A/B TEST #016 住宅・不動産 #写真#色

住宅会社のバナー事例|落ち着いた単色背景より夏らしい空で表示約4.4倍

新しいモデルハウスのお披露目に、親子で楽しめるワークショップを組み合わせたイベント。広告のバナーは「ワークショップのページに雰囲気を合わせるか」「家の見え方を優先するか」で迷うところです。

今回は、地方の住宅会社のモデルハウス公開イベントで、空ごと写した外観写真と、落ち着いた単色の背景に外観を切り抜いて置いたバナーを比べました。結果は、空ごと写した外観のバナーが約4.4倍表示され、来場予約もこちらだけについています。

テストの概要

業種住宅会社(新しいモデルハウスの公開イベント)
目的来場予約を増やす
配信媒体Meta広告(Instagram・Facebook)
期間約2週間
ターゲット20代後半〜50代の男女
比べたもの背景と外観写真の見せ方(空ごとの外観/単色の背景+切り抜き)と、ワークショップ告知の大きさ

イベントでは、モデルハウスの見学に加えて、子ども向けのものづくりワークショップを2種類開く予定でした。どちらのバナーにも、イベント名・開催日・エリア名と、ワークショップの告知が入っています。

AとBで変えたところ

AパターンとBパターンのレイアウト比較。Aは青空の下に斜めから撮った外観写真を大きく置き、ワークショップの告知を下の細い帯にまとめている。Bはくすんだ緑の単色の背景に正面の外観を切り抜いて置き、ワークショップの告知を見出し付きで大きめに入れている
実際のバナーをもとに、レイアウトと要素の大きさだけを再現した図です

Aパターン(空ごとの外観)は、青空の下で斜めから撮った外観写真を、画面の半分ほどの大きさで使ったバナーです。イベント名は白抜きの細い文字で上に置き、ワークショップの告知は下の細い帯にまとめました。夏らしい、明るい色合いです。

Bパターン(単色の背景+切り抜き)は、ワークショップを案内するページの雰囲気に合わせて作ったバナーです。くすんだ緑の単色の背景に、正面から撮った外観を切り抜いて置き、イベント名は細い明朝体にしました。ワークショップの告知は見出しと番号を付けて、Aより大きく見せています。

使った建物は同じですが、背景・写真の角度・書体・ワークショップ告知の大きさが同時に変わっています。そのため「背景だけの差」とは言い切れない点はご了承ください。

結果:表示回数に約4.4倍の差

結果のグラフ。表示回数はBを1としたときAが約4.4。クリック率はAが0.92%、Bが0.81%
バナー表示回数(Bを1とした比)クリック率(CTR)来場予約
A 空ごとの外観約4.40.92%あり
B 単色の背景+切り抜き10.81%なし

クリック率(CTR)は、広告が表示された人のうち、クリックした人の割合です。AはBより0.11ポイント高い程度で、大きな差ではありません。差がはっきり出たのは表示回数で、AはBの約4.4倍表示されました。このテストでは、勝ち負けを「どれだけ表示されたか」を第一に判断しています。来場予約がついたのもAだけでした。

空ごとの外観が勝った理由

斜めの外観と青空は、住宅の広告で強い組み合わせ

斜めから撮った外観は、建物の奥行きや立体感が伝わり、家が大きく見えます。正面から撮った外観は、形が四角く平らに見え、実際よりこぢんまりとした印象になりがちです。青空を背景にした斜めの外観は、私たちが担当した他の住宅の広告のテストでも配信が伸びやすい組み合わせで、今回もそのとおりの結果になりました。

季節に合った明るい色が、タイムラインで目に留まった

配信したのは夏です。Aの青空と明るい色合いは季節に合っていて、スマホのタイムラインの中でも目に留まりやすかったと考えられます。Bのくすんだ緑は上品ですが、全体に落ち着いた印象になり、「親子で楽しめるイベント」というにぎやかさは伝わりにくかったようです。

ページに合わせるだけでは足りないこともある

バナーとクリックした先のページ(遷移先ページ)の雰囲気をそろえることは、広告の基本です。Bはそれを意識して作りましたが、今回は表示回数が伸びませんでした。ページに合わせることに加えて、「バナー単体で、何のイベントか・楽しそうか」が一目で伝わるかどうかも、同じくらい大事だと考えられます。

次に試したい改善案

  • Bの背景を明るくし、外観を斜めのカットに変える:ページの雰囲気は残しつつ、夏らしい明るさと建物の立体感を足します
  • 直線で区切るレイアウトをやめ、手作り感のある飾りを足す:ワークショップの楽しさが伝わるよう、動きのある配置や手描き風の飾りを使います
  • Aのイベント名を読みやすくする:細い白抜き文字は、空の色と重なると読みにくくなります。文字を太くする、帯を敷くなどで、勝ったバナーをさらに強くします

他の業種でも使えるポイント

  • 主役の写真は、いちばん立体的に見える角度で:建物に限らず、店舗の外観や商品も、正面より斜めから撮った方が奥行きと大きさが伝わります
  • 季節に合った色を使う:同じ写真でも、背景の色で受ける印象は大きく変わります。配信する時期に合った明るさ・色合いを選びます
  • ページとそろえつつ、バナー単体でも魅力が伝わるか確かめる:雰囲気を合わせるだけでなく、「何の広告か」「楽しそうか」がひと目でわかるかを、スマホの画面で見て確認します

まとめ

モデルハウス公開イベントの広告では、青空の下で斜めから撮った外観のバナーが、落ち着いた単色の背景に外観を切り抜いたバナーの約4.4倍表示され、来場予約にもつながりました。クリック率の差は小さくても、季節に合った明るさと建物の立体感が、配信の量を大きく左右したと考えられます。

アドデザインラボでは、こうしたA/Bテストを毎週続けています。「イベントの広告をどんな雰囲気で作ればいいか迷っている」「来場予約を増やしたい」という方は、お気軽にご相談ください。

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WRITER アドデザインラボ編集部 アドデザインラボ編集部 毎月200件以上のバナー広告を制作する、ワンクルーズのデザインチームが運営しています。 住宅・フィットネス・クリニックなど、さまざまな業種で毎週A/Bテストを行い、「何を変えたら、どれだけ変わったか」を現場のデータとともにお届けします。