A/B TEST #006 住宅・不動産 #レイアウト#写真#文字量

住宅会社のバナー事例|連休イベントは要素を絞って表示回数約3.3倍

連休中のイベントの広告は、「楽しそうな雰囲気」を出そうとして、イラストや飾りをたくさん入れたくなります。ところが今回のテストでは、要素を絞ってすっきりさせたバナーの方が、表示回数で約3.3倍になりました。

この記事では、地方の住宅会社が連休に開いた、複数の建売住宅を見て回るファミリー向けイベントの広告で行ったA/Bテストをご紹介します。配信中の途中経過の数字です。

テストの概要

業種住宅会社(建売住宅を見て回る連休イベント)
目的遷移先ページを見てもらい、来場予約につなげる
配信媒体Meta広告(Instagram・Facebook)
期間約10日(配信終了の直前に集計した途中経過)
比べたもの外観写真の数(1棟/3棟)、イベント名の置き方、イラストなどの飾りの量

ご要望は「ファミリー向けに、連休のイベントであることを押し出したい」というものでした。子ども向けの特典があるイベントで、A・Bとも家族のイラストと特典の説明を入れています。

AとBで変えたところ

AパターンとBパターンのレイアウト比較。Aは青空の背景に外観写真1棟を横いっぱいに置き、イベント名を白い帯に入れて左上にまとめている。Bはイラスト調の空の背景に、イベント名を中央に2行で大きく置き、外観写真を大1棟と小2棟、人物イラストや紙吹雪を多めに入れている
実際のバナーをもとに、レイアウトと要素の大きさだけを再現した図です

Aパターン(すっきり)は、青空を背景に、外観写真1棟を横いっぱいに置いたバナーです。開催期間・連休の企画であることを示す見出し・イベント名・エリア名を左上にまとめ、イベント名は白い帯に入れて読みやすくしました。家族のイラストは右上に1つだけです。

Bパターン(にぎやか)は、イラスト調の空と雲の背景に、リボン型の見出し、中央に大きく2行のイベント名を置いたバナーです。イベントで見られる家が複数あることを伝えるため、外観写真を大1棟・小2棟の3枚にし、左右の人物イラストや紙吹雪、特典のアイコンなど、飾りを多めに入れました。

結果:すっきりしたAが表示回数で約3.3倍

結果のグラフ。クリック率はAが0.98%、Bが0.94%。表示回数はBを1としたときAが約3.3倍
  • 表示回数:AはBの約3.3倍
  • クリック率(CTR):Aが0.98%、Bが0.94%(差は0.04ポイント)
  • 遷移先ページを見た人の数:AはBの約3.5倍

クリック率(CTR)は、広告が表示された人のうち、クリックした人の割合です。A・Bのクリック率はほとんど同じでしたが、表示回数に約3.3倍の差がつき、その結果、広告の目的である「遷移先ページを見た人の数」も約3.5倍の差になりました。

なお、このイベントでは、先に配信を始めていた別のバナーもありました。そちらはクリック率が1.42%と、今回のA・Bより高い結果でした。A・Bのクリック率には、まだ伸ばす余地があるといえます(理由は後半の「次に試したいこと」で触れます)。

Aが勝った理由

家1棟が大きく、ひと目で「家の広告」だとわかる

Aは外観写真1棟を横いっぱいに使っているため、スマホの画面を流し見していても、すぐに「家のイベントだ」と伝わります。Bは写真を3枚に分けた分、1枚1枚が小さくなり、家の印象が弱くなっていました。

飾りが少なく、イベント名が埋もれなかった

Bは人物イラスト・紙吹雪・リボン・アイコンと要素が多く、全体がごちゃごちゃした印象になっていました。そのぶん「連休のイベントである」という一番伝えたいことが埋もれてしまいました。Aは文字を左上にまとめ、白い帯でイベント名を目立たせているため、短い時間でも内容が読み取れます。

別の住宅広告のテストでも、1枚のバナーに複数の家の写真を同じように並べたり、特典やイラストを詰め込んだりしたバナーは、表示回数が大きく落ちる傾向がありました。Meta広告では、何の広告かがすぐに伝わらないバナーは、配信が伸びにくくなると考えられます。

次に試したいこと

  • 飾りを控えめにする:イラストや紙吹雪は、雰囲気を伝える最小限にとどめます
  • イベント名を短くする:文字数を減らし、パッと読める長さにします
  • 「連休のイベント」と日付をわかりやすく:連休中だけのイベントであることと、いつ開くのかを、ひと目でわかる位置と大きさで入れます
  • 遷移先ページと配色をそろえる:遷移先ページの最初の画面には、先に配信していた別のバナーと同じデザインが使われていました。バナーの色をそちらに寄せ、クリックした後の違和感を減らします
  • 複数の家を見せる構成も、改めて検証する:家の数が多ければ、かえって迫力が出る可能性もあります。何棟から効果が変わるのかを試してみる価値があります

他の業種でも使えるポイント

  • 「楽しそう」は詰め込みで出さない:イラストや飾りを増やすほど、肝心の情報が埋もれます。季節のイベントほど、要素を絞ることを意識します
  • 主役の写真は1枚を大きく:店舗や教室が複数あっても、まずは1つを大きく見せた方が、何の広告かが伝わりやすくなります
  • イベント名は短く、帯で目立たせる:長いイベント名は読まれません。短くまとめ、背景と区切った帯に入れると読みやすくなります

まとめ

連休のファミリー向けイベントの広告で、外観1棟を大きく見せ、文字を左上にまとめたすっきりしたバナーが、表示回数で約3.3倍、遷移先ページを見た人の数で約3.5倍になりました(途中経過)。クリック率はほぼ同じで、差がついたのは「どれだけ表示されたか」でした。にぎやかさを出したいときほど、要素を絞り、伝えたいことを1つにすることが大切です。

アドデザインラボでは、こうしたA/Bテストを毎週続けています。「イベントの広告に何を入れて、何を削ればいいかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。

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WRITER アドデザインラボ編集部 アドデザインラボ編集部 毎月200件以上のバナー広告を制作する、ワンクルーズのデザインチームが運営しています。 住宅・フィットネス・クリニックなど、さまざまな業種で毎週A/Bテストを行い、「何を変えたら、どれだけ変わったか」を現場のデータとともにお届けします。