A/B TEST #007 住宅・不動産 #レイアウト#写真#文字量

住宅会社のバナー事例|特典キャンペーンは文字より写真。表示約3.1倍

お得なキャンペーンの広告では、「特典の中身を大きな文字で伝えたい」と考えるのが自然です。ところが今回のテストでは、キャンペーン名を大きく打ち出したバナーよりも、家の写真を大きく見せたバナーの方が、表示回数で約3.1倍になりました。

この記事では、地方の住宅会社が行った、建売住宅の購入者向けキャンペーンの広告のA/Bテストをご紹介します。配信中の途中経過の数字です。

テストの概要

業種住宅会社(建売住宅の購入者向けキャンペーン)
目的遷移先ページを見てもらい、キャンペーンをきっかけに来場予約につなげる
配信媒体Meta広告(Instagram・Facebook)
期間約3週間(約5週間の配信予定のうちの途中経過)
比べたもの外観写真の大きさと数、キャンペーン名の大きさと位置

家の購入にかかる費用の一部を住宅会社が負担する、先着順のキャンペーンです。制作時には、ご指定のイメージカラー(暖色系)を使うこと、そして「文字を主役にして外観を小さく添える案」と「外観を主役にする案」の2つを作ることが決まっていました。

AとBで変えたところ

AパターンとBパターンのレイアウト比較。Aはキャンペーン名を左上にまとめ、外観写真1棟を右下に大きく、3棟を左に小さく並べている。Bはキャンペーン名を中央に3段で大きく置き、4棟の外観写真を同じ大きさで下に並べている
実際のバナーをもとに、レイアウトと要素の大きさだけを再現した図です

Aパターン(写真が主役)は、キャンペーン名を左上にまとめ、1棟の外観写真を右下に大きく置いたバナーです。ほかの3棟は左側に小さく並べ、「対象の家が複数ある」ことも伝わるようにしています。

Bパターン(文字が主役)は、放射状の線を入れた背景の中央に、キャンペーン名を3段で大きく置いたバナーです。期間とエリア名をその下に入れ、4棟の外観写真を同じ大きさで下に並べました。

結果:写真が主役のAが表示回数で約3.1倍

結果のグラフ。クリック率はAが1.16%、Bが1.08%。表示回数はBを1としたときAが約3.1倍
  • 表示回数:AはBの約3.1倍
  • クリック率(CTR):Aが1.16%、Bが1.08%(差は0.08ポイント)
  • 遷移先ページを見た人の数:AはBの約3倍

クリック率(CTR)は、広告が表示された人のうち、クリックした人の割合です。クリック率の差は小さく、表示回数で大きな差がつきました。その結果、広告の目的である「遷移先ページを見た人の数」も、Aが約3倍になっています。

写真が主役のAが勝った理由

文字を読まなくても「家の話」だとわかる

Bは、キャンペーン名を読まないと何の広告かがわかりません。費用の特典は、文字だけでは「何がお得になるのか」が感覚的に伝わりにくく、写真が小さいこともあって、家のキャンペーンだと気づく前に流されてしまったと考えられます。Aは大きな外観写真が先に目に入るため、文字を読む前に「家の広告だ」と伝わります。

文字を左上にまとめ、主役がはっきりしていた

Aは文字を左上にまとめ、写真と役割を分けています。スマホの画面を流し見する人が最初に見るのはバナーの上の方なので、キャンペーン名を上にまとめる配置は、短い時間で内容を伝えるのに向いています。Bは文字を中央に大きく置いた一方、文字の大きさや太さの差が小さく、メリハリが弱い印象でした。キャンペーンの「特別感」も、写真の家の魅力と結びつかなかったと考えられます。

同じ大きさで並べると、どの家も印象に残りにくい

Bは4棟を同じ大きさで並べたため、1棟1棟が小さくなりました。別の住宅広告のテストでも、複数の家の写真を同じように並べたバナーは、1棟を大きく見せたバナーに表示回数で大きく負ける傾向がありました。Aのように「1棟を大きく、ほかは小さく添える」形なら、主役を立てながら複数あることも伝えられます。

次に試したいこと

  • 写真を上に置く:家の写真を先に目に入れることで、「家のキャンペーン」だとすぐにわかるようにします
  • エリア名を目立たせる:建売住宅では、どこにある家かが予約の決め手になりやすい情報です。ほかの文字に埋もれない大きさと位置にします
  • 特典の中身を、見た目でも伝える:何がお得になるのかを、文字の強弱やアイコンで感覚的にわかるようにします

他の業種でも使えるポイント

  • キャンペーンの広告でも、主役は商品やサービスの写真:割引や特典は大事な情報ですが、何の特典かがわからなければ読まれません。まずは写真で「何の広告か」を伝えます
  • 文字は上にまとめ、写真と役割を分ける:文字と写真が画面の中で混ざらないようにすると、短い時間でも内容が伝わります
  • 複数見せたいときは、1つを大きく:店舗やメニューが複数あっても、同じ大きさで並べず、1つを主役にして残りを小さく添えます

まとめ

建売住宅の購入者向けキャンペーンの広告で、外観写真を大きく見せたバナーが、キャンペーン名を大きく打ち出したバナーの約3.1倍表示され、遷移先ページを見た人の数も約3倍になりました(途中経過)。特典の広告でも、まずは写真で「家の話」だと伝え、文字はその後に読ませる順番が大切です。

アドデザインラボでは、こうしたA/Bテストを毎週続けています。「キャンペーンの広告が思ったほど見られていない」という方は、お気軽にご相談ください。

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WRITER アドデザインラボ編集部 アドデザインラボ編集部 毎月200件以上のバナー広告を制作する、ワンクルーズのデザインチームが運営しています。 住宅・フィットネス・クリニックなど、さまざまな業種で毎週A/Bテストを行い、「何を変えたら、どれだけ変わったか」を現場のデータとともにお届けします。