さいと、何の広告なのかが伝わりにくくなると考えられます。

私たちが担当した他の住宅会社のテストでも、プレゼントを前面に押し出したバナーが「何の広告かわからない」と受け取られ、家の写真を主役にしたバナーより表示回数が大きく下がった例があります。

改善案:景品より先に「家」を見せる

A・Bとも、景品の情報がバナーの半分を占めていました。そこで改善案として、景品ではなく会場の外観6棟を順番に見せるスライドショー(動画)を作り、別の期間に配信しました。

改善案の構成図。外観写真を1棟目、2棟目と順番に切り替え、6棟目まで見せるスライドショー
改善案の動画の構成。外観写真を1棟ずつ切り替えて見せます

動画は配信した期間がAより短かったにもかかわらず、表示回数はAの2倍以上、クリック率は0.64%でした(集計時点では来場予約はまだついていません)。配信した期間も日数も違うため、A・Bと同じ条件の比較ではなく、あくまで参考の数字です。それでも「景品より家を主役にした方が、多くの人に届く」という傾向は読み取れます。

豪華な景品を押し出したい気持ちはよくわかります。ただ、広告を見る人にとって最初に知りたいのは「どんな家が見られるのか」です。まず外観で家を見てもらい、そのあとで特典を知ってもらう流れの方が、広告の届き方は良くなると考えています。

他の業種でも使えるポイント

  • 特典が複数あるなら、主役を1つに絞る:1等〜3等を同じ大きさで並べるより、一番の目玉を大きく見せた方が、豪華さが一目で伝わります
  • 特典が目立っても、「何のお店・会社か」は写真で伝える:特典の情報が多いバナーほど、本業の写真(家、店内、施術の様子など)を大きく入れておくと、何の広告かが伝わりやすくなります
  • クリック率と表示回数は分けて見る:今回はクリック率が高いBの方が負けました。どの数字で勝ち負けを決めるかを、配信の前に決めておきます

まとめ

抽選会つきの見学会の広告で、1等の景品と家の写真を大きく見せたバナーが、景品を一覧にしたバナーの約2.6倍表示され、来場予約にもつながりました(途中経過)。さらに、景品をやめて外観を主役にした動画は、短い期間でもより多く表示されました。特典は「主役を1つに絞る」、そして「家を先に見せる」。この2つが、特典つき広告のポイントです。

アドデザインラボでは、こうしたA/Bテストを毎週続けています。「キャンペーンの特典をどう見せればいいか迷っている」「見学会の予約を増やしたい」という方は、お気軽にご相談ください。

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WRITER アドデザインラボ編集部 アドデザインラボ編集部 毎月200件以上のバナー広告を制作する、ワンクルーズのデザインチームが運営しています。 住宅・フィットネス・クリニックなど、さまざまな業種で毎週A/Bテストを行い、「何を変えたら、どれだけ変わったか」を現場のデータとともにお届けします。